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【すごい博物館102】新宿ミニ博物館「東京染ものがたり博物館(富田染工芸)」:型紙で染める伝統工芸に触れる!

新宿ミニ博物館 染物好きにオススメ 無料.


■東京染ものがたり博物館(富田染工芸)とは

2025年7月に訪問

早稲田大学の早稲田キャンパスから北西に約500m、神田川に沿った住宅街の中に、染色業者「富田染工芸」の工房があります。

江戸時代に着物や更紗などが染められるようになり、神田や浅草に多くの染色業者が生まれましたが、明治時代に川の汚染が目立つようになったことから、多くの業者が神田川の上流に移転するようになり、現在も新宿区の地場産業としていくつかの業者が伝統的な方法での生産を続けているのだそうです(なお、この工房では現在は地下水を利用しているそうです)。

明治15年(1882年)に浅草で開業したこの工房は、大正3年(1914年)に現在の地に移転し、いまは五代目と六代目の方が運営を行っているのだそうです。

新宿区では、史跡や伝統産業の仕事場などを「ミニ博物館」に指定していて、こちらは平成9年(1997年)3月に、7番目のミニ博物館としてオープンしたということです。

板場(工房)

「板場」というこの工房には、長い板が並んでいて、職人さんが作業の準備をしていました(忙しそうでお話は伺えませんでした)。

この工房では伝統的な技術を使って「東京染小紋」や「江戸更紗」の製品を制作しているほか、一般の希望者に染小紋の作業を体験してもらうプラン(有料)も実施しているそうです。

工房の周辺に、古い機械や着物の生地、解説パネルなどが置かれていましたが、かなり雑然とした状態でした。

このミニ博物館では、染物体験(有料)を通じて伝統技術を理解してもらうことを主を目的にしているようで、体験を申し込めば、別室の「型置場」や「配色場」なども見学が許されるようです。

染小紋の体験サンプルが置いてありましたが、型紙を使い防染の糊をのせ、その後に染料につけると柄が染め抜かれ、このような模様が浮かび上がってくるようです。

外国人観光客への説明のためでしょうか、染物体験がどんなものかを英語で解説した動画がYouTubeに用意されていました。

「東京染小紋」の歴史は室町時代にさかのぼりますが、本格的に発展したのは江戸時代で、武士が登城する際に着る「裃・かみしも」の柄に使われるようになったということです。

製作工程の解説パネルがあり、「1.型紙の彫刻」、「2.色糊の調整」、「3.型付け」、「4.地色染め」、「5.蒸し」、「6.水洗い」、「7.乾燥」という順に作業が行われるようです(YouTubeに解説動画がありました)。

型紙は三重県での生産が盛んなため「伊勢型紙」と呼ばれていますが、この工房では創業以来収集した12万枚ほどの伊勢型紙を保存しているそうで、太平洋戦争の際には八王子の防空壕に移して守ったということです(YouTubeより)。

板場の脇には、この工房で作られた商品の物販コーナーがあり、ストールやネクタイなどが展示されていました(2020東京五輪の柄の手拭いもありました)。

ショールーム

工房の隣には、平成24年(2012年)に始めたという「SARAKICHI」というブランド商品のショールームが設けられていました。

皮や木に「小紋」などの模様を入れた時計やアクセサリー、カードケースなど、染物を新しい形で楽しむ方法が提案されているようでした。

■まとめ

111年前から使い続けられている工房で作業に取り組む職人さんの姿を拝見しながら、江戸時代から続く染物技術に関する知識を得ることができました(次回はぜひ体験に参加し、奥の工房も見学したいと思いました)。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇東京染小紋と江戸更紗の製法を知ることができた
〇板場の趣のある雰囲気を堪能することができた
〇リーズナブル価格での工房体験が設定されていた
△解説のパネルを読みやすいように配置いただきたい

<新宿ミニ博物館の記事>

■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 月~金曜日(土・日・祝日は休館)
 10:00 -12:00 / 13:30 - 16:00
料金
 無料(工房体験は有料)
アクセス
 JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の高田馬場駅 徒歩約15分
 東京メトロ副都心線の西早稲田駅 徒歩約10分
 東京さくらトラム(都電荒川線)の面影橋駅 徒歩約2分
住所
 169-0051 東京都新宿区西早稲田3-6-14

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

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