亜麻布みゆさんとの議事録(「お仕事小説」スペースで話したこと)
8/1にみゆさんとのスペースでお話ししたことや、話しきれなかったことをまとめました。
アーカイブは残っていないため、これは文字起こしではなく、「こんなこと話そうかな」と考えていたメモをもとに、口語調でまとめたものになります。
話しきれなかったことも入っていますし、覚えてないこともあります。
実際に話した内容とは多少ずれている部分もあると思いますが、逆に、聞いてくださった方にも楽しんでもらえるかもしれません。
※みゆさんから掲載のご快諾をいただきましたので、わたしの方でとりまとめています。
◆ごあいさつ
凛花:
創作大賞お疲れさまでした!みゆさんも、みなさんも。
長いようであっという間でしたね。
今日は、みゆさんといっしょに、創作大賞の振り返りというか
同じお仕事小説というジャンルを書いてみてのお話をできたらなと思っています。
スペースがはじめてなのもありますが、
しゃべるのが ちょっと 苦手すぎて緊張してます。
しゃべるお仕事ほぼすべてお断りしてたくらいなんです。
聞き苦しいところとかあるかもしれませんが
あたたかく見守ってもらえたらうれしいな。
みゆさんとは、何度かzoomでおしゃべりしてますよね。
なので緊張はしてるんですけど、楽しみでもありました。
◆質問1 "書く歴”はどれくらい?
凛花:
みゆさんは、本格的に文章を書いてからまだ1年経ってないんですよね……?
みゆさん:
「物語を作る」こと自体は昔からやってきたような気がします。
イラストが好きだったので、4姉妹の絵を描いて、物語を頭の中で作ったりしてました。友達とうまくいかなくなったとき、その友達の立場で小説を書いたり、創作はセラピーでした。でも、人に見せる気持ちはなかった。
長く付き合っていた恋人が、小説家を目指していて苦労していて、小説は難しいものだと思い込んでた。
本格的に「創作」をしたのは1年前、本田すのうさんの下書き再生工場や、毎週ショートショートnote。秋ピリカでは受賞もさせていただいて、創作に対する意欲が湧きました。
凛花:
秋ピリカの作品、覚えてます! 圧倒されました。
わたしは……現代ものの長編小説を再開したのが今年の1月です。コニシ木の子さんが「こういうのが読みたい」って言ってくれて書き上げたり。路地裏……ハッシュタグ「#なんのはなしですか」に出会ったおかげで、なんでも書いていいんだって気が楽になりました。
あとは公募に出したりですね……。
そもそも自分の意思で文章を書きはじめたのは……10歳のころですね。
小学生のころは、文章がうまい人だけ、文集の「作文」に選ばれるんですが、一度も選ばれたことがありません(笑)
小説が書けなかった時期は1年くらいありますが、その間も仕事で毎日文章は書いていたので、四半世紀くらいになると思います。それでも、まだまだです。
だからこそ、最初からこんなにすごい作品を書けるみゆさんに憧れます。
▼みゆさんの「秋ピリカ」受賞作
▼コニシ木の子さん #なんのはなしですか
◆質問2 お仕事小説のあらすじ
凛花:
わたしが書いたのは「すくい」という作品です。生活実用書……いわゆる家事本、暮らし系の本というジャンルですね。
この著者である工藤莉羅の成功と、転落と、成長を描いてみたお話です。
みゆさん:
主人公・真田雪乃は、本社の人事部付としてどこにも属さない状態で働いています。同期が13人各部署にいるんですが、その中でも端っこにいる状態の女の子。
相談に乗るのが上手で、同期の悩みを聞きながら、雪乃自身と会社を少しだけ良くしていく。ついでに恋愛もする物語です。
凛花:
「さなゆき」は創作大賞のあいだ、ものすごい盛り上がりでしたね!
1日1話の連載形式を取っていたことや、みゆさんが事前に出してくれたガイドというか、紹介記事もとっても親切で。日々のすべてが楽しめる感じの、おまつりみたいで、外側から見ていてもすごく楽しかったです!
きょうは、どんなふうにして、物語をつくりあげていったのか……着想とか、プロットがあったのかとか、そういうのを聴けたらいいなあ。
◆質問3 どうやって物語を思いつきましたか? 最初にできたのはキャラクター? お話?
※()内はスペースではお話ししきれなかったことです。
みゆさん:
どちらかというとストーリーですね。
結構何度かお話ししていることではあるんですが、「ブラック・クリスマス」という前身になる話を元々作ってまして……
凛花:
灯火杯の応募作品ですよね!
(あのとき、全作品を読みました。どの作品も違った良さがあり、読み応えがありましたね。もしわたしが一つだけ選ぶとしたら「ブラッククリスマス」が凛花賞です! あの頃からみゆさんを推しています)
みゆさん:
そうです。
これは本社でクリスマス休暇を定められたのに、仕事が終わらないから休日出勤をしている丸田さんと、そこに現れた営業の黒木さんの、オフィスとちょい恋愛を書いた。
これを長編にしようとして、考えたのが、「本社の立場」、クリスマス休暇を定める立場について考えてみたかった。
本社が良かれと思ってしていたことが、現場を苦しめる。私は本社も現場も経験していたので、どっちに属してもその集団の論理にハマってしまうことに気づいたんですね。
その本社と現場がわかり合っていく過程を書いてみたかった。で、本社がまさに丸田さんのためにクリスマス休暇を定めていたら、物語としてより面白いかな、と思い、同期キャラを考えました。
ちょうど、過去の大河ドラマを見返していて、真田丸が好きだったので、名前を借りて、真田雪乃にしました。強そうなのに可愛いを目指しました。
凛花さんはどうですか?
凛花:
「メッセージ」からかな。
去年からパーソナル編集者についてもらっています。渋谷さんです。
わたしの場合は、だいたい、執筆中よりも、公開後に感想をもらうことが多いですんですが……
(執筆中にもらうときは「これそのまま出して大丈夫?」という客観的な目線がほしい時が多いですね。ペットロスのお話だったりとか)
今年は小説を読んでもらっていて。
そのとき、渋谷さんから、わたしの小説は最初にまず「メッセージがある」んじゃないかと言ってもらったんですよね。伝えたいこと。
で、確かにそうかも!って。
日々のもやもやしたこと、素敵だと思ったこと。そういうのが起点にある。そうして物語が生まれる事が多いかも知れません。
今回だと、本を出すことの喜びと辛さ。それから「丁寧な家事」の圧についてでしょうか。
みゆさん:
メッセージからなんですね。
凛花:(※時間的にお話しできなかったこと)
たぶん、収益化の流れからかな、と思うのですが。
本を出すだけで成功する!みたいなpostや記事をあちこちで耳かけて気になってたんですよね。
わたし自身が最初に出したのは10年近く前です。
でも、当時の同ジャンルの著者さんで、続刊していない方は、もうあまり活動されてないんですよ。違うジャンルに行く。やめる。わたしみたいに、続刊せずにただ愚直に続けてるみたいな人は見かけないです。
「すくい」でいうと、イヴの世界線を選んだ人がたくさんいる。理由はさまざまだと思います。ご家庭の事情もあるだろうし。
たしかに本を出すことは憧れるし、
わたしもこれからも目指していきたいです。ライフワークです。
でも……出したから成功者になれるとか、出したらそれだけでハッピーみたいなことを安易には言えないと思っています。辛いこともあります。
だから夢を変える必要はないんだけど、すこしでも予習というか、こういうケースもあるんだよ、というのをお伝えできたらいいなと思ったんです。
だって、知っててそこに直面するのと、知らないで直面するのではぜんぜんちがうじゃないですか。
わたしの物語でいうなら、たとえばともちゃんですね。
だって、あんな展開あると思います……? すくいはフィクションだけど、あの中にはたくさんの実話が詰まってるんです。
なので、それをどう伝えるのか? と考えたときに小説というかたちが思い浮かびました。
あ、ひとつだけ大事なことを伝えておかないと。
莉羅とちがって、わたしは、実際に書店に並んだ本についてはトラブルとか幸いなくここまで来られたんです。これまでお会いした実際の編集者さんたちで近いのは、作中でいうと「えり」ですね。
たとえば、雨の日の撮影は実際にあったけれど
(……写真みたい方は、よかったらKindle Unlimitedだったと思うので探してみてください。雨ってわかりにくい素敵な写真です。ブログと同名の書籍で、子どもとふたりで映っているページがそうです……)
でも、作中のようないやなことはないです。
これまで出会った、出版とはぜんぜん関係ない嫌な人を想像して、もしあの人が担当だったらこんなことをされそう、みたいなことを考えながら書いてみたんです。
ともちゃんは……わたしがこれまでに出会った「悪意」の集合みたいな存在ですね。だから、ともちゃんの行動のなかには、実際にわたしが受けたものもたくさんあって。それをリアルに描くために、これまでにもらったメールをほぼすべて読み返す作業もしていました。
本を出すと「自分を踏み台にしようとする人」も近づいてきます。拡散してほしいだけというか。ゆっても、わたしには大した影響力がないので、相手も拍子抜けしたとは思うんですが(笑)
裏話的なことなんですけど…… ともちゃんの場合は、はじめは純粋に感動して近づいてきましたが、自分自身が発信するようになってから、莉羅の影響力を使っていたところもあります。
◆質問4 プロットはつくりましたか?
※( )内はお話できなかったことです。
みゆさん:
作りました!プロットは全部作ってます。ショートショートの時も!
▼みゆさんのショートショートをいくつか載せておきます。
凛花:
ショートショートのときも作ってるんですね!
わたしはふだん、プロットをつくったり、つくらなかったりと作品ごとに違います。書く動機がちがうのかも。
創作大賞応募作品でいうと…… 『すくい』『レテの海』はプロットを作り込んでから書きはじめました。
それ以外の作品はほぼ全部プロットなしですね。たとえば『ニセモノドリア』や『透けるノイズ』といったものたちです。
(『悪霊化プロンプト』はホラーの短編集になるはずだったのに、急に長編になったから自分でも困りました。しかもそのうち1つは実話系ホラーだったから、慌ててフィクションに焼き直して)
▼プロットあり(※駆け込み応募なのでまさかの推敲無し……><)
▼プロットなしのミステリー小説
◆質問5 プロットはどうやって作っていますか?
みゆさん:
箇条書きでできるだけ細かく作ってます。
ただ、ブラッククリスマスを書いていた時からそうなんですけど、書いていたらキャラクターが勝手に喋り出したりするので……
凛花:
わかります!!!!
みゆさん:
特に男性陣は勝手に喋り出したり…黒木さんは勝手にカフェ開き始めるし…プロットから大幅に変更になることもありました。
あと、初稿から第二稿で一話分増やしたり、キャラクターを減らしたりしたので、全部書いてから投稿して良かったなーと思いました。
凛花さんはどうですか?
凛花:( )内は頭がまっ白で出てこなかったもの
(わたしは、どんな物語でも、文字の羅列からはじまります。紙だったり、LINEのひとりグループだったり、思いついた場にあるものを使って、ひらめきを単語で出します。ちょっとみゆさんと似てますね。それを並べ替えて感覚で物語にしている気がします。
プロット作りも、今のところフォーマットは決まってないんですよね。今は時系列と出来事だけ。創作大賞終わったから、書き込みやすいフォーマットを作ろうと思ってるところです)
「すくい」は、プロットをわりと作り込んでから書きはじめたんですが、モブのはずだった「夏目」が予想外の動きをしちゃって。成功、転落、成長という流れは変わらず、細かい部分はたくさん変更しました。
↓LINEひとりグループ
みゆさん:
あとでもう少し話したいけど、夏目さんすきですー!
◆質問6 キャラクターはどうやって作っていますか?
※()内はお話しできなかったことです。
みゆさん:
キャラクターの役割は、私自身の経験や、今まで出会った人たちをなんとなく土台にしてから、ギャップや人間味を付け加えている。それで、単なる見た目や性格の特徴じゃなくて、コアになる信念を決めていたら迷わなくなった。
雪乃:本社で働いていた私
茉莉也:営業所事務をしていた私
凛花:
(どちらも、みゆさんのかわいさを感じる……)
みゆさん:
最初に苦労したことは、書き分け。
「雪乃と茉莉也」は、二人とも仕事に一生懸命で、同期で友達だし、あと役割は二人とも私。
二人は似ている部分はあるけど、完全に同じにならないようにした。
だから「コア」を決めた。
雪乃は最初は透明な存在で「観察者」。社会人になりたてなので、友達のためになりたいと思っている。
茉莉也の個性、頑張り屋さん、でも面白い子。
他にも対比的要素を加えた。二人とも、同じ営業所の男性からアプローチされていて、どうなんだその営業所…って感じなんですけど(笑)
凛花:
wwwww
みゆさん:
茉莉也はモテるから、恋愛に関して色々察することができる。
「え…今、黒木さんとクリスマス過ごしてるよね!?」って、先回りして察してしまう。可愛い。
雪乃は恋愛初心者すぎて、鈍感。わからない。
凛花:
たしかに、雪乃ちゃん、鈍感でしたよねえ。
みゆさん:
男性(恋人キャラ)黒木・門倉など、は「ヒロインのことが好きだけど、ヒロインの都合よく動く人物」に、ならないように気をつけた。
黒木さんは世界観を作る人物で飄々としている。自分の世界を作りたい。だから構造に口を出せる。
凛花:
世界観、構造……
みゆさん:
門倉さん的な「現場キャラ」。
茉莉也とは喧嘩させたくなくて、もうちょっと強く言える人が必要だと思った。門倉さんとの和解が、本社と営業所の和解の象徴になりそうだった。
ただ、恋愛までさせようとは思ってなかった。最初は星原くんと雪乃をくっつかせようと思ってた。
凛花:
星原くん! そうだったんですね。
みゆさん:
でも門倉さんが雪乃が気になるっていうから…しょうがないからっていうのは冗談ですが……
凛花:
wwwww
みゆさん:
その方がドラマチックだなと思ったんです。
最初のテーマが「クリスマスを休みにする」で雪乃は「彼氏がいる」と疑われていた、それを否定するところから始まる。実際に恋人ができることで、最初のテーマに戻る構造にするために、それが、構造として綺麗かと思いました。
ちょっとした匂わせじゃなくて、キスまでしました。言葉はいらない、っていう意味です。
だから必要なんです!!恋愛は!
凛花:
構造まで考えられたうえでの配役だったんですね。すごいなあ……。
役割のはなしでいうと、わたしもキャラクターについてはちょっとみゆさんと似てて。
主人公の莉羅の役割……実用書の著者というのが、わたしと同じなんですよね。だから、今回苦心したのは、自分と切り分けるということです。
そのうえでよかったのが、キャストを決めるっていうことでした。
もともと、作品にもよりますが、書いてみて「この作品をこんな俳優さんが演じてくれたらうれしいなあ」と考えてみたりすることはあったんです。
でも今回は、2話目を書いたあたりからかなあ。そえぞれにキャストを当ててみました。
で、脳内上映していく。
『沈む夫(※1)』を読んでもらった人だったらわかると思うんですが、柊介とうちの夫ってびっくりするくらい別人格なんですよ。
みゆさん:
ああ……
▼エッセイ(※1)
凛花:
これは作業進捗としてXで書いてたのでお話しするんですが。
もともとは、夫が、松山ケンイチさんに似てるって言われてたんでなんとなくイメージしてみたんですけど……
実際にあった出来事でも、夫じゃなくて、松山ケンイチさんで想像したら「いやいやこんなこと言わない!」と思って台詞が変わりました。
そういうふうにして、微調整するみたいに、だんだんずらしていくことができました。
莉羅もそうです。配役が決まったことで、わたしじゃない別人格になりました。何よりびっくりしたのが担当編集の夏目です。1話で消えるモブの予定だったんですが……
みゆさん:
夏目さん、モブだったんですか。
凛花:( )内はお話できなかったこと
そうなんですよ。モブでした。
(だから、だれか特定の編集者ということではまったくなくて。これまでの人生で自分が出会ったいやな人たちが担当編集だったら? という観点で想像したんですよね)
でも、気づいたら皆さんに愛されるキャラになっていました。
わたしも途中から夏目のことが好きになってしまって。柊介が霞んでしまったことから3・4章が生まれたんです。
(柊介は、あえて”スパダリ”風に描きました。こんな人いないよ!っていう、少女漫画のヒーローみたいな感じ。結婚って、ゴールのその先なわけで。だから、少女漫画だったらハッピーエンドで終わっているところが、その先になってはじめて、ヒーローの弱さが出てくる。
柊介が、会社にいけなくなってしまったこと。それを相談できなかったことですね。
ちなみに、作中で「モリリン」というキャラクターに触れています。人気投票じゃなくて、きらいな人が少ないものを選んで生まれた……みたいな話なんですけど。それって、ある意味没個性的だなとも思っていて。尖ってる夏目とは正反対に、柊介はそういうキャラクターとしてつくってみました)
◆質問7 推しキャラについて語ろう!
みゆさん:
お互いの推しキャラについて語りたいです!
凛花:
ええと、わたしの推しキャラは「直哉」くんですね。星原直哉くん♡
ひとつめは、「家事男子」なところですかね。自立してる感じがするんです。家事って生きていくうえの基盤みたいなもので。だからこそ、自分である程度はできたほうがいいと思っています。
それとわたし、料理は得意じゃないんだけど食べるのが好きで。好きな人とキッチンに立って料理をするって憧れがあったんですよね。
憧れで終わりましたけど(笑)
直哉くんは、さなゆきの中でもヒロインたちと比べて「ものすごく目立つ」っていうわけじゃないんだけど、地に足のついた感じというか、信頼感があるところに惹かれます。
(女性だったらやっぱり雪乃ちゃんかなあ。かわいいです。ひたむきで、周りをすごくよく見ている。正統派ヒロイン。
わたしはみゆさんとzoomでお話ししたことがあったから、どうしても、みゆさんのイメージで脳内上映されていました。)
みゆさん:
星原くんは最初の方から考えていたキャラで、顧客志向と売上の差に悩んでいるキャラクターなんですけども、どうして新人なのに売上が出せるのか、と考えた時に「家事男子だから」でその理由が「オタクだから、推しの周りは綺麗にしたい」みたいな個性を加えました。
凛花:
ああ、なるほど。親近感湧きますよね!
みゆさん:
夏目さん。危うい感じがいいです。
莉羅と柊介、初恋の相手と再会、結ばれてすごく美しい関係。そこに入っていくキャラなので、最初はあんまりいい印象はなかったんですけど、夏目さんはすごく色気があって、ドキドキしちゃいますね。
凛花:
色気(笑)
ありがとうございます!
みゆさん:
すごく偉そうなことを言ってしまうんですけども、お仕事小説における恋愛とかときめきってすごく重要な引力だと思ってるんです。
凛花:
なるほど。
みゆさん:
ただ、テーマが家事本なので、最初から夫婦の話って、これから恋愛するの倫理観の関係から難しいかと思うんですけど、夏目さんはすごくいい塩梅にドキドキさせてくれるな、って思いました。
柊介さんもすごく素敵で、不動産屋さんっていうところに親近感を覚えました胸騒ぎがしました。
凛花:
ありがとうございます! 夏目に関しては、もともとああいうキャラじゃなくて。途中からは、みゆさんのエッセイの影響も色濃く出てきています。
「俺にしとけって系男子」。わたしも好きなんです。
▼みゆさんのエッセイ
そういう意味では、同志であるリィさんに届いてほしいとも思いましたね。描ききれてるかはわかんないんですけど。でもそこを目指しました。俺にしとけって系男子。
物語のなかで、実話なのが「担当編集が高校の先輩だった」というお話です。広い東京で、たまたま仕事で、地元の先輩と出会うって結構な確率じゃないですか。
わかったときすごくうれしくて。夏目は、序盤では(一見いい人に見えるみたいなシーン……メリーゴーランドですね)じつは心を開いてないんです。上辺だけの言葉で言っています。
でも、すじこおにぎりがきっかけで同郷だとわかり、しかも、同じ高校だったとわかる。そのときに、一気に心を許しています。距離が縮まっています。そこが転換点なんですよね、じつは。
◆質問8 これからどうする? 創作大賞を終えて
みゆさん:
来年の創作大賞を見据えていきたい。
お仕事小説を中心に考えていきたいんですが、ちょっと自分と離れたらどれくらいかけるのか試してみたいと思ってます。
今考えてるのは、地方創生、再開発の男女バディものです。
凛花:
聞いてるだけですでにおもしろそう! いいなあ。読みたい。
みゆさん:
お仕事小説で、仕事ができればな、と考えています。例えば、企業の採用ブランディングとか、社内報に小説などを載せられないだろうか。
凛花:
すごい……。わたしはこう、安直にひたすら応募、みたいなことをしてきたけれど、そうか。書く仕事って、ひとつじゃないんですよね。
これは書くことを仕事にしたいいろんな人にとって、ああ、と思わされる話だなあ。
凛花: お話しできなかった部分
(わたしは、止まると永遠に動かなくなるタイプなので、なにかしら自分を追い込んでおきたいっていうのがあります。
9月に挑戦したい公募があるんですが、とにかくいつも結果を待てる状態にしておきたいんですよね。今年すでに落選いろいろしてますが、ひとつだけだと結構しんどいです。複数応募してると、出したことも忘れられる瞬間があって心が凪ぎます。
わたしは毎年夏休み明けくらいから、なにか勉強をはじめるんですよ。
3年前はデザイン、2年前はデジタルイラストを学んでました。去年はnoteを再開したタイミングがそうですね。
今年は、あらためてボキャブラリーを増やしていきたいなと思っていて。
でもひとりだと絶対しんどいので、メンバーシップをつくって、後に引けない状態にしました。メンバーシップの宿題にも入れてるんですけど、1000文字以内の日記。これを大事にしたいなあと。
noteをはじめて思ったんです。日記というか、ショートエッセイみたいなのを思いつくままたくさん書いてきたら、それが物語の基礎になってるなって。
あとは実際の体験ですね。冒頭で話した、パーソナル編集者でオンラインで顔を合わせてお話をするとき。そのときに話したものが、いつのまにか物語になってたりします(笑)
冬に応募した児童文庫で2次まで進んで落ちたものがあったんですが……。
それもじつは、noteに書いた日記が元になってて。書いたものと書いたもの、それからいろんなキーワードとか雑学。そういうものをつないで物語が生まれている気がします。
しばらくは、ボキャブラリーを増やすこと、ひらめきのもとになる日記を書くこと。このあたりに注力したいなあと思っています!)
聞いてくださった皆さん、ありがとうございました……!あらためて、創作大賞お疲れさまでした。
はじめてで不慣れなことも多すぎたのですが、少しでも楽しんでもらえていたらうれしいです。
そしてみゆさん。緊張しましたが、楽しくお話しできたし、参考になるお話ばかりで。メモを取りながら聞きたかったので、文字で読めてとてもありがたいです。
メモのご提供、ありがとうございました!
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最後までお読みいただき、ありがとうございます♡