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【すごい博物館099】新宿ミニ博物館「須賀神社三十六歌仙絵」:藤原公任セレクションの歌と絵を堪能!

新宿ミニ博物館 君の名は。の聖地 無料。


■須賀神社三十六歌仙絵とは

2025年7月に訪問

四谷三丁目の交差点から南東に約300mほど、古い家並みが続く住宅地の中に、江戸時代初期の寛永11年(1634年)にこの地に移転し、四谷十八ヵ町の総鎮守となっている「須賀神社」があります。

訪問すると外国人観光客がたくさんいて驚きましたが、実はこの神社の「男坂の階段」が、平成28年(2016年)に公開された新海誠監督の人気アニメ映画「君に名は。」の最後のシーンに描かれているため、ファンの聖地巡礼の地になっているのでした(公式サイト最初の絵を参照)。

この社殿の中に、優れた歌人36人の絵と歌が描かれた「三十六歌仙絵」や、漆喰で描かれたレリーフの「鏝絵・こてえ」が飾られていることから、平成4年(1992年)に2番目の「新宿ミニ博物館」に指定され、広く公開されるようになったのだそうです。

■三十六歌仙絵

平安時代中期、公卿(上層部の役人)だった藤原公任さんは、過去や同時代の、優れた歌人36名を選定をしたのだそうです。

その中には万葉歌人の柿本人麿・山部赤人・大友家持や、「古今集」「後撰集」の頃の紀貫之、在原業平、小野小町など、百人一首でもおなじみの方々が選ばれていました。

この36名の歌人たちについて、江戸時代の画家の大岡雲峰さんが絵を描き、千種有功さんが書を書いて、天保7年(1836年)にこの神社に奉納されたのだそうで、現在は新宿区の指定文化財(絵画)となっています。

絵は、社殿の天井部分に部屋をぐるりと取り囲むように並べられていました(許可を取れば社殿の中に入り拝観することができるようです)。

古今集に収められている小野小町さんの歌「わびぬれば身を浮草の根を絶えて誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ」は、向かって左側に掲げられていました。

■鏝絵(こてえ)

賽銭箱が置かれた場所の上部には、左官職人が漆喰をコテで仕上げて作ったレリーフ、「鏝絵」が飾られています。

ここには、四谷見附の左官・吉田亀五郎さんが制作した5点の作品が展示されていて、左側にある色彩が施された作品は、八俣の大蛇を征伐する素戔嗚尊(すさのおのみこと)の姿を描いたもので、明治末期に制作し大正4年(1915年)に須賀神社に奉納されたということです

右側には、吉田亀五郎さんによる2つの「唐獅子」がありました。

そしてこちらは、吉田亀五郎さんの師匠にあたる伊豆長八さんによる山水画ですが、作家の井上靖さんが叔父さんからもらい家に飾っていたものを、須賀神社に奉納したものなのだそうです。

この鏝絵を寄贈した経緯については、井上靖さんの「土の絵」という作品に詳しく記述されていました(10分程度で読める短編でした)。

■まとめ

神社の社殿の中に飾られている2種類のお宝、知らなければ気づかずに通り過ぎてしまいますが、新宿ミニ博物館として紹介されていたおかげで、平安時代や江戸時代の文化に造詣を深めることができました。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇36歌仙の掲示板があり間近で内容を確認できた
〇鏝絵というものの存在を知ることができた
〇「君の名は。」の聖地でもあり男坂の風景を楽しめた
△鏝絵の説明がパンフにしかないので案内板も欲しいと思った

<新宿ミニ博物館の記事>

■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 ※神社祭事の際には見学制限あり
 09:00 - 16:30
料金
 無料
アクセス
 東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 徒歩約7分
 東京メトロ丸ノ内線または南北線の四ツ谷駅 徒歩約12分
 JR中央・総武線四ツ谷駅 徒歩約12分
 JR中央・総武線の信濃町駅 徒歩約10分
住所
 160-0018 東京都新宿区須賀町5-6 

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

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