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観戦記 第11節 RB大宮アルディージャ VS ジュビロ磐田


概要

2026/4/18
大宮VS磐田 1-2
大宮得点: 18'泉
磐田得点: 73’グスタボ・シルバ、90+8‘佐藤
@NACK5スタジアム大宮
*現地観戦*




大宮布陣

大宮 布陣

Sub: 笠原 村上 茂木 カウアン 和田 石川 神田 松井 健勇

今日も4-2-3-1ながら、前節松本山雅戦からトップがサンデーから日髙に交代。サンデーはベンチ入りもしてなく、コンディション不良とかじゃあなければいいんだけど…。
2列目は前節とメンバーは変わらないながら、カプと山本の位置を交代。個人的にはこっちの方がしっくり来る感じ。
最終ラインにはヴァンフォーレ甲府戦以来、3試合ぶりにガブリエウが先発。おそらく高い高いペイショット潰しで抜擢された形で、プレビューで書いた通り予想通りの先発。ガブ様は前回の磐田戦での無双っぷりの再現をしてほしいところ。

攻撃時ビルドアップはいつもの聖残しの3-4-2-1可変で、関口が右サイドにせり出す形。

前節などでも思ったんだけど、左SBが3バックに残るのは本来はイヨハがやるべきタスクで、聖にやらせるのはちょっと違う気がするんだよなー。
自分はシーズン前の考察で「左SBは2人のみと若干層が薄い。左SBは守備型のイヨハと攻撃型の聖というタイプが違う2人のため、どちらかが離脱すると戦術の幅が大分狭まってしまう恐れも」とも書いてて、現にイヨハの怪我離脱でできる事が限られちゃっている印象。



磐田 印象

磐田 布陣

直近の3試合を3バックで戦っていた磐田。この試合も3バックを継続してくるかと思ったが、蓋を開けてびっくり、4-4-2に戻してきた
前節の長野パルセイロ戦で、そこまで3バック守備がうまく行ってなかったからかなーとか思ったんだけど、志垣監督曰く「3バックだと後ろが重くなってしまっていて、前にアグレッシブに行くために4バックに戻した」とのこと。確かに前節なんかは、両WBが最終ラインに完全に飲み込まれてしまっていて、得意のサイドからの攻撃に素早く移行できてなかった感じで、志垣監督もその辺を危惧したんじゃあないかな。

磐田のプレスと攻撃のキーマンとなる、グスタボ・シルバがスタメンを外れて、長身ペイショットと渡邉の2トップに。シルバのコメントを見た感じ、今日は前半は守備的に行って、後半勝負に出るためにスタメンから外れたとのこと。結果、この後半シルバの采配が見事に当たる事になった。

SC相模原から緊急獲得した加藤は今日は右SBに。前節も3バックの右で時折上がり目になってたため、SB適性もあるのかなーなんて思ってたけど、本当に早速SBでも使われるとは。そして加藤がSBに入った事で、川崎は1列前の右SHへ。
また左SBには、既報通り松原が怪我から復帰。高さもあって、ロングボールの受け手になったり、ガンガンゴール前に入ってってクロスに合わせることもできる厄介な選手。

守備はハイプレスは控えめに、4-4-2ミドルブロック優先。引いてからはゾーンで守るのが今年の志垣監督のやり方。
攻撃はロングボールを軸にしたサイド攻撃主体。裏抜けが得意なシルバが最初いなかったため、前半はペイショットを目がけたロングボールで前進を試みていた。




試合展開 前半


磐田がまさかの4バックだったんで、観客席で何故か自分が狼狽えながらの試合開始。大宮としても予想外だったとは思うけど、そこは特に慌てることなく落ち着いて対処し、虚を突かれたはずの序盤をピンチなくやり過ごす。


そしてそこから前半は大宮のペースに。結果から先に言うと、前半だけでシュート15本(枠内10本)、ゴール期待値1.17という高水準の値を叩き出す。

前線に入った日髙裏抜けからのチャンス構築(12分のオフサイドで取り消されたゴールや、18分の山本のスルーパスからのシュート等)のみならず、相手を背負ってのキープなどで、前線で起点となる。165 cmと小柄な体格ながら、プロのDF相手に当たり負けしない体の強さと足腰の強さは目を見張るものがあった。今日は無得点だったけど。プロ初ゴールまで本当あと一歩のところまで来てるハズ。

また山本とカプの2ST (3バック可変時)も持ち味を発揮。両者とも相手を背負っても簡単に奪われず、足技で簡単にマークを剥がしたり、視野広くパスを外に展開して、磐田のミドルブロックの網を何度もかいくぐっていた

今日の前半は磐田のゾーンの隙間を突くような縦パスやスルーパスが、この前線3人に面白いように入っていて、チャンス構築ができていた。
ただ前線に高さがなかった分、空中戦をある程度戦えるカプを狙ってゴールキックを蹴っていたが、ファンデンベルフらを相手にするのは若干かわいそうで、やっぱり一人くらい高さで勝負できる前線は欲しいところ…。

今年の磐田のブロックの横幅は狭く、サイドに寄せた中盤のブロックの網を抜けると一気にチャンスになっていた。そのため今日はサイドチェンジも有効で、特に左サイドで作った後にWB化した関口にフリーにボールが渡ることが多く、去年のA磐田戦みたいに得意の縦突破で松原を振り切って何度もクロスを上げることができていた。



そんなこんなで多くのチャンスを作っていた大宮の先取点は18分。
大宮が押し込んだ状態で、磐田の最後尾からのクリアを中盤で関口がインターセプトし、ショートカウンター発動。関口が一人剥がして持ち運び、パスを受けた泉が中央ペナ外からミドルを決めた!これで泉は8得点目!

得点が入った10~30分は、まさに大宮が攻め続けたような時間帯で、裏抜け、DMFの攻撃参加、ゲーゲンカウンター、GK・DFのパスミスを誘うプレス、インターセプトからのショートカウンター等々、数え切れないほどのシュートチャンスを迎える。
ただゴールは泉の1点のみに終わってしまい、この時間帯に追加点が取れなかった事が、後々に響いてしまった。



一方の磐田。
大宮に押される形で、前半はいい形をあまり作れず、ペイショット頼みのロングボールセットプレーのみの攻撃になっていた印象。

ペイショットに基点になってもらうためのロングボールが多かったけど、そこに立ち塞がっていたのがガブリエウ。簡単にはペイショットに空中戦でやられず、またペイショットへのスルーパスに対し、先読みでのインターセプト等も度々見せていて(20分や22分の対応は素晴らしすぎた)、後方の守りの要となっていた。16分のシーンみたいな得意の縦パスによる攻撃参加もしていて、前半のガブ様の貢献度は非常に大きかった。

ただ磐田は、中盤の悪い時間帯をすぎると、ロングスローやFKで大宮のゴール前に迫るシーンを作る。特に相田の左サイドからのロングスローは飛距離もあり、頭一つ飛び出したペイショットの高さと合わせ、中々に怖いものがあった。

ATには一人ピッチ外に出た状況下で松原にシュートを撃たれ、更に続くCKから決定的なシュートを撃たれるも、いずれもグローバーが好守で乗り切り、前半は1点リードで終了

磐田のセットプレーで終盤押し込まれる事もあったが、全体を見れば大宮がペースを握った素晴らしい前半で、繰り返しになるけど本当にあと1、2点は取っておきたかった内容であった。




試合展開 後半

前半、大宮の攻撃に押され気味だった磐田だが、選手の交代は無し。
ただ、試合後の志垣監督のコメントによると「自分たちの左サイドを突破されるシーンが目立ったので、そこに対する修正を少し加えました」との事で、関口に何度もやられていた左サイドの修正に動いたとのこと。
*後半開始からではなく、前半の終盤から修正していたのかも

具体的な修正までは断言できないんだけど、前半と比べて4-4-2ブロックの最終ラインの幅が広まっていた気がしたんで、サイドチェンジされた時の大宮の両WB(泉・関口)へのケアを早くしてきたって感じかな?*DAZNで確認してみます

またペイショット頼みのロングボールのみならず、ショートパスでのサイド攻撃も増える。前半あまりなかったSBの攻撃参加も増えてたんだけど、途中から入ったDMF井上が、上がったSBが元いたスペースを埋めて大宮のカウンターに備えたりしてて、サイド攻撃をしやすい下支えなどをしっかりしていた。

そんなで後半は磐田五分五分か、やや磐田のペースで試合が進む。

まず動いたのが大宮。57分にカプ→健勇の交代。
カプは1枚イエローを貰っていて、交代直前にもイエローを出されるかもなプレーがあり、退場のリスクを消す意味でも早めの交代。2列目は左から泉・健勇・山本の並びに。

対する磐田も60分の相田・松原→シルバ・井上の交代。シルバが左SH、井上がボランチに入り、植村が右SB、加藤が左SBに部署異動。

68分にインターセプトからの山本・泉の連続シュートでの大宮のチャンスであったり、70分の右からのクロスをペイショットが頭で狙ったりなど、両者ともにチャンスを構築するも、得点は動かない。



磐田 陣形変更

点が欲しい磐田は、71分に更なる選手交代。植村・渡邉→川合・佐藤の交代のみならず、陣形も4-4-2から4-2-3-1に変更
1トップのペイショットにポストを頑張ってもらうのは変わらないが、2列目を川合・シルバ・佐藤というフレッシュな面々にし、前目のプレスも増やし、得点を取りに行く。

特にシルバがトップ下に移動した事により、ペイショットのポストのこぼれ球をうまいこと拾ったり、ペイショットが流れた後の中央のスペースを突いたり、単独で裏抜けを狙ったりと、磐田が前線でやれる選択肢が増加
大宮のCBやDMFは、磐田のロングボールに対する対応タスクが増えてしまったため、非常に守りづらそうになっていた。



そんな磐田の交代策があっという間に花開く。
陣形変更からわずか2分後の73分、中盤で大宮のパスをインターセプトしてからショートカウンターを発動。川合が左サイドでガブ様をかわし、一気にサイドチェンジして佐藤が受け取る。佐藤からの折り返しを、中央でドフリーで走り込んだシルバが落ち着いて流し込んで、磐田が同点に追いつく。
川合・佐藤・シルバという全員交代で入った選手が、4-2-3-1の立ち位置を活かした形でもぎ取った、してやったりの得点。サイド攻撃も後半から狙っていた磐田のやりたかったようなやり方であった。

大宮としては幅を使った攻撃に守備スライドが追いつかず、最後は西尾と聖の立ち位置のとこでエラーが生じて被ってしまい、中央をぽっかりと空けてしまっていた。


磐田の陣形変更に対応しきれず押され気味の大宮も、81分に日髙・中山→松井・カウアンの交代で打開を図る。松井はそのまま1トップに。

カウアンはAいわきFC戦以来久しぶりの2試合目の出場。いわき戦ではロストからカウンター食らったりもしてて、あまりいいシーンはなかったけど、今日は中盤のいいスペースに顔を出してボールを引き出したり、視野広くボールをいい具合に散らしたりしてて、結構チームにフィットしてきた感じだった。
また、うまくは言えないんだけど、長短のパスは受け手に優しい物が多く、足下のうまさが垣間見えた感じ。体ぶつけられた時のブレなさだったり、タックルの強さだったりも確認できたのも大きな収穫。パスを出した後の動きが味方と被ったりなんかもあったけど、もうちょっと長い時間見てみたいっすね。

86分、泉の脳震盪交代で石川が左SHに入るハプニングもありつつ、最終盤は互いが中盤をすっ飛ばしたカウンター合戦の様相に。
守りに入らない大宮は左SB聖も上げてあくまで勝利を狙い、対する磐田も前線のペイショットでポスト、シルバで裏抜けを虎視眈々と狙う。

ATに入り小島のシュートがGKに阻まれた一方、ロングスローからのファンデンベルフの振り向きざまシュートがバーに弾かれるなど、オープンな状況で互いがゴール前に迫る。


このままPK戦かと思われたラストプレー、前がかりに攻めてきた大宮から最終ラインで磐田がボールを奪うと、一気にひっくり返すロングパス一本でシルバが裏抜けカウンターに成功。
シルバは西尾のスライディングをかわし、GKと1対1の状況でパスを選択し、これを信じて走り込んだ佐藤が押し込むだけのシュートで磐田が決勝点をゲット。歓喜に包まれた磐田ベンチと観客席であった。

う~ん、1点目に引き続きカウンターからの失点。。。
この失点のちょっと前からガブリエウが相当バテてて、カウンターに対して全力で戻れていなかったんだよね。。。裏抜け得意でフレッシュなシルバに対するスタミナ切れたガブリエウってとこで、裏を簡単にとられちゃった感じだったかなぁ・・・。
ただ前述の通り、ペイショット潰しやインターセプト、縦パスによる攻撃参加等のガブリエウの試合通しての貢献は計り知れない物があったので、この失点だけの結果論で責めることはできない感じ。

そしてゴールと同時にホイッスル。
大宮は前節に引き続き連敗を喫してしまった。

最終的なシュート数は「大宮: 21 VS 磐田: 14」で、大宮の枠内は15。本当に前半で追加点を取っていればなーといった感じ。
ただゴール期待値は「大宮: 1.64 VS 磐田: 2.03」と磐田が上回った。おそらく磐田の2得点ともゴールに距離がないとこからドフリーで撃っていたため、この2つのシュートの期待値が格段高かったんで、トータルで大宮を上回ったんじゃあないかな?
大宮の保持率は54%、平均ボール奪取位置は33.4 m。ある程度ボールは握ったが、中々高い位置で奪取できた回数は少なかった印象。



雑感


カウンター2発に沈んだ試合
前半に追加点を取れなかった事が、最後の最後まで響いてしまうことに。

最後はノーガードのカウンター合戦に真っ向から挑んだ結果、その賭けに見事に敗れた格好に。百年構想リーグという事で引き分け狙いに行く必要はそんな無いかなぁとは思うけど、26/27シーズンではその辺りの現実的なバランスは加味してほしい。

磐田としては前半守備的に入って、シルバ投入と陣形変更の後半勝負のプランが見事に当たった感じ。大宮は磐田の陣形変更とフレッシュなシルバの裏抜けに対策する間もなくやられてしまったなぁ…。

何だろう、つまらない試合でも、酷い試合内容でもなかったのに、なんか今日はあまり語りたいことがない感じなんだよなぁ・・・。

まぁ、次頑張りまっしょ。


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