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キャンピングカー旅の生活費、実はそんなに安くない。1年半旅した親子2人の現実

家賃ゼロ。電気代もゼロ。水は湧き水。

そう聞くと、キャンピングカーの旅って、「お金はあまりかからなさそう」に見えますよね。

僕も出発前は、どこかでそう思っていました。

でも実際は、真逆でした。

家賃がない代わりに、移動する家として別の出費が増えるんです。
その出費が、毎日、確実に積み上がっていきます。

今回は、僕と娘の2人のキャンピングカー生活で「月いくら必要だったか」を具体的に残します。

これからキャンピングカー旅や、車中泊の旅を考えている人の参考になれば嬉しいです。


結論:家賃ゼロでも、毎月の生活費は15.2万〜20.7万円(目安)

まず結論から書きます。

僕と娘、親子2人のキャンピングカー生活で、「毎月ほぼ確実に出ていった生活費」は、計算するとこの範囲でした。

月15.2万〜20.7万円(目安)

この差の大半は、お風呂に毎日入るかどうかです。
僕らは車中泊のときは毎日入れない日も多かったので、実態としては15.2万円寄りの月が多かったです。

内訳はこうです(すべて2人分)。

  • 燃料:月2万〜3.5万円

  • 風呂:月2万〜6万円(入る回数による)

  • 食事:月9万円(外食1回/日+それ以外の食費)

  • 水:月0.45万円(2日で2L×3本=月4500円)

  • 洗濯:月0.7万円(コインランドリー月7回×1000円)

  • 通信:月1万円以下(スマホ+ポケットWi-Fi)

これを合計すると、こうなります。

  • 最低:2 + 2 + 9 + 0.45 + 0.7 + 1 = 15.15万円(約15.2万円

  • 最高:3.5 + 6 + 9 + 0.45 + 0.7 + 1 = 20.65万円(約20.7万円

そしてここに、月によって上下する出費が上乗せされます。

  • RVパーク/キャンプ場/コインパーキング/ホテル

  • 衣類(季節の変わり目)

  • 生活消耗品(ティッシュ、紙皿、ゴミ袋等)

  • 家電や設備(初期〜途中の買い足し)

  • 高速道路・有料道路、フェリー

  • 車の維持費(保険・整備・オイル交換・車検・修理)

これらは月でかなり変動しますが、最低でも月5万円くらいは予備費として見ておくと安心です。

そうすると、生活費としては月20万〜26万円がひとつの目安になります。

このように家賃や電気代がゼロでも、通常の暮らしでは出にくい費用が増えます。
むしろ、出費の種類が増えたり、上下したりすることで、コントロールが難しくなる。これが現実でした。

家賃がなくても、出費が増える理由

キャンピングカー生活は、家賃がかかりません。

しかも僕らは旅の途中で宮崎の家をなくしたので、家賃は本当にゼロになりました。これは大きい。

電気代もいらない。水は湧き水でまかなえるから水道代もいらない。

……そう考えると、ますます「お金がかからなさそう」に見えます。

でも実際は、こうなりました。

  • 家賃がない代わりに、移動と生活維持のコストが増える

  • 電気や水を買わない代わりに、確保するためのコストが増える

  • お風呂や食事、洗濯を外で行うことになるので、そのたびにお金が落ちる

ここからは、実際にお金がかかるものを具体的に書きます。

① 電気はタダじゃない。燃料で作る

電気ひとつ取っても、タダでは作れません。

ソーラー充電では追いつかず、走行充電のために走る。
さらに電気を蓄える量に限界があるので、さらに走る。

どうしても必要なときは(おすすめはしないけど)アイドリングで発電する。

つまり電気を作るためには、燃料を使うんです。

燃費は、最初に乗っていたAtoZはリッター約6km 、ベントラは約10kmでした。

たとえば1日平均50km走ると、1ヶ月で1500km。
燃料は150〜250リッター必要です。

ざっくり1リッター140円とすると、月に燃料代は2万〜3万5千円です。
ただし、一気に1500kmの関東⇔九州を走ることもあったので、それ以上になる月も当然あります。

ただ、この金額で「電気と家賃が済む」と思えば安い。
でも、他にもお金はかかるのです。

自給自足を目指す電気の話は、この記事にまとめました。

② 風呂はジワジワ効く。毎日入ると月3.5万〜6万円

忘れてはいけないのが、毎日のお風呂です。

これが、地味に…いや、実はかなり効いてくることが分かりました。

安いところ(温泉やスーパー銭湯)でもふたりで1回1000円は超えます。
毎日入れば月3万5千円くらい。
実際は1人1000円前後のところも多いので、毎日入る前提だと月5〜6万円に跳ね上がります。

ただ、いろんな事情でお風呂は毎日入らなかったし、300円程度で済む快活CLUBのシャワーをフル活用しました。
そうすると、お風呂は月2万円以内で済みます。

車生活って、こういういつもなら当たり前の維持に大きなコストがかかってきます。

毎日入れないお風呂問題の話は、別の記事にまとめました。

③ 食費はもっと大変。外食1回/日でも月9万円

食事はもっと大変でした。

外食を毎日1回だけでも、ふたりで2000円×30日で6万円。
それ以外の食費で2〜3万円。

合計すると、食費だけで月9万円くらいになってきます。

だから、バンライフに挑戦したベントラでは、できるだけ自炊をしました。

ただ、自炊しても結局、買い出しの手間もあるし、環境も一定じゃない。
節約と生活の負担がセットで来るんですよね。

ご飯事情のリアルは、こちらの記事にまとめました。

④ 水も完全には湧き水で回らない。月4500円

水だって、すべて湧き水というわけにはいきません。

飲水や米を炊く水を確保しておく必要があります。
2リッター100円として、2日で3本。
月にすると4500円です。

金額は小さく見えますが、生活ってこういう小さな出費が積み重なると大きな出費になっていくんですよね。

湧き水を確保する話は、この記事にまとめました。

⑤ 寝る場所は無料だけじゃない。お金で安心を買う日もある

さらに、有料で車を停めたり、泊まったりする場合です。

まずはコインパーキング。
そしてRVパークやキャンプ場を使えば1泊数千円が普通です。

ホテルに泊まるとなれば、ふたりで1泊1万〜15000円くらいはかかります。
ホテルではないけど、シェアハウスが使える多拠点居住サービスのADDress(月44,000円)も当時は使いました。

特にベントラ(ベンツのバン)に乗り換えてからはバンライフを目指したので、できる限り無料の車中泊をメインにしました。
有料の場所を使う場合は、安心や安全を優先するときでした。

車中泊で失敗しない寝る場所の選び方を、別の記事にまとめました。

⑥ 洗濯は地味に重い。コインランドリーが基本になる

そして、清潔な生活に欠かせない洗濯。

車生活だと、洗濯は外の作業になります。

僕らは下着を1週間分近く用意していたので、回す頻度を抑えました。
それでも月に5〜7回は、コインランドリーに行くことになりました。

1回あたり、洗い+乾燥までやるとだいたい1000円前後。
つまり洗濯だけで月7000円くらいは、ほぼ確実に出ていくんです。

しかも、旅をしているからいつも同じコインランドリーというわけにはいきません。
安くて綺麗なコインランドリーを探す手間が毎回かかっていました。場所によっては、500円くらい差が出ることも多々あるのです。

そして、乾燥まで待つ時間もかかるので、ご飯のついでなど効率も考えて洗濯していました。

シャワーで使う快活CLUBにもコインランドリーがあるので、ついでに
利用したこともあります。
でも、基本はコインランドリーでした。

旅をしながらの洗濯って、お金も手間も本当にかかるんです。

⑦ 通信費は月1万円以下

通信費(スマホ+ポケットWi-Fi)は月1万円以下。
これは比較的読みやすい出費でした。

ただ、問題は金額というより、安定しない日があること。
つながらないとかつながりにくいだけで、作業に支障がでたり、ストレスは溜まったりします。

車生活だと、通信が命綱にもなりかねません。

やむを得ない場合は、快活CLUBを利用しました。

⑧ 生活は「その都度」の連続。服・消耗品・家電・設備

家をなくしたことで服を究極に減らしたので、季節が変わると服を買いました。

生活に必要な消耗品もあります。
ティッシュやウェットティッシュ、紙皿、ゴミ袋、小物などは、百均でよく買い揃えました。

キャンピングカー生活に必要なモノも次々揃えました。

まずは、扇風機に炊飯器。

特にベントラは、何もない部屋状態でしたので、電子レンジや冷蔵庫、電気ケトル、空気清浄機、毛布、寝袋、電気毛布、ランタン、収納ケース。
さらにサブバッテリーシステムを入れて、電気を強化しました。

こういう買い足しは、贅沢ではありません。
生活の最低ラインを保つための支出でした。

⑨ 高速道路・有料道路、フェリーは、ほぼ使わなかった

高速代(有料道路代)やフェリー代も、生活費としては入れておくべき項目です。

ただ、僕らの場合はほとんど下道でした。フェリーも使っていません。
「できるだけお金をかけずに旅をする」と決めていたからです。

とはいえ、どうしても必要な場面はありました。

たとえば、下関から北九州へ渡る関門海峡。
ここは有料道路(関門トンネル)を使って、普通車160円でした。

金額は小さくても、積み重なるとそれなりになります。

僕の場合は計算には入れませんでしたが、高速・有料道路をよく使うスタイルの人は、予算を確保しておくと安心です。

⑩ 車の維持費と、万が一の修理代

最後に忘れちゃいけないのが、車の維持費です。

自動車保険。メンテナンス(オイル交換や消耗品)。
そして車検。
さらに、万が一の修理代。

幸い、大きなトラブルは起こらず、まとまったお金が飛んでいくことはありませんでした。でも車で旅する以上、一番覚悟が必要な項目ですね。

ヒヤヒヤした車トラブルの話は、ここにまとめました。

キャンピングカー旅の生活費まとめ(親子2人の場合)

最後に、僕ら親子2人の車生活にかかった生活費を整理します。

毎月ほぼ確実に出る、最低ラインの生活費(固定費に近い部分)

燃料+風呂+食費+水+洗濯+通信
月15.2万〜20.7万円(目安)

  • 最低(風呂を抑えた場合):約15.2万円

  • 最高(毎日お風呂に入った上限):約20.7万円

月によって上下する出費(+最低5万円は見ておく)

そしてここに、月ごとに上下する出費が乗ります。

  • コインパーキング

  • RVパーク・キャンプ場・ホテルなどの宿泊

  • 服・消耗品・家電や設備の買い足し

  • 高速道路・有料道路・フェリー

  • 車の維持費(保険・整備・車検・修理)

これらは月によってブレるので、僕の場合は最低でも5万円を予備費として考えます。
そうすると、生活費としては月20万〜26万円(予備費込み)が、ひとつの目安になります。

まとまった期間を「月20万〜26万円(予備費込み)」で計算してみると、こうなります。

  • 3ヶ月で60万〜78万円

  • 半年で120万〜156万円

  • 1年で240万〜312万円

旅の途中は何があるかわからないので、余裕があるに越したことはありませんが、これがひとつの目安になるとは思います。

キャンピングカーの旅は、家賃ゼロだから安い──ではなく、固定費が減った分、こうして生活インフラの出費が増えていく。
これが、僕が身をもって分かった現実でした。

自由度は圧倒的。でも気楽ではなかった

旅として見れば、キャンピングカーの自由度は圧倒的です。

好きな場所へ行ける。
朝起きた景色を変えられる。
生活スタイルそのものを自由に選べる。

でも同時に、車で移動しながら、その都度これらの出費がかかる。
毎日、生活を外で維持する。

そう考えると、自由な旅とはいえ、そこまで気楽じゃない。
少なくとも後半になればなるほど、僕はそう思いました。

僕の場合は、娘を育てながらの二人分。
コストも負担も、積み上がっていったからです。

おわりに

今日の空。

正直、旅をしているときは日々コストのことを考える余裕はなかったですね。
あらためて計算してみて気づくことが多かったです。

そして、ひとつだけ。計算していて「洗濯代」を見落としていたことに気づきました。
そこで次回は、車生活で忘れがちで地味だけど、意外と大変な洗濯の話を書きます。

続きはこちら。
👉 車中泊の洗濯問題。逆転の発想でラクに回す工夫|娘と1年半のキャンピングカー旅

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

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初めて僕の記事を読んでくださった方へ──
よければ、最初に書いた自己紹介の記事も読んでみてください。

せきたつや

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