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【すごい博物館175】旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー):「鉄道発祥の地」で明治の交通文化に触れる!

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■旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)とは

2026年5月に訪問

横浜のウォーターフロント「横浜みなとみらい21地区」、その玄関の一つであるJR根岸線「桜木町駅」の一角に、ここに日本初の鉄道駅「旧横浜駅」があった場所であることを伝えている、鉄道の展示施設があります。

日本で初めての鉄道開業は、明治5年(1872年)の6月に品川~横浜間で仮営業が始まり、約4か月後の10月に新橋~横浜間で本営業が始まったことから、現在の桜木町駅周辺は「鉄道発祥の地」とされています。

駅前広場には「鉄道発祥の地」を示すパネルがありましたが、この近くには記念碑も設置されているそうです(場所わからず写真撮影できませんでした)。

令和2年(2020年)に桜木町駅の「新南口」が設けられたのに伴い、ホテルや商業施設が入る「JR桜木町ビル」が開業し、その1階に「旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)」がオープンしたのだそうです。

110形蒸気機関車

エントランスホールに鎮座しているSLは、明治5年(1872年)の鉄道開業に際してイギリスから輸入された10両のうちの1両で、新橋~横浜間を「10号機関車」として走行していたもので、「日本で最も古い機関車の一つ」なのだそうです。

イギリスのヨークシャー・エンジン社で1871年に製造されたもので、日本に来てからは「10号」、「3号」、「110号」などと名称が変わりながら、大正7年(1918年)まで各地で活躍していたそうです。

廃車後は鉄道省大宮工場の「鉄道参考品陳列所」で技術者養成教材として展示され、昭和37年(1962年)から令和元年(2018年)までは東京都青梅市の「青梅鉄道公園」で、胴体を切開して内部構造が分かる状態で保存展示されていたそうです(桜木町への移設にあたって胴体を元の形に復元したそうです)。

この蒸気機関車は、大宮工場にあった昭和36年(1961年)に、国鉄により「鉄道記念物」に指定されたのだそうです。

参考:青梅鉄道公園

青梅鉄道公園にはSLを集めたコーナーがありますが、写真左の空いたスペースに、かつて「10号機関車」が置かれていたそうです。

参考:鉄道博物館の「一号機関車」

なお、同時に輸入された10台のうちの「一号機関車(150形)」は、「鉄道記念物」に加えて、国の「重要文化財」にも指定されていて、さいたま市の鉄道博物館で余生を過ごしています。

客車もイギリスから輸入したものを使用していたそうで、当時の写真を参考に再現された「中等客車」が展示されていました。

JR東日本OB会による展示ガイドが行われる日には、「中等客車」への乗車体験が開催されているそうです。

上下をひっくり返して長く使えるように作られた、明治6年(1873年)イギリス製の「双頭レール」は、輸入の経緯は明確ではありませんが、新潟県の製油所に残されていたものが寄贈されたのだそうです。

関連:東京都港区・汐留にある「旧新橋停車場」

イギリスの技術支援により3年間の工事の末に結ばれた、新橋~横浜間の路線距離は約29Kmで、「陸蒸気」と呼ばれていた機関車は、この間を約53分で結び、一日9往復していたということです。

周辺の展示物

周辺の壁面などを利用して、日本の鉄道黎明期の出来事に関する資料が展示されていました。

こちらの展示ケースでは、明治期に入り、欧米の技術を取り入れながら鉄道を敷設し運用を開始した経緯が、政治面や技術面の背景も交えながら解説されていました。

鉄道導入に伴い、駅舎デザインや制服・備品など多くのものが西洋からもたらされましたが、中でも、鉄道運行には欠かせない、太陽暦による「定時法」という時間概念の導入が、日本社会の常識に大きな変化をもたらしたということです。

開業から約1年2か月後の「横浜停車場舎屋」の内部が、当時の見取り図やイラスト、新橋停車場の資料などをもとにして、模型で再現されていました。

鉄道の建設や発展に貢献した、お雇い外国人と日本人の8人が紹介されていました。

中でも、イギリス人鉄道技師の「エドモンド・モレル」さんは、明治3年(1870年)に招聘され、初代鉄道建築師長として、東京~横浜間の工事指導や人材育成などの面で大きな功績を残されそうで、特別なレリーフが窓の外に向けて設置されていました。

明治初期の横浜停車場の施設配置がジオラマで再現されていましたが、外国人居留地に面した海を埋め立てられていて、海運との連絡も考慮されていたことが伺えました。

明治時代の乗客の様子を紹介するコーナーでは、当時の庶民を描いた絵画がモニターに映され、当時の切符や賃金表、旅に携行した小物などが紹介されていました。

鉄道創業時の切符もありましたが、裏面に英語表記があり、居留地に在住していた外国人も利用していたことが伺われました。

いつの時代も、鉄道は子供たちの興味・憧れの対象だったようで、歴代の書籍や模型、ゲームなどが展示されていました。

■まとめ

日本初の鉄道駅があった場所に日本初の機関車が展示されているという、歴史的にも感慨深い展示室で、今から150年前に始まった鉄道事業が、日本の経済・文化に大きな影響を与えてきたことを改めて学ぶことができました。

なお、この場所では毎正時、列車の出発をイメージした音と光による演出が行われているそうですので、(訪問時にはタイミングが合いませんでしたが)時間を調整して訪問されるのがオトクだと思います。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇外光が入る明るいスペースで機関車を観察しやすかった
〇周辺展示のテーマが明快で資料も充実し情報量も多かった
〇修復の様子や明治の風俗が映像で紹介され興味を高めていた
△問題に思う点は特にありませんでした

■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 毎日、施設営業時間内
料金
 無料
アクセス
 JR根岸線、
 横浜市営地下鉄ブルーラインの桜木町駅 徒歩約1分
住所
 231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1 
 シァル桜木町アネックス1階

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

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