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【すごい博物館100】新宿ミニ博物館「十二社熊野神社の文化財」:将軍も立ち寄った景勝地の名残が豊富に!

新宿ミニ博物館 新宿中央公園散策の一貫に 無料。 


■十二社熊野神社の文化財とは

2025年7月に訪問

新宿副都心には東京都庁などの高層ビル群がありますが、そのさらに西側の新宿中央公園の一角に、数々の文化財を保有している「十二社熊野神社」があります。

室町時代の応永年間(1394年~1428年)に、この地域に住んでいた紀州(和歌山県)出身の鈴木九郎さんが、紀州の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)から、十二所権現(いわば12の神)を移し祠ったことが、この神社の起源であると伝えられているそうです。

この周辺は、江戸時代には池や人口の滝がある景勝地として賑わっていたそうですが、現在も隣接する新宿中央公園には多くの木々があり、都会のオアシスとなっています(淀橋浄水場として使われていた時期もありましたが)。

そしてこの神社は、平成6年(1994年)に4番目の「新宿ミニ博物館」に指定され、江戸時代から伝わる数々の文化財や、かつて景勝地だった十二社の風景が、広く紹介されるようになったということです。

十二社の碑

嘉永4年(1851年)建てられたこの碑(新宿区指定史跡)には、この十二社の地が、池や滝のある景勝地であったことが記されているそうです。

儒学者の寺門静軒さんと、僧侶の負笈道人さんが碑文と漢詩を作り、書家の中川憲齋さんが書を担当したということです(内容を解説したページがありました)。

七人役者図絵馬と熊野三山絵馬

拝殿の中には2枚の色鮮やかな絵馬が掲げられていましたが、賽銭箱の位置からは少し遠く、屈んで覗き込む必要がありました。

向かって左側にある「七人役者図絵馬(新宿区指定有形文化財)」は、安政2年(1773年)に2人の歌舞伎役者が奉納したもので、7人の歌舞伎役者の扮装姿と十二支の動物が描かれているのだそうです。

そして右側にある「熊野三山絵馬」には、熊野三山の神社の周辺風景が描かれているということです。

式三番奉納額

七人役者図絵馬の左側にある2枚の「式三番奉納額(新宿区指定有形文化財)」は、九代目市村羽左衛門さんが宝暦14年(1764年)に納めたものと、十二代目市村羽左衛門さんが弘化4年(1847年)に納めたもので、「式三番」という神事の芸能が演じられたことを示しているのだそうです。

大田南畝の水鉢

拝殿の右側には、江戸時代後期の狂言師・文人である大田南畝(NHK大河ドラマ「べらぼう」では桐谷健太さん演じる)さん(通称:蜀山人)が、文政3年(1820年)の例祭の時に奉納したと考えられている「水鉢(新宿区指定有形文化財)」がありました。

側面には「熊野三山 十二叢祠 洋洋神徳 監於斯池 大田覃」という銘文が刻まれていて、「熊野三山の十二そうの祠 洋々と広がる神徳がこの池に見える」という内容で、最後の大田覃は本名だそうです。

神輿蔵

神社の宮神輿と、氏子の組織である睦の町神輿(大人神輿と子供神輿)が保管されている蔵だということです。

狛犬

境内にある大鳥神社の前に座っている2つの狛犬(新宿区登録有形民族文化財)は、享保12年(1727年)に奉納されたものだということです。

おなかの部分がくり抜かれていないのが特徴なのだそうです。

島川玄丈人壽兆碑(しまかわげんじょうじんじゅちょうひ)

この石碑は文化4年(1807年)に造られたもので、紀州徳川家の侍医であり、鍼術(針を刺す治療)の大家だった島川草玄さんの長寿をお祝いする内容が記されているそうです。

能勢嘉門賛碑

能勢嘉門さんという人が、文政13年(1830年)に、十二社の滝と周辺の風景をたたえた記念碑だということです。

延命陀羅尼二千一百万遍読誦碑

元治元年(1864年)に、「延命陀羅尼(えんめいだらに)」というお経を2100万回唱えたことが記されているそうで、仏教と神道が融合していた時代の名残が感じられるものだということです(とあるブログによると、約30年間かかる計算になるそうです)。

清水長雄胸像

文化財には該当しないかもしれませんが、都議会議員を長年務め、昭和33年(1958年)から第14代の東京都議会議長を務められた、清水長雄さんの胸像がありました(都議会の方向を見つめているようでした)。

■まとめ

この場所はビルに囲まれた副都心地域ですが、かつては滝や池がある風光明媚な景勝地で、多くの人々に愛されていたことの証拠が、神社の文化財として今日まで残されているのだということを理解することができました。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇文化財が多く見学スポットが豊富
〇文化財の場所に看板があり解説が適切だった
△絵馬と奉納額の場所がすごく分かりづらかった
△外国人も来ていたので英語表記もあるとよいと思った

<新宿ミニ博物館の記事>

■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 09:00 - 17:00
料金
 無料
アクセス
 JR山手線・中央線・埼京線などの新宿駅 徒歩約12分
 都営地下鉄大江戸線の都庁前駅 徒歩約4分
 都営地下鉄大江戸線の西新宿五丁目駅 徒歩約4分
住所
 160-0023 新宿区西新宿2-11-2

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

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