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おにぎり日本一、ラブホバイトネタから南国の楽園ベイベー、他視点展開、映画制作にエイヒレまで、たくさんの創作を読みました【創作大賞感想】

 創作大賞応援期間も、もうすぐ終わりますね……。引き続き、できる範囲で感想文を書いていきます。

 創作大賞応援期間もあと2日で終わるということで、今日紹介するクリエイターはなんと6名。他にも、いろんな方が登場します。

日本一のおにぎりマニアが選ぶ「2025食べてよかったおにぎり🍙ベスト15」/ハスつかさん

 ハスつかさんは、昨年度の創作大賞・フード部門で入選を受賞された方です。毎年、創作大賞に向けた戦略をnoteで公開されていますが、その分析力の高さには定評があります。戦略だけでなく、クリエイターを応援する企画も何度も立ち上げてこられた経験があり、まさに愛の人。

 私は密かに「ミスター創作大賞」と呼んでいます。

 昨年度は、ライター研究所・ライポタの「創作大賞勉強会」というイベントで、ハスつかさんにヒアリングさせていただきました。

 その際の分析の鋭さに、ライター研究所のホリちゃんが「ハスつかさんという方の分析が凄い」と感動していたほどです。

 改めて、あのときは本当にお世話になりました。

 今回紹介する記事は、日本一のおにぎりマニアとして「マツコ・デラックスさん」の番組にも出演した経験を持つ彼による「2025 食べてよかったおにぎり🍙ベスト15」です。日本でいちばんおにぎりを食べ歩き、そのレポートを書いているハスつかさんのおすすめなので、もう間違いありません。

 食レポでは、日本全国のお店のおにぎりが紹介されていて、旅行のときに「ここ立ち寄ってみようかな」と思えるはず。個人的には、超巨大な海老フライのおにぎりが気になりました。どのおにぎりも本当においしそうです。

ラブホで働いていた時に一番怖かった話/おたわ|サブカル・エッセイさん

 タイトルの引きがとても強烈で、思わずクリックしてしまいました。個人的に、

マイトンさんのエッセイをはじめて読んだのも、たしか熱海のホテルに嬢を呼んだネタだったような記憶

 ラブホテルの職場を「サッカーのフォーメーション」に例えるくだりなど、随所にユーモアが散りばめられていて、一文一文が軽快で面白いです。ユーモアが多いと散漫になりがちなところを、おたわさんはエピソードと自然に織り交ぜていて、読み心地がすっきりしている点に技術力を感じました。

肝心の「働いていて一番怖かった話」は、中盤あたりから展開されますが、改行の入れ方というか「タメ」の作り方がとても上手で、緩急のつけ方がうまいです。

 個人的には、男性の生理現象をあえて「ユーモラスに表現したくだり」で腹筋が崩壊しました。

ある時、部屋を開けると、男性が絶頂に到達した際に射出される液体のあの「子孫繁栄の香り」が充満している。

#なんのはなしですか

直接的に描くのではなく、あくまで笑いに昇華しているので、いやらしさではなくむしろ爽やかさが残るところ、絶妙です。

楽園フィジーで人生最大の危機を迎えた話/浜野タコさん

 浜野タコさんはライター仲間で、最近は佐藤友美さん・上阪徹さんのイベントでご一緒したことをきっかけに仲良くなりました。

 今回紹介するエッセイは、フィジーに滞在していたころのエピソードが綴られています。それにしても、コミュ力がめちゃくちゃ高いです。「宿で知り合ったオーストラリアの女性と夕飯を食べながらおしゃべりしていました」と、さらっと書かれていますが、これって実はすごいことです。

 というのも、上阪さんのイベントで私が人生ではじめて「これからご飯食べに行きませんか?」と声をかけたとき、浜野さんは何ひとつためらうことなく「いいですよ〜」と応じてくれました。嬉しかったです。

 フィジーでも、女性から「この後、ホテルの従業員と飲むから来ない?」と誘われた際に、浜野さんは「どうせ暇なので行く」と答えます。勇気があります。

 その勇気が良い方向に働くこともあれば、突然よからぬ方向へ転がることもあります。なんと彼女は、その後「ある危険な飲み物」を口にしてしまうのです。それから体が動かなくなった浜野さんは、「しまった、はめられた。このままどこかに売り飛ばされてしまうのか」と怖い想像をします。

 逆に、そんな状態でも「今後、自分がどうなるのか」を想像できるのは、ある意味で冷静なのかもしれません。知らない土地では、飲み物や食べ物には本当に気をつけた方がいいなと改めて思いました。

「あたしの道草 〜鼻が光る紳士と白いバラ」/三奇紋乃介さん

 第一章と十三章では、作家を目指す大学生・アオイの視点で物語が描かれています。第一章では、帰国子女でどこか天然なマリとの友情が描かれ、マリがアオイの詩の才能を「自分で書いてみて初めて感じた『むつかしさ』」を通して、自分の力量を把握するとともに、相手を称える姿勢が「素直でいいなぁ」と感じました。

 一方でアオイは、邪心なくまっすぐに人を見つめるマリをうらやましく思います。隣の芝生は青いものなので、認め合うことが大事なのかもしれません。

 第二章・第八章・十〜十一章、そしてエピローグではダイスケの視点に切り替わり、第三〜七章・九章・十二章ではマリの視点で物語が展開します。マリの目に映るアオイは、魅力的で、可愛くて、素敵な詩を書く大好きな存在。

 アオイ自身は自分の創作に自信があるわけではないのに、他者の視点ではまったく違う評価を受けていました。この「自己評価」と「他者評価のズレ」のようなものが、さまざまな人の視点によって丁寧に描かれていました。

 ダイスケから見たマリは尊い存在でもありました。アオイ・マリ・ダイスケそれぞれの視線が交差することで、「人は己の魅力を、自分では気づけないことがある」ということに、改めて気づかされました。

 他者の視界をたどることで初めて見えてくる「眠っていた素敵な部分」があると思うと、コミュニケーションをとることって大事なのかもしれないと、考えさせられました。

フィルムの向こう 〜 夏のかけら0(ゼロ)〜/ヒラク∞さん

 物語は、高校生の翔央と転校生・陽菜の出会いから始まります。陽菜が転校してきたとき、「映画が好きです。よろしくお願いします」とまっすぐに挨拶する姿が印象的で、その素直さがとても気持ちよく、「この素直さ、素敵」と思い、すぐに好感を抱きました。実際、そんな彼女はたちまちクラスに溶け込んでいきます。

 一方で翔央は、不器用なキャラクター。うまく自分の気持ちを表現できず、雲を目で追い続けてしまうようなところがあります。対照的な二人ですが、映画制作を通して少しずつ距離を縮めていく過程が丁寧に描かれていました。

 結末はネタバレになるので控えますが、不器用ながらも互いに成長し、相手の状況や弱さを受け止め合う姿がとても爽やかでした。翔央が未完成であることも「でも、それでいいんだと思う」と受け入れるところも、素敵でした。

 人生を納得するということは、完璧になることではなく、「今の自分を受け入れること」なのかもしれないと考えさせられました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。

【完】


☆書籍「書く人生のはじめかた」好評発売中です。なんと、ついにレビュー28件目となりました。

 たくさん嬉しいレビューをいただいているのですが、今回ひとつピックアップして紹介させていただきます。

みくまゆたんさんがこれまで実践されてきたことが、事細かに紹介されており、これが非常に分かりやすく、読者の置かれている状況によって、すぐに活用できる事もあると思います。

そして、なにより、著者のみくまゆたんさんのライターを目指す人たちに対して熱い想いがすごいです。みくまゆたんさんが「書き続けることを諦めないで欲しい」とエールを贈ってくれているように僕は感じました。

プロのライターとして一歩踏み出したい方、そしてこれからも書き続けたいと思っている方には絶対に読んで欲しい、みくまゆたんさんの渾身の一冊です。

こちらのレビューは、東海note支部・チャレがやを一緒に運営しているコッシーさんに書いていただきました。コッシーさんは、書き手が一生懸命頑張っている過程をまるごと応援してくださる方です。その人柄が多くのnoterに愛されているのだと感じました。本当に、ありがとうございました!

全然関係ないのですが、こちらのストーリーがいろいろとぶっ飛んでいて最高に面白いので、ぜひみなさんに読んでほしいです(笑)

なぜか、最後に同期・くまさんの作品を紹介しているのですが、くまさんの作品もとても素敵です。ぜひ、みなさんにも読んでほしいです。(突然のくまさん)

今回の【チャレがや】のテーマは『おとしもの』。
創作同期のくまさんが『片脚のポルカドット・スティングレイ』という美しく切ない物語を創作大賞に応募されました。このお話が本当にすごくて面白くて、創作同期の僕も「負けてられない!」と思い、『エイ』のお話を書かせてもらいました。

えっ、どういうこと(笑)
思わず二度見しましたwww

片脚のポルカドット・スティングレイ/くまさん

 コッシーさんの感想文をきっかけに、私も拝読させていただきました。逆にコッシーさんの感想がなかったら出会えなかったので、感想文様々です。

もちろん、くまさんと自分の創作レベルが対等だなんて全く思っていないし、ライバルとはおこがましくて口が裂けても言えない。
くまさんとは、noteで創作を始めたタイミングがたまたま同じで、僕が勝手にくまさんのことを「創作同期」だと思っている。
#創作同期はもう一人いる

そんな同期の創作には、いつも注目していて、作品を読ませてもらう度に「なるほど、そうきたか!」や「うわーやられた!」と心の中で一喜一憂している。

愛が凄い

 どんな人でも、誰かを頼ったり依存したりしつつ生きているし、必要なら頼っていいのだろうけど社会の仕組みを利用できなくて、依存できる術を知らない人もたくさんいます。

 うちの娘は言葉がしゃべれません。

今年もエッセイ部門に応募中

 娘には困った時に誰かの助けを受けられるようにと伝えていますが、言葉がわからないということは理解ができないのです。

 知ることで救われることもあるけど、知ることすらできない人は、どうしたらいいのでしょうか。頼っていいんだよ、でもね……。どんな状況の方にも伝わるといいなぁと。優しくも考えさせられるお話でした。

【完】

☆私も、創作大賞に応募しています。


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