英文センテンスの構文がとれない!そのとき、どうするか(8):「副詞」をチェックする
つぎに紹介するのは、英文法界の「いたづらっこ」、副詞です。
英文法界のなかで「副詞」と呼ばれるカテゴリーほどいいかげんなカテゴリーは他にありません。
副詞は、位置で決まりません。センテンスのどこにでも置くことができます。
副詞は、かたちで決まりません。形容詞や名詞や前置詞と同じかたちなど、さまざまなかたちをとります。
ようするに、副詞であるということは、位置でも、かたちでも、決まらないんです。
じゃあ、いったいなんで決まるんだ!と、思わず怒鳴りたくなりますね。
だから副詞とは何かと問われて「ほかの品詞ではないもの」と答える専門家もいます。
例を挙げてみましょう。つぎのセンテンスをみてください。
It near broke her heart.
It was real nice to see you.
It wasn't me, honest.
I want it so bad.
The meeting will last for an hour, tops.
He came here 10 minutes after.
ここに出てくる
near, real, honest, so bad, tops, 10 minutes after
は副詞です。
それぞれ一見すると前置詞や形容詞に見えますね。
実際のところは、
near=nearly, real=really, honest=honestly, bad=badly, tops=on top、
と言い換えても、意味は同じです。
どちらでもいいんです。
かたちは違うけれども、意味は同じなんです。
ちなみに、最後の
He came here 10 minutes after.と
He came here after 10 minutes.とは、
afterの位置が10 minutesの前と後ろで違うけれども(副詞用法と前置詞用法で品詞も違うけれども)意味としては同じです。
それにしても、かたちや位置が違っても同じ意味だなんて英語とはなんといいかげんな言語だろうと、私などは思ってしまいますが、英語とはそういう言語なのです。
私たち日本語人の視点からみると「いいかげん」に見えるだけであって、英語ネイティブの視点からみると、べつに普通のことです。
私たちが英語を英語として十分に読みこなすためには、こうした英語の特性に慣れていく必要があります。
near, real, honest, bad, topsとなっているからといって、それが前置詞や形容詞であるとハナから思い込んでしまったら、「いたずらっこ」の副詞のまさに思うツボです。
形容詞や前置詞や名詞と思い込んでいるけれども、ひょっとしたら副詞なのではないかと最初から疑ってかかるという、よい意味での疑り深いメンタルを育てていきましょう。
