笠岡ベイファーム。ポピーの赤い絨毯を駆け抜ける、早朝の旅ラン。
連休の喧騒が始まる、少し前。
朝7時、まだ眠たげな空気を切り裂くように、笠岡ベイファームに車を滑り込ませた。
今日のお目当ては、見頃を迎え始めたポピー。
そして、この広大な干拓地を独り占めする贅沢なランニングの時間だ。

1. 視界をジャックする、赤とピンクの誘惑
駐車場に降り立った瞬間、思わず足が止まった。
辺り一面が、赤とピンクのグラデーション。
視界の端から端までポピーが埋め尽くしている。
笠岡ベイファームといえば、菜の花やコスモスの圧倒的なボリュームが有名だけれど、この時期のポピーも負けていない。「この花を横目に走るのか」と思うと、なんだか少し、背筋が伸びる気がした。

2. 干拓地という名の、ランナーの聖地
ガーミンをセットして、ゆっくりと走り出す。
ここ笠岡の西側に広がるのは、かつて海だった場所。
起伏、ゼロ。
信号、ゼロ。
ただ、まっすぐな農道がどこまでも続いていく。
曇り空が直射日光を遮ってくれる、ランナーにとっては最高のコンディション。視界を遮るものがない開放感の中で、聞こえるのは自分の足音と、風が通り抜ける音だけ。
「ああ、旅ランってこういうことだよな」

心の中でそう呟きながら、一歩一歩、フラットな路面を噛み締める。
3. 風を切り、穏やかな海へ
コースの途中、ふと視界に入ってきたのは「笠岡ふれあい空港」のモニュメント。干拓地の真ん中に空港があるという、この場所ならではの景色。

空港へ行く道を折れ、さらに足を進めると、次に見えてきたのは「太陽の広場」の縁をなぞるような神島水道(こうのしますいどう)。
白いフェンスの向こうに広がる、凪いだ海面。橋の向こうには新緑の山。

ペースはキロ6分46秒。
ランニングシューズを「ON」に変えてから、足が正直、軽くなった。
この景色を、この潮風を全身で受け止めるには、これくらいのスピードがちょうどいい。
まるで風景の中を泳いでいるような、そんな心地よい感覚に包まれる。
結び
7kmを走り終え、もう一度ポピーの前に立つ。
さっきは「走る」ことに夢中で通り過ぎてしまったけれど、今度は立ち止まって、じっくりと眺める。
背後の山並み、重なる雲、そして揺れる赤い絨毯。
走り終えて初めて気づく、景色の深さがある。
次はコスモスが咲く頃か、あるいは菜の花の黄色に染まる頃か。
胸に残った鮮やかな赤色を抱えて、またこの場所に戻ってこようと思う。

🏃 旅ランデータ

🌸 花畑の見頃
菜の花:3〜4月 / ポピー:4月下旬〜5月 / ひまわり:7月下旬〜8月 / コスモス:10月
🏃 旅ランには欠かせない愛用ギア
ポピーの赤い絨毯に背中を押され、軽やかな足取りで駆け抜けた朝。
そんな心地よい時間を支えてくれた相棒たちです。
買って良かったお気に入りのシューズの話。
2年半、どこへ行くにも一緒。私のランニングに欠かせない時計。
【他の旅ランの記録はこちら】🏃
【最高旅ランだった!琵琶湖近江八幡の話】
【また参加したい!「せとだレモンマラソン」の話】
【吉備路・備中国分寺を巡る4kmコース】
【早朝ジョギング赤穂御崎で見た日暈】
【早朝の児島ランニングの話】
【吉備津彦神社と龍王山、ランニングと登山と誓いの話】
【真夏に蒜山高原を走った話】
【奥津湖を走った話】
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みくださり、有難うございました。もし気に入って頂けたなら、無理のない範囲で応援してもらえると嬉しいです。