肝っ たまかあさんの野生の唐揚げと、キャンパーの流儀 妄キャン界隈
唐揚げを、こしらえよう。
唐揚げという食べ物は本当に良く出来ていて、ふたくち大の塊の中には人類の叡智が集約されている。かじりついた瞬間、勝利が約束された食べ物である。
まず見た目が良い。白い衣が高温の油でカラリと揚げられ、メイラード反応により焦げ色がつく。キッチンには唐揚げの香りが充満し、魅惑の茶色と油の照りで艶光る。食欲がじゅわりと刺激され、ヨダレまで出てくる始末。

次に食感も良い。箸でつまんでひと噛みすれば、茶色い衣のザクリッという食感に、ぶりんっと弾力のあるの鶏のモモ肉。そして鶏肉の色濃い香りをはらみつつ、じゅわりと滲み出てくる脂と肉汁が、しっとり舌に絡みつく。
そして最後にもちろん味も良い。
衣に纏った唐揚げ独特の油の風味。油に大して味などないはずなのに、唐揚げが纏う油に人は抗えない。普段は「カロリーを気にしています。」なんていう人も、いともたやすく唐揚げの前に引き寄せられて、口にしてしまう。
追い討ちをかけるように、下味につけた醤油やニンニクの匂いを本能で感じとり、塩胡椒の刺激にやられる。極め付けに、火を入れた鶏肉の旨味と肉汁と、その全てがマリアージュした味わいに、人の理性は押し倒されて、最早なす術はない。
出来たての唐揚げにガブリとかぶりつき、そのままビールで流し込むのも最高なのだが、炭火や焚き火に唐揚げをくべて、衣からじゅわじゅわと脂を出させ、炭の香りを纏わせても美味いのだ。

春の日差しにほだされて、今年のキャンプはいつ頃やろう、何度出来るだろうかなどと思案する。
そんな事を考えながら、唐揚げを揚げていく。そして揚がったそばから、ビール片手にフウフウがぶりと味見する。
今日のレシピは肝っ玉キャンパーである、たまさんのレシピを参照させていただいた。

たまさん記事より引用 じつにうまそう。抜群の火入れ具合。
噛んだ瞬間に上顎に襲いかかる「旨味のスプラッシュ」。それは、食う者に罪悪感を植え付ける「背徳の汁」となる。
食べてみると、衣はザクッとしながらザリリと崩れる歯触りだ。
ベーキングパウダーの気泡、その隙間こそがザクザクの正体。硬いのではない、崩れる設計なのだ。
ベーキングパウダー による崩れる設計に、なるほどと思う。
冬の終わりに雪が固まりガリガリしている表面に、一度シャベルを入れれば崩れるような。たまさんの拠点である雪国秋田を彷彿とさせる衣の唐揚げだ。
唐揚げとは かくも奥深く 、千差万別なものである。

このたまさん、ガチのキャンパーだ。何を持ってガチかと言うと、私の中での境界線は、冬も好んでキャンプをするかどうかだ。ちなみにこの定義だと、私はガチではない。

私も冬のキャンプの経験があるが、冬のキャンプというものは、他の季節に比べてとんでもなく装備も設置も撤収も、大変なのだ。
ただ、冬の朝の凛とした清々しさは筆舌しがたいものがある。が、そうは言っても手はかじかむし、朝方には全ての水モノが凍ってしまう。
それをものともせずにキャンプを決行し、冬の雪中キャンプもそれが良いと望み行く。しかもソロ。時々大人前後のお子様と。
そしてお決まりの様に酒をかっ喰らう。

たまさんのイメージは、天空の城ラピュタに出てくる可憐なシータ。
の面倒をみる女傑の海賊ドーラだ。
礼節を重んじる、映画よりずっと若かりし頃の往年のドーラとでも言おうか。
……ちょっと怒られるかもしれない。
駄菓子菓子、ドーラも若かりし頃は、シータにも負けない美少女であった。
かの地に住まう女性は、秋田美人と呼ばれている。はからずもたまさんは、かの地に住まわれている。あとは想像に委ねよう。
そんなたまさんだか(どんな?)、実は料理やお菓子作りも得意なのだ。キャンプ先でもお家でも、美味しそうな食事を作られる。それがまた面白い。
お菓子作りはシータくらい若い頃からの筋金入りで、とても詳しいし、お上手だ。以前に、私がもやしさんに影響されてスイートポテロを作った記事をあげた際にもお読み頂き、リッチにアレンジして作り、記事にあげていただいた事もある。とても美味しそうな、お芋のデザートだ。


裁縫も得意で、メルカリでちょっとした業者かなと思うくらい売り上げている(無常予想)。
ウチにミシンがあったからとかそういうレベル、クオリティではない。痒いところに手が届くような製品を作っていらっしゃる。おそらくご自身の、あったら良いなを形にしている。
そしてたまさんが書く記事達は、作ってみましたという報告にとどまらない。どこかちょっぴり可笑しいのだ。ちょぴりクセのあるその書き味は、1人ちびりとやる時の酒のアテのようで、ついつまんでしまう。
【ドデカ海老フライの建築現場】
しかし、たまさんの真骨頂はやはりキャンプだ。たまさんのキャンプ記事を見ていると、キャンプをした気にもなり、またキャンプをしたくなってくる。

さらに、キャンプに焦がれ好きすぎるあまり、キャンプへ行くまでの計画について想像し、記事にしているのだ。キャンプに行ってきました!ではなく、行くことを想像しても書けるのだ。
なんたる奇人。
ある意味ヤベェ人である。
これは私なりの賞賛の褒め言葉だ。
……ちょっと怒られるかもしれない。
想像できるだろうか。キャンプの支度から買い出しの買い物袋まで妄想し、妄想の道中、電車の中で一杯やる。まだキャンプ場にたどり着く前の妄想である笑
4月に入り、これからアウトドアシーズンだ。
娘もキャンプしたいと言ってくれている。
今年は諸事情でロッジ泊かなとも思いつつ、まだ先のキャンプの計画を、妄想しては楽しみたい。
唐揚げのレシピはこちらから
たまさんのキャンプまとめ
