見出し画像

【すごい博物館180】電車とバスの博物館:シミュレーターとジオラマが充実した交通テーマパーク!

鉄道好きにオススメ 子供にオススメ


■電車とバスの博物館とは

2025年6月に訪問

東京の中心部から南西に約18Km、川崎市宮前区にある東急田園都市線の
宮崎台駅に隣接する、線路の高架下スペースに、東急電鉄の電車やバスを展示している体験型ミュージアム「電車とバスの博物館(通称:電バス)」があります。

東急電鉄は創立60周年を記念した社会貢献事業として、昭和57年(1982年)に田園都市線の高津駅に「電バス」をオープンしましたが、路線の拡張工事に伴い、平成15年(2003年)に3駅ぶん西側にある宮崎台駅に移転し、リニューアルオープンしたのだそうです。

子供連れの訪問者がベビーカーでもアクセスしやすいよう、駅から入口までは緩やかなスロープで導かれていました。

入口の手前に踏切があり、高架を上り電車が通過する時に作動するようになっていますが、実際の田園都市線には踏切は一か所もないのだそうです。

エントランスは建物の4階に位置していて、チケットを購入してから階段を降りて展示場に向かう動線になっていました。

東急電鉄キャラクター「のるるん」が描かれたチケットを、自動改札機にかざして入場するという、鉄道会社の施設ならではの演出がありました。

3Fが電車の仕組みを知るフロア、1Fが電車とバスを体験するフロア、狭めの2Fは昔の電車に乗り込むフロアで、少し離れた場所にあるB棟(キッズワールド)は長期閉館中となっていました。

■3F:パノラマワールド

東急電鉄の歴史や電車が走る仕組みなどを、楽しみながら学べるアトラクションが揃えられていました。

東急ヒストリー/パノラマシアター

東京南西部の都市開発に伴い、大正11年(1922年)に、東急の前身である「目黒蒲田電鉄株式会社」が設立されてから、東横線、田園都市線と路線を拡大するとともに、周辺地域の都市開発も行ってきた沿革が、時代ごとの写真・動画とともに年表形式で紹介されていました。

かつて各路線を走行していた電車の模型も、時代順に並べられていました。

年表の裏側には「パノラマシアター」があり、HOゲージ模型電車の走行ショーや、東急の仕事や車両に関する短編映画の上映などが行われていました。

ショーの間に流れるBGMは、かつてフュージョンバンド「カシオペア」でキーボードを担当されていた、向谷実さんが作曲したものなのだそうです(鉄道好きとして有名ですね)。

東急コレクション(旧高津駅)/ミニライブラリー

昭和30年代の旧高津駅の駅務室が再現されていて、当時の路線図や運賃表を味わいながら観察できるました。

当時は初乗りが10円だったことや、田園都市線が溝ノ口までしかなかったことがわかります。

窓口の中には、目的地の駅ごとに硬券の切符が用意されていて、それぞれの運賃が鉛筆でメモされていました。

駅務室の周辺は、かつて使われていた鉄道関連グッズの展示ケースになっていて、鉄道員の制服や記念乗車券、パスネットやテレホンカードなどが紹介されていました。

渋谷の駅名表は、現在直通運行がされている東京メトロ副都心線の駅名が書いていないので、平成25年(2013年)に閉鎖された地上2階の駅で使われていたもののようです。

電車を模したミニライブラリー(書籍コーナー)には、鉄道や模型に関する専門誌のバックナンバーが揃えられていて、ロングシートに座って閲覧できるようになっていました。

ジオラマ・シミュレーター/電車のしごと

大型のジオラマがもう一つあり、田園都市線の風景の中をHOゲージの模型電車が、内回りと外回りの2系統で走りまわっていました。

ジオラマの脇には運転台があり、模型についたカメラの映像を見ながら、溝の口駅や宮崎台駅から発車・停車の操作ができるようになっていました。

ジオラマの周辺には、運転士や車掌など鉄道会社で働く人たちの仕事が紹介されていて、各業務にとって必要な道具類も展示されていました。

それぞれの仕事の「とっておきの話」が質問形式で紹介されていて、扉をひらくと解説が読める工夫もなされていました。

こちらは運転士の必需品ですが、黒い棒状のものはライトでしょうか、夜間など緊急時に備えて常備しているのかもしれませんね。

Nゲージパーク

こちらのジオラマでは、ショップでNゲージの車両を借りたり、あるいは自分のものを持ち込んだりして、運転できるようになっていました(20分200円)。

■2F:ゾーン3450

宮崎台駅の横を通る道路は斜面になっている関係で、その道路から博物館に入る入口は、2Fに設けられていました。

比較的小さなスペースの2Fには、昭和6年(1931年)から昭和11年(1936年)にかけて製造され、通勤電車として約60年間活躍していた「デハ3450形」車両の先頭部分が展示されていました。

運転室に入ってマスコンやブレーキを操作すると、前面に置かれた車輪が回りだしたり止まったりするようになっていて、台車のメカニズムを間近に観察できました(1回3分で交代)。

■1F:シミュレーターワールド

臨場感あふれる映像を見ながら電車やバスの運転体験を行うシミュレーターや、かつて路面電車として走行していた車両などが並べられていました。

8090系運転シミュレーター

昭和55年(1980年)から東横線にデビューした、ステンレスカー「8090系」のカット車両が、シミュレーターとして活用されていました。

スタッフの方の説明を受けながら、マスコンを操作して路線風景の実写映像を見ながら走行体験ができるようになっていました(1回300円)。

東横線CGシミュレーター

東横線(自由が丘~横浜間)のCG映像を見ながら、マスコン操作で運転できるシミュレーターも2式ありました。

昔のバスに乗ってみよう

昭和50年(1975年)から、自由が丘~駒沢間で導入された「東急コーチ」は、客の要望で柔軟な運転を行う「デマンドバス」として使われていたものだそうです。

アクセルやハンドルを操作して、画面を見ながら運転気分を味わえるようになっていました。

バスのしごと

昭和41年(1966年)から、ワンマンバスとして使われていた路線バスも、車内に入ることができ、子供を運転席に座らせ記念撮影をする親御さんが多くいらっしゃいました。

東急バスのキャラクター「ノッテちゃん」の脇には、整備道具や数種類のタイヤが展示してあり、車両後方のエンジンルームは中が覗けるようになっていました。

周辺には、バス運転士の仕事に関する解説パネルや、過去に使われていたバス車両の写真や模型の展示もあり、鉄道を補う公共交通として周辺住民の足を支えていることを理解することができました。

デハ200形

かつて、渋谷から二子玉川園までを路面電車で結んでいた「玉川線(通称:玉電)」を走行していた、昭和30年(1955年)製造の「デハ200形」が置かれていました(形状から「いもむし」と呼ばれていたそうです)。

室内上部の広告スペースには、かつて玉電を走っていた路面電車たちの写真が掲げられていて、ロングシートは親子連れの休憩場所として活用されていました。

運転席の正面には何やら怪しげなキャラクターがいましたが、これは「スキマモリ」という名前で、ホームと電車の隙間に子供が転落しないよう、注意を呼び掛けているのだそうです。

■まとめ

今から約100年前に創業し、数々の路線を開拓・吸収しながらサービスを広げ、電車・バスの運行を軸に多くの街づくりにも貢献してきた東急電鉄の役割を感じることができた展示内容でした。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇体験型の展示が多く子供が興味を持てる内容になっていた
〇電車の車輪が動く仕組みをわかりやすく示していた
△キャプションの内容が少なめで理解しづらい部分もあった
△B棟が閉鎖していることもあり展示物が少なく感じた

■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 金~水曜日(木曜日は休館、祝日の場合は翌日)
 10:00 - 16:30(入場は16:00まで)
料金
 大人(高校生以上):200円
 3歳から中学生:100円
アクセス
 東急田園都市線の宮崎台駅 徒歩約1分
住所
 216-0033 川崎市宮前区宮崎2-10-12

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

<鉄道関連の記事>

鉄道博物館 ※執筆中
原鉄道模型博物館 ※訪問予定
大勝庵 玉電と郷土の歴史館 ※訪問予定

いいなと思ったら応援しよう!