【すごい博物館176】京王れーるランド:運転手・車掌になりきって鉄道業務を学べるテーマパーク!
鉄道好きにオススメ 子供連れにオススメ
■京王れーるランドとは

東京中心部から西に約35Kmに位置する、広大な多摩丘陵に作られた「多摩動物公園」にアクセスするための、京王電鉄動物園線「多摩動物公園駅」に、歴史的な電車車両の展示や、アトラクション施設を通じて、鉄道の魅力を伝えている「京王れーるランド」があります。

この施設は、まず平成12年(2000年)に鉄道模型などを展示する場として無料でスタートしましたが、平成25年(2013年)に「京王の電車・バス開業100周年」を記念して、駅も含めた大規模な改装が行われ、展示内容を充実させた有料施設としてリニューアルオープンしたのだそうです。

コンセプトは「子育てファミリーを中心にお楽しみいただける施設」で、2階建ての本館と屋外車両展示、そしてミュージアムショップが入るアネックスで構成されていました。

本館入口でチケットを購入し、改札ゲートに二次元コードをかざして入場するスタイルになっていました。
■本館1F:「学び・触って・体験できる」フロア

フロアの中心には線路が描かれていて、その左右に、電車やバスの業務を体験できる各種アトラクションや、ジオラマなどが配置されていました。
ジオラマ展示(HOゲージ)

新宿から高尾山口まで、京王線沿線の風景・街並が再現されたジオラマがあり、京王の各路線で活躍していた電車模型が走り回っていました。

ジオラマの周りには、かつて電車に使われていた運転機器が5つ設置されていて、電車模型を運転できるようになっていました(5分100円)。

比較的新しいワンハンドルマスコンの他に、ノッチとブレーキを両手で操作する旧式の運転台もありました。
バス展示

こちらの「超低床型小型バス」は、京王電鉄と日産ディーゼル工業が共同開発し、平成8年(1996年)から平成24年(2012年)まで活躍していたもので、狭い路線を走りやすくするため全長が7mと短いのが特徴で、「チョロQバス」というニックネームもあるようです。

帽子をかぶってハンドルを握り、運転手さん気分を味わうことができました。

周辺にある展示ケースの中には、路線バスや高速路線に関する行先表示や路線図、帽子や腕章などが並べられていて、「チョロQバス」に乗り込む順番待ちの時に鑑賞できるようになっていました。
運転体験

昭和47年(1972年)から平成23年(2011年)まで活躍していた「6000系」の先頭部分を使い、150インチのモニターに映し出される風景を見ながら運転体験ができるシミュレーターがありました(1回300円)。
車掌体験

もう一つ6000系の先頭部分があり、車掌さんの仕事を疑似体験できるようになっていました(追加料金なし)。

ドアの開け閉めや室内灯の点灯、そしてマイクでの車内アナウンスを、なりきり気分で楽しめました。
コレクションギャラリー/フォトスポット

ちょっとした休憩所のようなスペースがあり、壁面には歴代ヘッドマークのコレクションや、電車ができるまでの作業の流れを示したパネルが掲示されていました。

座席指定列車「京王ライナー5000系」のカットモデルもあり、鉄道員の制服を着て記念撮影できるスポットになっていました。

「京王ライナー」に乗車した客に記念品として配布されてきた、歴代トレーディングカードのコレクションもありました(新宿駅の事務室で座席指定券を見せるともらえるようです)。
小型シミュレータ

入口付近の奥まったスペースに、運転体験ができるシミュレータが3台設置されていました(追加料金不要)。

京王井の頭線の臨場感ある風景(CG)を見ながら運転操作してみましたが、前にいる電車との衝突を避けるためのATC(自動列車制御装置)が稼働する仕組みを少し理解することができました。
■2F:「お子さまが安心して遊べる」フロア

このフロアは、株式会社タカラトミーの玩具「プラレール」がテーマになっていて、子供たちが小さなアスレチックで遊んだり、ジオラマを見たり、デザイン工作を体験したりしていました。

なお、「アスれーるチック」と「プラレールで遊ぼう」を利用するためには、1Fインフォメーションで整理券を受け取ることが必要なので、子供さん連れの場合は入場時にもらっておくのが効率的だと思いました。

トイレにも、京王電鉄キャラクター「けい太くん」がいて、楽しさを演出していました。

2Fのテラスでは、向かい側にある屋外車両展示を眺めながら、お茶を楽しむことができました。
■屋外車両展示

かつて京王電鉄の各路線で活躍していた車両5台が並べられていて、そのうち2台は車内も開放されていました。

チケットの二次元コードを再びゲートにかざして入場し、ミニ電車の踏切を渡って展示場に向かう動線でした。
2410号車・デハ2400形

向かって一番右にある緑色の車両は、太平洋戦争が始まった昭和16年(1941年)に当時の京王電気軌道が「410号車」として導入したもので、最初は資材不足でモーターがなかったものを、翌年に電動車に改修して、その後も何度かの改造が行われながら、昭和44年(1969年)まで約28年間運転されていたそうです(側面のKRTは、Keio Teito Railwayの略称)。

昭和19年(1944年)、戦時立法によって京王電気軌道は東京急行電鉄(東急)に吸収合併されることになりましたが、その東急時代に「2410号車」と番号が変わったのだそうです(緑色に塗られているのは、東急時代の姿を表現しているのでしょうか)。

この電車は引退後暫く、京王電鉄平山研修センターにある京王資料館(一般には非公開)に保存されていましたが、京王れーるランドの開業に合わせて現在の位置に移されたのだそうです。
2015号車・デハ2010形(右)/5723号車・クハ5700形(左)

緑色の「2015号車」は、昭和36年(1961年)から約23年間運転されていた普通鉄道旅客車で、2灯式のライトが上部についたのと、行先表示幕が電照式になったのが、新たな特徴だったということです。

車内のドアの部分には展示ケースがあり、主に「京王帝都電鉄」という名称だった時代に使われていた、電車のプレートや乗務員が使用していた道具、時刻表やスタンプラリーの冊子などが紹介されていました。

かつて、窓口で人から買っていた硬券や回数券、そして車掌さんが駅名に穴をあけて清算していた「車内補充券」など、昭和生まれには懐かしい切符類も並べられていました。

アイボリーに赤い線の入った「5723号車」は、昭和44年(1969年)にデビューした通勤型電車で、約27年間活躍していたものだそうです。

車内には、交通に関する絵本類などが用意されていて、子供たちがくつろげる環境になっていました。
3719号車・クハ3700形(右)/6438号車・デハ6400形(左)

右の3719号車は昭和54年(1979年)から平成21年(2009年)まで、井の頭線を走っていたステンレスカーですが、若いころに渋谷への行き来に乗っていたのを懐かしく思い出しました。

一番左の車両は、本館1階にカットモデルもあった「6000系」で、昭和64年(1989年)から平成5年(1993年)まで活躍し、都営地下鉄新宿線に乗り入れがするための改造がなされているのだそうです。

屋外展示場を取り囲むように、ミニ電車の線路がひかれていて、訪問時には 「9000系」が、子供たちを乗せて走行していました(1回100円、曜日により1000系や5000系京王ライナーも登場するそうです)。
■アネックス

京王れーるランドの開業5周年を記念して、平成30年(2018年)に別館がオープンしたそうで、鉄道グッズを売っているショップにはチケットがなくても入場できるようになっていました。

記念列車のヘッドマークが飾り付けられたショップには、プラレールから文房具まで、子供たちのお土産によさそうなグッズがずらりと並べられていました。

チケット所有者だけが入れるエリアには、7000系と8000系のカットモデルが並んでいて、運転席でハンドル操作を体験することができました。
■まとめ

100年以上前に創業し、都内西部の街と新宿・渋谷を結び、沿線の発達に貢献してきた鉄道の役割を、歴代のレジェンド車両を通じて感じることができる展示施設でした。

この施設の向かい側には、駅名が示す通り、広大な敷地を誇る「多摩動物公園」がありますので、お子様連れの場合は特に、動物観察と鉄道体験をまとめて満喫されるのに最適なスポットだと思います。
なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。
<良かった点・いまひとつだった点>
〇実際に使われていた車両が豊富にあり見応えがあった
〇体験型の展示が多く鉄道業務や文化を学ぶことができた
△キャプションや解説が少なく資料への理解が深まらなかった
△京王の歴史や鉄道技術などの展示もあるとよいと思った
■インフォメーション
詳細はホームページで確認を
開館日・時間
木~火曜日(水曜日は休館、祝日の場合は翌日)
09:30 - 17:30(入場は17:00まで)
料金
1歳以上:400円
アクセス
京王電鉄動物園線の多摩動物公園駅 徒歩約0分
多摩都市モノレール線の多摩動物公園駅 徒歩約3分
住所
191-0042 東京都日野市程久保3-36-39
以上です、ご覧いただきありがとうございました。
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