【すごい博物館171】東武博物館:SLから特急電車まで懐かしい12車両が集結!
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■東武博物館とは

東京と北関東の栃木県・群馬県を結ぶ「東武鉄道」は、12の鉄道路線を有し、営業キロ数が近畿日本鉄道(近鉄)に次ぐ全国2位の大手私鉄で、その歴史や発展経緯、そして鉄道技術などを紹介している博物館が、東京スカイツリーから約2Km北の商業地にあります。

東武伊勢崎線(通称:東武スカイツリーライン)の東向島駅の高架下に、東武鉄道の創立90周年を記念して、平成元年(1989年)にオープンしたこの博物館には、平成21年(2009年)にリニューアルが行われ、現在は(近隣の広場も含み)12の車両などが保存公開されています。

2階建てで細長いレイアウトの館内は、歴史や技術・文化など8つのコーナーから構成されていました。

鉄道関連の機器や切符などのコレクションを見て楽しんだり、電車やバスの運転をシミュレーターで体験できるようになっているほか、ショー形式のイベントも随時開催されていて、子供たちに大人気のようでした。

入場券は交通系電子マネーのPASMOやSUICAで買うと、大人の場合は10円ディスカウントになっていて、少し得した気分を味わえました。

館内の展示解説キャプションは日本語が中心でしたが、二次元コードをスマートフォンで読み取ることで、英語・中国語・韓国語でも解説を読むことができ、外国人観光客にも配慮されているようでした。
■1Fの展示
東武の幕開け

東武鉄道は明治32年(1899年)に、東京北東部の「北千住」と、埼玉県東部の「久喜」の間で開業しましたが、その主な目的は、絹織物の産地である北関東両毛地区と東京港湾を結ぶことだったということです。

入口付近に展示されているこのSL(複製)は、1898年に英国のベヤーピーコック社で製造された「5号蒸気機関車」で、開業当時から東武伊勢崎線を中心に旅客や貨物輸送のために使われ、昭和41年(1966年)に引退するまで、約70年間活躍していたということです。

このSL展示では1日に4回、運転手役のスタッフが運転台に乗り込んで、汽笛を鳴らしたり車輪を回すパフォーマンスが行われていて、蒸気が吹き出る音も聞こえて臨場感にあふれていました。
東武のあゆみ

この車両は、大正13年(1924年)に「浅草」(現:とうきょうスカイツリー駅)から「西新井」の間が電化された際に導入された、木造の「デハ1型5号」電車です。

電車は8両編成で運行され、昭和31年(1956年)の引退まで東武各線(線路がつながっていない東上線を除く)を走っていたそうです。

東武鉄道の車両の変遷を写真や模型で紹介している部屋もあり、かつて使われていた車両の銘盤(プレート)や線路(レール)も並べられていました。

鉄道模型がたくさん展示されていましたが、東武鉄道のファンで模型コレクションを趣味にしていた方の家族が、寄贈してくれたものだそうです。

平成2年(1990年)から約30年間、日光・鬼怒川線で観光用特急として活躍した「100系スペーシア」は、オールアルミ合金製で、最高運転時速は120Km/hを誇っていたということです。

スペーシアの個室部分が保存展示されていましたが、4人がテーブルをはさんで向かい合わせに座ってくつろげる豪華な造りで、エアコン調節のスイッチや、車内販売員を呼ぶためのマイクもついていました。
安全・快適に運ぶ

こちらは、電気・線路・運転など、鉄道のシステムについて詳しく学ぶことができるコーナーです。

この装置では、ボタンを押すと線路を切り替えるポイントが動き、それに伴って信号のランプが変わる様子を間近で観察できるようになっていました。

この運転席を模した装置では、まずパンタグラフを上げて、主幹制御器(マスコン)を操作してモーターに電圧をかけることで車輪を回転させたり、ブレーキレバーで車輪を止めるなど、電車が走る仕組みを体感しながら学べるようになっていました。

このシミュレーターは、運転席に座って操縦をすると、ミニチュア模型の電車を動かせるようになっていました。

「50500系電車」と「8000系電車」のシミュレーターでは、フルハイビジョン映像で沿線の景色を楽しめました。

この「10030型電車」のシミュレーターは実物サイズの本格的なもので、運転技能の試験を受けることができるようになっていました(別料金500円が必要)。
時代を担った主役たち

かつて東武鉄道で活躍した鉄道車両やバスなどが、館内各所に配置されていました。

昭和26年(1951年)製の「日産・キャブオーバーバス」は、栃木県足利市を中心に活躍していたそうですが、ボンネットバスの基本構造のまま運転席を前のほうに付けているため、室内に大きなエンジンスペースがあり、かなりうるさかったのではないかと心配になりました。

日光の明知平ロープウェイで、昭和25年(1950年)から約50年間使用されていたゴンドラも紹介されていました。

この赤茶色の車両は、昭和26年(1951年)に製造され、日光・鬼怒川線で特急「けごん」として活躍した「5700型」で、正面の飾りの形から「ネコひげ」という愛称がつけられていたそうです。

かつて栃木県の日光市内には、「日光軌道線」という路面電車が走り、観光に訪れた人たちを運んでいたそうです。

この車両は昭和29年(1954年)に作られたもので、日本では珍しく、車両と車両の間のつなぎ目に台車があるのが特徴なのだそうです。
関東平野に広がる東武

こちらの大型ジオラマは、広い関東平野に多くの路線を持つ東武鉄道のサービスを表現していて、手前の運転台の操作で、模型電車を走らせることができるようになっていました(料金100円)。

1日に5回「パノラマショー」が行われていて、東武鉄道の業務に関する解説ナレーションを聞きながら、約130台の車両が走り回る風景を見て楽しむことができました。
■2F
保存物・記念物/ウオッチングプロムナード

かつて東武の駅で使われていた道具や、鉄道員の制服などをまとめて展示しているコーナーです。

20~30年ほど前に使われていた切符の自動販売機があり、とても懐かしく感じましたが、交通系電子マネーの普及もあり、最近は切符を買う機会も少なくなりましたね。

昭和時代に使われていた乗車券(切符)には、改札の係員が鋏(ハサミ)で切った形が残されていますが、この切り口の形は駅ごとに異なっていて、乗車の目印(証拠)になっていたということです。

これらの駅名の表示板は、さびや風化を防ぐために、ほうろう(金属板にガラス質の絵を焼き付けたもの)で作られていたそうです。

こちらの部屋は、東武鉄道の重要な記念物が保存されていて、車両の設計図や安全のための連絡装置などが展示されていました。

かつて活躍していた特急列車のヘッドマークやエンブレムのほか、特急スペーシアの乗務員の制服なども保管されていました。

博物館の上の高架には東向島駅があるため、2階の窓から駅に止まる電車の車輪付近の動きを間近に見ることができ、ロングレールの継ぎ目の構造も観察できるようになっていました。
■敷地外の展示

この博物館は敷地外にも展示スペースを設けていて、徒歩5分ほどの国道脇で、高架の下を利用した「SLスクエア」には、館内にある5号機関車と同じ1898年製の「6号機関車」が展示されていました。
■まとめ

創業から120年以上にわたり、関東北部の物流と発展を支えてきた東武鉄道の歴史を、実物車両や体験装置を通じて詳しく楽しく理解することができました。

「とうきょうスカイツリー駅」からも2駅と近いため、スカイツリータウン観光の一環に、子供さん連れで遊びに来るのにお勧めの場所だと思いました。
なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。
<良かった点・いまひとつだった点>
〇歴史的な車両が多く残され懐かしい気分を味わえた
〇歴史が簡潔にまとめられ地域発展への貢献が理解できた
〇シミュレーターやショーが充実し子供の教育に役立ちそう
△問題に思う点は特にありませんでした
■インフォメーション
詳細はホームページで確認を
開館日・時間
火~日曜日(月曜日は休館、祝日の場合は翌日休館)
10:00 - 16:30(入場は16:00まで)
料金
大人 : 210円(交通系電子マネーは200円)
子供(4歳~中学生) : 100円
アクセス
東武鉄道スカイツリーラインの東向島駅 徒歩約1分
住所
131-0032 東京都墨田区東向島4-28-16
以上です、ご覧いただきありがとうございました。
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