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外構工事の追加・変更は、口約束で進めない。利益と信用を守るために必要なこと

はじめに

見積もりでは利益を確保したはずなのに、

工事が終わると、予定していた利益が残っていない。

外構工事で着工後に発生する追加・変更工事が、

その原因の一つになることがあります。

「これくらいなら」と無償で対応すれば、

会社の利益は少しずつ失われます。

一方で、

内容や金額を確認せずに施工し、

完成後に追加請求すれば、

お客様や取引先からの信用を失う可能性があります。

この記事では、

追加・変更が発生したときに、

施工範囲と費用負担を整理し、

利益と信用の両方を守るための進め方をお話しします。




第1章 追加・変更工事が利益を減らす理由

外構工事では、

着工後に施工内容が変わることがあります。

実際の高さや位置を見て、

お客様から新たな要望が出る。

掘削してから、

地中埋設物や想定外の現場条件が判明する。

他業者との調整によって、

当初の施工範囲が変わる。

このような追加・変更は、

決して珍しいことではありません。

問題は、

追加・変更が発生することではなく、

必要な原価を確認しないまま、

当初の契約金額の中で対応することです。

小さな作業であっても、

職人が動けば人工がかかります。

材料や重機が必要になり、

追加の手配や現場への再訪が発生することもあります。

契約金額が変わらないまま、

原価だけが増えれば、

見積もりで確保していた利益は減ります。

「これくらいなら、ついでに対応しよう」

一つの作業は小さくても、

同じ判断が重なれば、

無視できない原価になります。

もちろん、

無償で対応すること自体が、

すべて悪いわけではありません。

お客様や取引先との関係や工事全体を考え、

会社としてサービスを選ぶ場合もあります。

しかし、

原価を把握せず、

現場の判断だけで無償対応を続けることは、

意図したサービスではなく、

利益の取りこぼしです。


第2章 追加・変更工事の範囲と原因を確認する

施工内容が変わっても、

すべてが追加請求の対象になるわけではありません。

まず確認するのは、

当初の施工範囲です。

見積書や図面、仕様書を確認し、

契約金額に含まれる工事と、

含まれない工事を明確にします。

「一式」とだけ記載している場合も、

どこまでを含むのか確認が必要です。

次に、

作業が増えた原因を整理します。

お客様や取引先の要望による変更であれば、

原則として追加費用や工期変更の協議が必要です。

着工後に想定外の現場条件が判明した場合は、

契約内容や除外項目を確認し、

費用負担を協議します。

一方、

自社の施工ミスや見積もり漏れによる作業は、

原則として自社で対応すべきものです。

大切なのは、

作業が増えたという事実だけで判断せず、

当初の施工範囲と発生原因を確認することです。

請求すべき工事を無償で行わず、

自社が負担すべき工事を相手へ請求しない。

その線引きが、

会社の利益と信用を守ります。


第3章 施工前に、内容・金額・工期を合意する

追加・変更工事と判断しても、

すぐに施工を始めてはいけません。

まず確認するのは、

誰からの依頼で、

誰が費用を負担するのかです。

特に元請を通して受注している現場では、

お客様から直接依頼されても、

そのまま施工せず、

契約相手である元請へ確認する必要があります。

依頼者と契約相手が違うときは、

誰の承認が必要なのかを明確にします。

そのうえで、

施工内容、

追加・変更に伴う金額、

工期や工程への影響を伝えます。

金額をすぐに確定できない場合も、

追加費用が発生する可能性と、

概算額や精算方法を事前に説明します。

「金額は後で決める」

「とりあえず進めてほしい」

という状態のまま施工すれば、

完成後の請求で認識が食い違います。

内容・金額・工期を確認し、

承認を得てから施工する。

事前の合意は、

会社の利益を守るだけではありません。

相手が予算や工期を踏まえて、

施工するかどうかを判断するためにも必要です。


第4章 合意は口頭で終わらせず、記録に残す

追加・変更の内容を合意しても、

口頭だけで終わらせてはいけません。

工事が進む中で、

双方の記憶や認識がずれることがあるからです。

追加見積書や変更確認書を作成し、

合意した施工内容・金額・工期と、

承認者を確認できる状態にします。

すぐに追加見積書や変更確認書を用意できない場合も、

メールやメッセージで確認内容を残します。

変更前後の写真や、

変更箇所を記した図面も残します。

あわせて、

社員や協力業者にも変更内容を共有します。

情報が現場まで届かなければ、

当初の内容で施工が進み、

手戻りが発生する可能性があります。

記録を残す目的は、

請求時に相手と争うためではありません。

関係者の認識をそろえ、

合意した内容どおりに工事を進めるためです。


第5章 追加・変更の実績を、次の見積もりに生かす

追加・変更工事は、

その場の対応だけで終わらせてはいけません。

工事が完了したら、

当初の見積もりと実際に発生した作業を比較します。

毎回のように発生する作業は、

すでに想定外とはいえません。

次回から当初の見積もりに含めるか、

別途費用になることを明記する必要があります。

現地調査で見落としていた項目があれば、

確認項目へ追加します。

施工範囲の認識がずれたのであれば、

見積書の内容や除外項目を見直します。

あわせて、

どこまでをサービスとして対応し、

どこから追加費用をいただくのか、

社内の基準を決めておくことも必要です。

判断基準は、

一律の金額だけではありません。

必要な人工や材料、

重機の使用、

再訪や追加手配の有無など、

実際にかかる原価から判断します。

同じ追加・変更を繰り返さないためには、

現場で得た情報を、

次の見積もりへ反映することが重要です。

その積み重ねが、

見積もりの精度を高め、

利益の取りこぼしと請求時のトラブルを減らします。


最後に

外構工事では、

追加・変更を完全に避けることは難しいと思います。

問題は、

施工範囲や費用を曖昧にしたまま、

工事を進めることです。

施工前に、

内容・金額・工期を合意し、

その内容を記録に残す。

工事が終わったら、

発生した追加・変更を、

次の見積もりへ反映する。

追加費用を伝えることが、

信用を失う原因ではありません。

相手が判断できるように事前に説明することが、

会社の利益と信用の両方を守ります。


経験は、最高の教科書。

一つひとつの経験を、次の誰かの力へ。

RooFraでは、これからも現場と経営のリアルを発信していきます。


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