子を想う人の短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月
ごきげんよう! 花星沙夜です。まだ菌が抗生剤に耐えているようで、安静(そうは言っても生活してるとできないよね)二週間目に突入。ベッドでポチポチやってます。
短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月第七弾です! 第七弾まできてしまいました。次からは月ごとにまとめます……! 許して!
過去のまとめはこちら!(すぐに読まなくても大丈夫だよ!)
第七弾は「子を想う人」編です!
わたしはじめじめした人間で、自分の幼少期ついてはまだ受け入れられていないのですが、だからこそ、他のがきんちょ(失礼しました)たちは別!
すべての子、お腹いっぱい食べて抱きしめてもらって暖かいお布団で眠り、誰とも比べられることなくその子らしく生きてほしい。
夜に自分の価値を疑うこともなく、「パパとママの宝物ちゃんは今日もえらかったなあ」とねんねしてほしい。
性質上、過去のまとめとの重複もあるかもしれませんが、お気になさらず楽しんでいってください!
短歌(+解説、短歌から繋がる140字小説、詩)
人前で泣いて抱かれるかわいい子 どうかひとりで泣きませんよう
これに尽きる。人前で泣ける、だいじだいじにされてる子たちに、一人で泣く夜が来ませんように。
もちろん人前で泣けない子もだよ。
箱を開け喜び声を上げ笑うあなたはママのサンタクロース
親にとって、子供の笑顔がなによりのプレゼントであってほしい。
花びらの如く小さく薄い耳 未来の君はイヤホンをする
こんなに薄くて花びらみたいな耳。そんな君にもいつか、イヤフォンをつけて音楽を聴く日が来るんだね。
ポケットに同じ形の赤紅葉 洗濯しても泣くんじゃないよ
子供の手と紅葉の大きさ、似ててかわいいし、それを集めるのもかわいい。あっ、今こっそりポッケに入れたでしょ。ママが見落として洗濯しちゃっても泣かないでよね。生活と愛らしさの共存。
風船も凧も君の手離れたら糸を震わせ地面で死ぬの
こちらは色々な意味を持たせた薄暗い歌なので、このジャンルに載せて解説するか迷いました。が、何度も子供が糸から手を離し、親はつい恐ろしい想像をしてしまう……そうも読めるので、無粋ですが載せることにしました。
手の届かないところへ行ってしまった凧や風船と、子供を重ねてしまったんですね。
がきんちょ、いきなり手を離して飛び出すんじゃないよ。ほんとに。抜け技の名人め。
知れたなら欲しがる服を買い与えテーマパークに行けばよかった
「あの服ほしい!」
「この前も似たの買ったでしょ」
「ゆーえんち行きたい!」
「えー、空いてるときにね」
この子の将来のために無駄遣いはできない。学費をもう少し貯金しなくては。
はぁい、といつものように返ってきたお利口な音を聞き流し、子供名義の通帳に目を通した。
もう二度とあの「はぁい」を聞けないと知っていたなら、すぐにでも好きな服を着せて、遠くのテーマパークに行ったのに。
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すみません、暗い人間で。
子供が大事だから将来を考える。でもそうすると「今」と向き合うリソースが減る。完璧な子育てはできないし、別の選択をした未来は観測できないから、育児の正解は誰にも分からない。
産みたての この娘(こ)がいつか子を孕み 苦しむ日々を想像し泣く
辛い妊娠出産を乗り越えてきたからこそ、生まれた女の子が子を望んだとき、同じ苦しみを味わうのか……と考えてしまいそうで。
数えきれない幸せを今あげるわたしの骨を忘れるくらい
成人の日にちなんだ歌です。
絵の趣味は瑠璃に金だが一番は「ママ」と冠した赤い版画絵
わたしが惹かれる絵は、ウルトラマリン(ラピスラズリ)に金の星を乗せるような、静かに見えて実は豪華絢爛なものの傾向があります。絵の具って高い。我ながら罪深い……。
ですが、自分の子供が「ママ」という題名の真っ赤なスチレン版画を園から持って帰ってきたら、もうそれは一番いいところに飾るでしょ!
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物心つく前の日々見せたくて 「ストレージ容量不足です」
浅乃しづくさん企画の、第1回#よちよち育児短歌【0~3歳の部】に参加させていただき、優秀賞をいただきました!
第1回 #よちよち育児短歌【0〜3歳の部】にて、優秀賞をいただきました!
— 花星沙夜 (@kaseisayo) January 31, 2026
物心つく前の日々見せたくて 「ストレージ容量不足です」/花星沙夜
浅乃しづくさん、素敵な企画とコメントをありがとうございました😭✨
とーってもうれしいです!
これからも励みます! https://t.co/uBMW09bLzO pic.twitter.com/Ro1d2oRM8q
浅乃しづくさんの元記事はこちら
他にもたくさんの愛に溢れる歌が掲載されています。僭越ながらご紹介させていただきました。
この度は素敵な企画とコメントをありがとうございました!
詩(単体)
夏と秋の境目の風は湿ってひんやりしている
夢の中で、ちいさな蜥蜴の指が顔をのぼる
目覚めたら、涎まみれの手のひらの向こうで赤ちゃんが笑っている
ペタペタしてかわいい風だね
赤ちゃんのペタペタなら許せます。
子供がどんぐりを拾う
死を採取している
死神もそうやって命を集めているのかもしれない
かわいい死神
どんぐりの魂を集める子供の死神、許せます。
140字小説(単体)
車、消防車、救急車、パトカー、電車、飛行機。たくさんののりもののおもちゃが並んでいたのに、ロケットだけは見つけられなかった。宇宙が遠ざかる。轟音を立て無遠慮に煙を撒き、あの恐ろしく静かな暗闇に突き刺さる、鋭い矢。かつて、溶岩の色をした光の残像が、地上の瞳を熱した。
無粋なので説明をするのですが、「ののりものの」が、陳列棚の中から特定のものを探すときの視界に似ていること、また、子どもの歌のようでかわいかったことから、「のりもの」をひらがなにしました。
私がロケットに憧れていた時期はかわいかったので。
ロケットのおもちゃ、わたしは需要あると思うんですが……。宇宙産業が細くなっている今の時代、子と共有できないこともあるのでしょうね。
とんでもないネガティブワードが漏れそうになる。私には私を許してくれる母がいなかったからだ。
でも、もし私に子がいたとして、我が子が同じことを言ったらどうするかで考えることにした。
私は私の心の母親だ。
漏れても「ごめんなさい」すればいっか。子が謝ったら許すし。私母親だし。
自分を大切にするための基準として、「自分の子が同じことをしたらどうするか」というものがあります。
もう実の親から教わることはなくても、まだ子の概念から教わることがある。誠に尊き存在です。
幼少期に愛情に強いコンプレックスを持ってしまったために、「理想の愛を得ること」がすべての目的となることはままある。当然理想の愛などは存在せず、更に「自分が他人に"正しい"愛を与えられない」と万死に値すると考えてしまうケースもある。そしてもう大人なので、「無償の愛」では間に合わない。
暗いって。でも世界中のがきんちょにはこんな思いをしてほしくない! だから載せました!
エッセイ
子供の誕生日の準備って、世界で一番楽しい労働だ
きっと誰に聞いても異論なしでしょ。
自分が幸せに生きたことで、周りの土壌の栄養価も少しだけ上がるといいな
わたしってもう生きなくていいじゃん、と思うこともあります。
でも、自分の幸せが周囲の幸せに繋がることもあるかもしれないと思い、何度も起き上がりました。それが未来ある子どものためならなおよしです。
たくさん辛いことがあった。もう残りの人生、ずっと優しくされたいと思っている。全員そうなのかもしれない。じゃあ、私もできるだけ、なにもかもに優しくする。
花星沙夜 X
すべてのがきんちょ、元がきんちょたちに幸あれ!!
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できた!
短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月、残りは「偏愛」「進化生物学」「その他」の予定です!
ここまできたらもう! あと三篇もぜひお付き合いください! ジャンル別にポスト辿るの本当に大変! 次からはちゃんと1ヶ月分でまとめます! よろしくお願いします!
みなさま、がきんちょ、どうか元気で幸せに、次回もまたお会いしましょう!
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作品を作るにあたり、たくさんのお題を使わせていただきましたこと、感謝いたします。
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