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『M:インポッシブル』トムと『007』ダニエルの決定的な違いー辛口ねたばれ

ご注意【ネタバレありで辛口です♡】

トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」が、思いのほか高評価だったことに、正直ちょっと驚いた。

このポスター、5月にパリを歩いていたとき、あちこちで見かけた。

「こんなコテコテのハリウッド映画、今さらフランス人が観るのかな?」
と勝手に思っていたのだけれど、ふたを開けてみれば、フランスでも公開初週からまずまずの勢い。堅実なヒットとなり、評価も悪くないらしい。カンヌでもスタンディングオベーションが起きたとか。

シニア世代の夫が「観たい!」というので、2人でここアメリカの、近所の映画館へ行ってきた。リクライニング席で、自宅の延長みたいにくつろげる。平日昼間は閑散としてるし、猛暑を避けるにはちょうどいいアクティビティだ。

で、観た感想。

……これって、本当に若い人にも好評なの?

ってびっくり。

ここから先はかなり辛口になるので、読みたい方だけどうぞ。



私はトムと年齢も近く、ミッション・インポッシブルもずっと観てきた世代。本来なら「えっ、これで終わりなんて寂しい」と感傷的になってもいいはずだけれど、今回は「このシリーズ、まだやってるの?」という低めのテンションで臨んでしまった。前作が私にとって今ひとつだったから。

そのせいもあり、映画の最中、思わずため息。

あまりに「まさか〜」と言いたくなる展開が連続しすぎて、もはやリアル感が追いつかない。しかも、アクションシーンが長め。なのに目新しさもない。

不思議だったので、AIに聞いてみた。

「この映画、どんな年齢層が観てるの?」

答えはこうだった:
グローバルな観客の62%が35歳以上で、そのうち29%が55歳以上。つまり、コア層はほぼ中高年。

……やっぱりね。

いくらトムが涙ぐもうが、命がけで頑張ろうが、私の心はもうついていけなかった。先が見えるのでハラハラもできない。意外性もない。あくまで好みの問題だけれど、こんなにハートに響かなかったのは久しぶり。

シリーズは終わるけど、「俺はまだ終わらないぞ」という気迫を全身で放つトム・クルーズ。

つい思い出してしまうのは、数年前に観た、ダニエル・クレイグ最後のジェームズ・ボンド。あれも王道のハリウッド作品だったけれど、ラストにはしっかり心が動かされた。彼は潔く、有終の美を飾ったと思う。

ちょうどあの時期、ロンドンのボンド・ストリートを歩いていたら、ダニエルのボンドの最終版の宣伝デコレーションが施されていた。映画に出てくる高級品の店が並ぶ。きらびやかで遊び心がありワクワクした。イギリス人なら、そりゃ見るよね!とすら思った。

ダニエルが演じるボンドが大好きだったが、彼はもうシリーズを終えたがっていた。俳優として新しいスタートを切りたかったから。プロデューサーも同意見だったが、エンディングとしてボンドを死なせることは容易ではなかった。だからこそ、その決断は観客に響いた。私だって感動した。

一方で、トムは、私からしたら、往生際が悪すぎる。

どう見ても『ファイナル・レコニング』は「トム・クルーズが年齢を超えてなお己に挑み続ける映像」にしか見えなかった。

ちなみに、こんな私の感覚が間違っているのか、AIにまた聞いてみた。

AIはこう答えてくれた:
『The Final Reckoning』は現在のシリーズ構成上「完結編」として位置づけられている。しかし、トム自身が「これが最後」とは言っていないため、観客としては「まだ続くのでは…?」と感じる余地もある作品。

この“あいまいな終わり方”が、まさにあなたの『往生際が悪い…』という感想につながっている点が、非常に興味深いです。

……分かってくれて、ありがとう!(笑)

ちなみに、ダニエルのインタビューを探したら、自分が演じるジェームズボンドの役について、こう答えていた。

「彼の死が“選択肢ではない”ものになるように描く必要があったんだ。
でも、あのときのボンドは、これまででいちばん幸せだった。なぜなら、彼はずっと探し求めていたもの──つまり“愛”を、ついに見つけたから。地球上の誰もがそうであるように、彼もただ“愛”を求めていただけなんだよ。」

この言葉だけでもウルっとしてしまう。
そして今回の『ミッション・インポッシブル・完結編』には、それが欠けていたように私には見えた。




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