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2年分の運営データが示した「noteを伸ばし、ファンを増やすための3つのアドバイス」

割引あり

note運営の2年間の成果について、客観的なデータの面から「伸び方」の正体を明らかにしていきます。後半では「noteを伸ばしていく上で、どのような施策と考え方が特に有効だったのか」の考察をお伝えします。

※ 珍しく有料記事ですが、シロイはnote収益化ウハウハ界隈絶対許さないマンなので、「こうすれば誰でも爆速で成功できます!」みたいなことは何も書いてないです。詳しくは本文の前半にて。(記事全体の3.5万字のうち、2.0万字までが無料で読めます)


1. あらまし

1-1. データが出せると何が見えるのか

少し前のこと、シロイのnoteは開設2周年を迎えました。この記事の公開した2026年1月時点では、アカウントの開設(2023年11月)から815日ほど経ちます。

元々、私は記録魔&分析魔なところがあって、たとえば毎月の簡易的な家計簿なんかはもう10年以上も続けています。さらに、ITエンジニア出身でプログラミングの技術も持っていることから、自前の集計ツールを使用した「noteの読まれ方」についての分析記事も書いていますし(去年の6月の記事9月の記事)、趣味的なサイト運営として「note人気ランキング」や「notelog」「note analyzer」といったサービスを運営していたりもします。

おかげさまで、シロイのnoteは今のところ人気ランキングのTop100圏内(だいたい60位前後)で安定しています。このランキングは私自身が設計したスコア算出方法で動いているので、客観的な人気だと言い張るつもりは全然ないのですが、仮にもっと公平に他の人が格付けを行ったとしても、noteというプラットフォームの中で「上位1%の書き手」くらいには入れているんじゃないかな〜と個人的には思っています。

さて、データ分析ができると何が面白くて、みなさんに何をお伝えできるようになるかというと…最初に一つ、わかりやすい実例を挙げましょう。

以下のグラフは「シロイの直近10記事(2025年12月末時点)に対して、複数回スキしてくれた人はスキ回数ごとに何名いるのか」を示したものです。言い換えると、「10記事中に10スキしてくれた人が何名、9スキしてくれた人が何名…」という数字が右から左に向かって並んでいます。

これは個別の記事に表示されているスキ数からはわからなくて、「ある特定のフォロワーさんが自分のどの記事にスキをつけていて、どの記事にスキをつけていないのか」をすべて集計しないと見ることのできない数字です。

一つひとつの値の大きさに目を向けてみると、いちばん左の紺色の部分は「3スキ」で、値は「129」ですね。これは「シロイの直近10記事に対して3回スキしてくれた人が129名いた」ということです。(1スキと2スキは値が大きすぎるのでグラフから省略しましたが、 一応書き添えておくと1スキ=877名、2スキ=268名です)

右端の緑色の部分は「10スキ」なので、「シロイの直近10記事に残らず全部スキしてくれた人が45名いた」ということになります。この時点でもう面白いというか、君たちシロイすきすきクラブかよ🥰という感じで嬉しくなってしまうので、こういう方々のnoteは私も感謝の気持ちを込めて定期的にチェックするようにしています。(とはいえ、時間的に新着記事を追い切れていないことも多くて申し訳ないです…!)

さきほどのグラフは3スキ以上で出していて、すべての数字を合計すると430名となります。おそらくこれは「適当にフォローしただけではない、ちゃんと読むつもりで継続的にフォローしてくれている方」の推定値として使えそうな気がしますね。改めて数字が出されると「そんなにも!?」という感じがして、これもやはりデータの面白みの一つです。

また、8スキ以上を合計すると96名で、これくらいになると普通のフォロワーさんというより「しっかり固定ファンになってくれた方々」と考えてよさそうです。私自身も「この人のnoteは欠かさず全部読む」というnoterさんが一定数いて、たぶん自分もそれくらい頻繁にスキをつけてると思うので、誰かにとってのこうした存在になるというのは書き手としての目標の一つにもなります。当然、モチベーションにもなります。かなりモチモチになります。

さらに、データというのは現状を明らかにするだけでなく、過去からの変化を改めて振り返るという使い方もできます。たとえば、さきほど「10記事に8スキ以上のファンが96名」と書きましたが、データを「アカウント開設から約半年後」(24年6月末)まで巻き戻してみれば、当時の私のnoteに「10記事に8スキ以上」つけてくれたファンの方は0名でした。そんな読者はひとりもいなかったわけです。

絵面がかなり面白いので、さっきのグラフと完全に同じスケールで表示してみましょう。こんな感じです。(数字が潰れていますが、3スキ6名、4スキ・6スキが各1名の合計8名です)

みなさんも「日常的につくスキ数はフォロワー数よりもずっと少ない」、つまり「フォロワーの大多数はちゃんと読むつもりでフォローしているわけではない」という事実をご存知かと思います。100フォロワーいてもスキ数は10とかですよね。この社会では誰もが忙しいし、人が他人に惹かれるなんてことは奇跡みたいなものですから、それも仕方がないことなのでしょう。そんな中で、きちんと読んでくれる読者さんが増えるというのは本当にありがたいことなんですね。

一応、noteを書いている人なら誰もが見慣れたダッシュボードからも、アクセス解析的なデータを追うことはできます。とはいえ、ここまでに載せたようなグラフに比べるとだいぶ限られた情報になることでしょう。こんな感じです。

これ、全期間表示にするとびっくりするような数字になるよね!?

誰だって最初からたくさん読んでもらえるわけではないので、私自身もいろいろと工夫しながら(ときどきスベりながら)ここまで続けてきています。そこで、「この時期までにこういうことをしていて、その後のデータはこうだった」という事実がわかれば、noteを伸ばすということに対して「何が効果的なのか」についても、ある程度まで明らかにできる可能性が見えてきます。

もちろん、私の解釈と考察が当たっているとは限りません。それはそうですよね、ビジネスでもスポーツでも人間関係でも、成功方法のわかりやすい定式化なんてハナから不可能なんですから。

しかし、少なくとも何の根拠もなしに「こうすればnoteは伸びる! あなたにも必ず収益化できる!」みたいな話を繰り返している(大抵は正体不明の情報発信者による)記事と比べれば、データに基づいた考察というのはそれよりずっと信頼に値する内容になるのではないかと思います。

以上のように、私はたまたま自分自身が文章の書き手(技術系専門のライターではなく、人の心や生き方といった話題をメインに書く人)でありながら、同時にこうしたデータ分析の技術も持っているという、少し珍しい立ち位置にいます。

そこで、この変わった組み合わせを活用すれば、他の場所ではあまり見られないような形で読者のみなさんのお役に立てる情報が出せるのではないかと考えたわけです。これが今回の記事を書き始めたきっかけになります。

1-2. で、どういう記事なのかな?

この記事でお伝えしようとしているのは、客観的なデータとそこから引き出されたやや主観的な考察とアドバイスの2点になります。いずれも私自身の2年間のnote運営の試行錯誤によって得られたものです。

具体的には、この記事の本編は以下のような2部構成としました。

  1. データ編 … フォロワー数やスキ数といった客観的な数字の推移。一つひとつに個人的な考察を添えつつも、あくまで事実の記録をメインとする

  2. アドバイス編 … 上記のデータと経験に基づき、みなさんのnoteをなるべくたくさんの人に読まれるようにしていくための方法論を共有

参照するデータとしては、私がnoteアカウントを開設した2023年11月12日から、この記事の公開日の約1ヶ月前である2025年12月末までの約2年間とします。

ちなみにですが、私の個人的な意見として、自分の世界(趣味であれ仕事であれ)を充実させていきたいのなら、結局のところ「自分で考えて、自分で手を動かして、自分で失敗と反省を繰り返すしかない」というのが真理だと思っています。とはいえ、人の言うことを鵜呑みにしたりせず、ベースに「やるのも決めるのも結局は自分自身だ」という自覚さえしっかりあるなら、他人の経験や考え方から学ぶというのは大いにしたほうがよいことでしょう。

当たり前の話ですが、2年分のデータや2年分の経験というのは、実際に2年間それをやり続けた人にしか与えられません。

あなた自身のnoteを今よりもっと盛り上げていくために、その運用をなるべく楽しいものにしていくために、今回の情報共有をお役立ていただければ幸いです。

1-3. この記事に書かないこと

こういう記事を開いたとき、一般に期待されるのは「どうしたら自分のnoteがもっと読まれるようになるのか」という質問への回答ないしヒントだと思います。それに対しては、私としてもなるべく誠実に答えていきたいと思っていますが、その前に私が「何を答えないのか」について明らかにしておく必要があります。

冒頭で真っ先にお断りしたとおり、この記事では根拠のない成功ノウハウの話はしません。「副業初心者でもできるnote収益化」「これだけで月収○○万円! あなたも文章だけで暮らせるようになる!」(←ウソつけ !!)みたいな適当なことは言わないです。

趣味的にnoteを楽しんで伸ばしていくということから離れて、「有料記事やメンバーシップを毎月数十万円売り上げる書き手になる」といった目標を立てた場合、その仕事が容易でないという点は明らかでしょう。それが本当に簡単ならば、「noteなんかよりも会社のお仕事のほうが大大大好き!」という人以外は全員そっちを選んでいるはずですね。

この手の話に対する私のスタンスは、過去に以下の記事にまとめています。簡単に言えば、「お金を稼ぐ話で『簡単にできます』は常に嘘」だということです。

もっと根本的な話として、この社会で儲けることに簡単なやり方があるなら、会社での仕事だってそんなに苦痛なものにはなってないはずなんですよね〜。ゆるゆるでいいやって話になります。経営者や上司だって、社員に嫌われずに済むなら喜んでそうしてますよ。

この点は独立起業した経験などがなくとも、若手の指導役や管理職になった経験が一度でもある人なら誰もがあっさり同意できることだと思います。(逆に、こういう情報発信してる人って働いたことがないんですか? 一度も? 冗談でしょう??)

なので、こうした「事実としての難しさ」を押さえた上で、今回の記事では「自分としてはnoteでこれだけのことをやって、こういう結果が出て、特に重要なポイントはこれだと解釈した」という話をお伝えしたいと思います。あくまで「一個人の経験をベースに、一個人の考察として書く」ということです。

注意点として、「Aをやりました」と「その後にBという結果が出ました」はどちらも事実の記述ですが、「Bを出せたのはAをやったからこそです」というのは単なる憶測であって、因果関係の証明ではないですね。「あなたもAさえやればBになれます!」になると、これはもう詐欺的な情報商材の常套句と言ってよいものです。

仕事上の課題でも、心の奥深くにある悩みでも、現実をどうにかできるときというのは「その現実にきちんと向き合おうとしたとき」のみです。今回の記事がみなさんの利益や助けになるとしたら、ポイントはまさにその「事実を確認し、それと向き合う」という点にあります。事実以外は何も信じないように! 私の見解は私の見解なので、誰もそれを鵜呑みにすべきではありません。

また、今回の記事の読者としては、自分の言葉で書きたい(伝えたい)ことを持っている人、執筆やその他の分野で既に創作活動を行っている人を想定しています。お金だけが目的で、noteはその道具でしかないという人にはあまり響かない内容になっていると思います。反対に、表現すること自体が目的であり、そのための「安定した環境作り」の一部として人気や収入といった問題を考えていきたい人であれば、今回書いた内容はあなた自身の活動の発展に対していくらかお役に立てるはずです。

続いて、今回の話の前提条件について見ていきます。

2. 前提条件たち

いいかげんな成功ノウハウを吹聴するつもりはないと書いてしまったので、この辺はちゃんとしておく必要がありますね。

ただ、ひとまずざっと全体像だけを確認したいという読者については、ここは初回だけ読み飛ばし推奨です。本題である次の「3. データ編」までこのままスクロールしていただいて構いません。そこでグラフなどを見た上で「じっくり読む価値がありそうだな」と思っていただけたら、またこの部分まで戻っていただければと思います。

ここに書くのは、この記事の内容が信用できるものなのかを読者自身に確かめてもらうための補足の情報たちです。(昔からのシロイのフォロワーさんの場合、既にご存知の内容が多いと思うので、その場合も流し読みでOKです)

2-1. 仕事の事情、趣味の事情

まず、仕事と生活の事情について。

私はちょうどnoteを開設した時期くらいから、著述と出版の仕事(シロイブックス)を個人でしています。この記事の公開時点で、紙になってる書籍を合わせて4冊出しています。これは「書くことに毎日全力で打ち込むことができる」ように見えるので、noteを伸ばしていく上では有利な立場にいるように見えるかもしれません。

しかし、平日の昼間は書籍のための原稿を来る日も来る日も書いているわけで、金曜日の夜から日曜日にかけての「仕事が終わったから趣味のnoteで好きなことを好きなだけ書くぞ〜〜!!」といった気分転換的なモチベーションの盛り上がりは私にはありません。書くための気力と体力という点では、書籍の執筆だけでも毎日わりといっぱいっぱいで、この点では趣味的なnoterさんよりも不利な状況に置かれていると言えます。また、私は元々、慢性的な体調不良から会社員を辞めざるを得なくなった人間なので、フィジカルの素質については驚くほど弱々です。(ワールドトリガーが好きな方は三雲くんをイメージしてください)

一方で、noteを書くことが自分の書籍の宣伝に繋がっている面もあるので、平日昼間に半分仕事として書籍関連のnoteを書いたりすることもそれなりにあります。また、書籍の内容から抜粋した「試し読み版」もいくつか掲載しているので、これに関しても仕事の延長上という側面があります。以上の点では、労働時間の一部をときどきnoteに割いていることになるので、普通に余暇の時間のみでnoteをやっている人よりも有利な立場だと言えるでしょう。

これらの事情を足し引きすれば、全体としては特別に有利とも不利とも言えないくらいの立ち位置にいるような気がしています。そういうわけで、シロイという人物の実例については「在宅メインでやや時間の融通が利きやすいフリーランスの人がやってるnote」みたいなイメージで受け取っていただくのが妥当なのかなと思います。

また、私は完全に無名の書き手から著述業をスタートしており、他の分野で積み重ねられた知名度の流用(例:メジャーなお笑い芸人さんが始めた日記的なnote)もありません。私はシロイという名前でnoteを始める2ヶ月ほど前に、ネット上で10年以上使ってきた前の名前を捨てているので、自分の中のスキルと経験以外は全部リセットされています。

なので、私の名前を覚えてくれている人が多少なりともいるとしたら、それは純粋に私がここ2年少々で書いてきた文章によって得られた結果です。

2-2. 何を書いてきたか

基本的には、私が書いているのは「人生をよりよくしていく」「自己や他者の心を正しく理解していく」といったテーマの記事です。

今回の記事は昔からシロイを追っかけてくださっているフォロワーさんではないご新規の方も読んでくださっていると思うので、過去の典型的な「シロイっぽい記事」のタイトルとリンクをざっと並べておきます。

また、2024年4月からは(つまり今回の対象期間の3分の4くらいは)週刊で「3行日記」という軽めな記事を書いています。これも参考にいくつかリンクを並べておきます。

私のnoteの投稿ペースは1年に100記事くらいで、1年が52週であることを考えると、割合的には3行日記とそれ以外の記事が半々くらいになっているはずです。

さらにもう一つ、書籍の「試し読み版」というのがあって、これは私の出した本の一部をそのまま読めるようにしたものです。参考リンクは以下のとおりです。

今回の分析の対象期間としては、私のnoteの総記事数は216、試し読み版の記事数は15なので、割合的には全体の7%ほどの記事は「仕事で書いた原稿を流用したnote」という形になります。これが先述の「趣味noterさんより有利な点」になるわけですね。ただ、パーセンテージにして1桁台なので、そんなに影響の大きなものではないはずです。

2-3. フォロー時のスタンス

次に、フォロー関係についての補足情報を。フォロワー数って「フォロバ目的で手当たり次第にフォローしまくる」という方法で増やせると言えば増やせるので、それで「短期間でこんなにフォロワーが急増しました」などと言ってみてもあまり意味がない…ということはまあご存知だと思います。

実は今回「しまったな」と思った点として、フォロワー数のほうはアカウント開設初期から記録してきたのですが、フォロー数のほうは同じような記録を行っていなかったんです。なので、次の「データ編」に出てくるのはフォロワー数単体の推移になります。面目ない!

フォロー関係についての重要な視点として、生活必需品以外の商品や情報というのは、基本的に「刺さるか刺さらないか」がかなりはっきりと分かれるものだと思います。エッセイ的な文章であれば感性が、ノウハウ系の話であれば解決すべき日々の困りごとがそれぞれに違っているので、ここはしっかりマッチしている必要があります。

その点で、自然増のフォロワー数、つまり何ヶ月も何年も書き続けている間にゆっくりと増加していくフォロワーというのは、おそらく「刺さっている」割合がそれなりにあるものと推測できます。相手から記事を見つけてくれて、相手からわざわざフォローしようとしてくれたわけですから。

反対に、「とりあえずフォロバしといた」という流れの場合、それが相手に刺さっている割合はかなり低いものになってしまうんじゃないかなという気がします。特に、有料記事やメンバーシップを視野に入れているnoterさんの場合、世間の人々には「とりあえずフォロバしとく」というのはあっても「とりあえず1000円出して購入しとく」ということはほとんどないと思うので、こうした形のフォロワー数増加で「うまくいくはずだ」と考えてしまうのはかなり危険そうだということになります。

というわけで、フォロワー数は基本的には自然増が望ましいのですが、自分からのフォローが「存在を知ってもらう」という点で強い効果を持っていることもまた事実だと思います。なので、私個人のnoteの運用ポリシーとしては「自分からのフォローも気軽に広げていく」という形にしています。つまり、相手の考え方にめちゃくちゃ強く共感したとかでなくても、わりとあっさりしたノリでフォローボタンを押させてもらうということですね。

「AI×副業」みたいないかにもなアカウントはまずフォローしませんが、その人自身の「自分の言葉」を感じさせる文章を書く方や、趣味や仕事で特定のジャンルに深い見識がありそうな方のnoteをフォローすることが多い気がします。

フォロー数については「この時期に集中的に広げた」みたいな期間はなく、毎日マイペースに広げさせてもらっているので、フォロワー数・スキ数の増加の傾向に対して特別な影響はなかったものと考えています。

というわけで、全期間のデータがフォロー数&フォロワー数ではなくフォロワー数のみになっている点はご容赦いただければ幸いです。

2-4. note公式からの取り上げ

この2年間で、note編集部さんの「今日の注目記事」に取り上げられたことが2回ありました。以下の2つの記事です。

これは前提条件というより、書き続けた結果としてさらなる伸びのとっかかりを得られたという話になるのですが、2年目の伸び方を説明する上でそれなりに影響が大きかった気がするので、一応データ編に入る前に説明しておくことにしました。

公式から取り上げられることの影響についての詳細は、振り返り記事「note編集部「今日の注目記事」に選ばれるとどの程度のインパクトがあるのか (2025.4.20)」に書いていますので、興味のある方はそちらもどうぞ。

めっちゃ長くなってしまいましたが、前置きはここまでです。(ちゃんと読んでくれてありがとう!!)

3. データ編

ここからが本編で、まずはデータ編からです。

最初にも書いたとおり、今回の記事に載せるデータは「2023年11月下旬〜2025年12月末」の約25ヶ月分です。月別だと細かすぎるので、3ヶ月ごと(四半期ごと)の数字を載せていくことにします。1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月という形ですね。

3-1. フォロワー数の推移

まずはグラフから。先述の3ヶ月周期で、各期間の「最終月の月末」に記録した数字になります。

ぱっと見でわかるように、一定ペースで微増くらいの状態が1年と3ヶ月くらい続いたあと、25年3月→6月のタイミングで急激に伸びているように見えます。この3ヶ月だけで+1,500フォロワーくらいで、フォロワー数の数字はほぼ3倍になっています。

6月以降は少し鈍化しているので、「指数関数的に増加した」みたいな形ではないとはいえ、逆に毎月定数ずつ増えてきたようなイメージでもないということですね。この25年6月期に「急に大きく結果が出始めた」かのように見える段差を確認することができます。

グラフの数値について、伸び率をカッコ内に併記した形で改めて列挙します。仮にある期間でフォロワー数が100から150に増えたなら、カッコ内の記載は「+50.0%」になります。

  • 2023年12月 … 134

  • 2024年3月 … 269(+100.7%)← A

  • 2024年6月 … 295(+9.7%)

  • 2024年9月 … 433(+46.8%)

  • 2024年12月 … 494(+14.1%)

  • 2025年3月 … 716(+44.9%)

  • 2025年6月 … 2,203(+207.7%)← B

  • 2025年9月 … 3,287(+49.2%)

  • 2025年12月 … 4,239(+29.0%)

補足として、伸び率の大きいA点とB点について触れておきます。

最初のAですが、ここはアカウント開設初期に数ヶ月かけて最初のフォロー一覧をぽちぽちと作っていったタイミングですね。記事そのものがバズったりとかは特になく、さすがに固定読者がつくほど充実した内容は書けていなかったと思うので、純粋にフォロバしていただいた影響だと考えるのが自然です。

前置きに書いたとおり、フォロー数推移の正確な記録がなくて申し訳ないのですが、この頃のフォロー数は200〜300の範囲だったかと思います。つまり、フォロー数:フォロワー数の比はまだ1.0に近い状態でした。(「当時から読んでるし今も読んでるよ!」という読者さんがいたら本当に𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬です、感謝!)

その後フォロワー数が急激に伸びたのが、さきほど段差と表現したBの部分です。今から半年ちょっと前なので、意外と最近ですね。前置きに書いたnote編集部「今日の注目記事」への選出が発生したのもちょうどこの頃に当たります。3ヶ月で+1,500フォロワー、200%超の伸びです。

SNSなどでもそうですが、やはり「拡散される」というのは影響としてすごく大きいです。仮に文章能力や発信内容の有益さが数値化できたとして、昨日までは100だった実力が急に150になるということは決してないのですけど、昨日は100だったビュー数が今日は5000になるということは普通に起こります。当然、それはフォロワー数の推移にも現れてきます。

ただ、人気やバズというのは水もので、実力がそこまで伴っていなくても「たまたま当たる」ということは実際あると思うんですよね。正直、こういう単発の事件にはあまり振り回されないほうがよいのでは…? という気もします。先述のnote編集部さんの記事選出についても、考察記事に書いたとおり、私は「たまたま内容が最近のZINE等の流行&noteというメディアのポリシーに一致しただけ」というのが理由だと思っています。もちろん、モチベーションがモチモチにはなるのですが…。

個人的な切り分けとしては、「ごく普通の読者さんがときどきSNSなどで引用してくれる」という状態はぜひとも目指したほうがよい一方で、デカめのバズや拡散については「偶然そう転んだ」という程度に考えておいたほうがよいと思います。大事なのは平均的な水準であって、瞬間最大風速はおまけみたいなものです。

フォロワー数の増加ペースについて言えば、ここに「こういう理由で伸びました」という単純な説明はなく、当たり前に複合的な理由だと思うのですが、ひとまず事実として確認できるのは「伸びのペースはけっこうガタつく」ということだと思います。そして、その理由には今書いたような偶然のばらつきだけでなくて、「富める者はますます富み」のような構造的な理由(いわゆるマタイ効果)も含まれていると思います。スキ数やフォロワー数が多いと、やっぱり目を留めてもらいやすいですから。「特別なことをしていなくても慣性の力で進んでいく」みたいな感覚もいくらか現れてきます。

この点については、もう少しあとに掲載する「3-4. スキ数の推移」のデータにもっと強烈な傾向が出ているので、そこで改めて考察することにします。

3-2. 投稿記事数の推移

「1ヶ月あたりの平均投稿記事数」です。このデータはさらっと読むだけでOKです。

こちらも3ヶ月単位で記事数を集計しています。たとえば、「2024年7月〜9月」には合計24記事を書いていて、割り算をすると1ヶ月の平均は8記事になるので、グラフの「24年9月」のところが「8.0」になっているような形です。

ばらつきはありますが、トレンドラインが引けるような特定の傾向は見出せない感じですね。2025年3月と6月の間に少しギャップがあるとはいえ、せいぜいそれまでの平均ペースの1.X倍といったスケール感です。

さきほど確認したフォロワー数の急激な伸びは、ちょうどこのギャップのある6月に一致しています。この頃って、3月に3冊目の書籍を完成させてnoteを書く余裕が戻った頃だったんですよね。とはいえ、この程度の一時的な変化がアカウントの伸びを永続的に左右するはずがありません。なので、このグラフで確認できるのは、アカウントの伸びが「ある時期から投稿頻度をめっちゃ上げたから」という理由ではなかったという点になります。

このデータについては、他に特別分析を加えるようなこともないですが、「とにかく続けることが大切だ」というのはよく言われることです。ある意味では、投稿ペースを「2年間で特に何も変えていない」という事実そのものがすごく大事かもしれないと言うこともできます。果樹を育てるなら、収穫は一度にごっそりであっても、それまでの手間は毎日毎日かかるでしょう。中身のある仕事(職業に限らず)っていうのはだいたいそういうものです。

詳しくは後半のアドバイス編で私見を述べることにします。

3-3. ビュー数の推移

これはダッシュボードでもお馴染みの数字で、1ヶ月のビュー数の平均の推移です。

グラフとしては、3ヶ月分単位で月あたりの平均値を並べていくことにします。たとえば、グラフ上で「25年9月」となっているデータは、「25年7月〜9月の3ヶ月分の合計ビュー数を3で割って月平均にした値」を示しています。

おっと、最後の2025年12月期がいまいち伸びてないな…と思ったけど、際限なく伸びを求めてしまうのではヘル・資本主義まっしぐらなので、あまり気にしないことにしましょう。(地獄は我々の心の中にあるのです)

予想どおりというか、フォロワー数の急増があった2025年6月にビュー数も3倍以上の伸びを見せています。1ヶ月がだいたい30日とすると、この数字が30,000あれば「1日あたり1,000ビュー」になるということで、これはめでたく9月に達成することができた形になります。

こちらも伸び率を併記した数字を並べることにします。月数で割る前の合計ビュー数は省略します。また、さきほど「段差」と表現した部分にだけ「B」と印を振っています。

  • 2023年12月 … 1,580

  • 2024年3月 … 1,656(+4.8%)

  • 2024年6月 … 2,449(+47.9%)

  • 2024年9月 … 3,970(+62.1%)

  • 2024年12月 … 4,150(+4.5%)

  • 2025年3月 … 8,490(+104.6%)

  • 2025年6月 … 26,457(+211.6%)← B

  • 2025年9月 … 34,185(+29.2%)

  • 2025年12月 … 36,044(+5.4%)

注意点として、noteのダッシュボードで表示される「ビュー」はいわゆる「PV(ページビュー)」とは異なり、記事の個別ページを開かなくともカウントされる場合がある仕様のようです。詳しくは「note ビュー PV 違い」などで検索してみてくださいね。

この点で、「ちゃんと記事を読んでくれている人の数」を推測したいのであれば、次の集計データである「スキ数」の推移を見たほうが適切かと思います。今見てきたビュー数のデータだけに出ている特徴というのは見当たらないので、詳しい考察は次のスキ数の話にまとめるとしましょう。

3-4. スキ数の推移

スキ数の月平均の推移です。こちらもダッシュボードでお馴染みの数字で、3ヶ月ごとの合計を月数で割って「1ヶ月あたりの平均スキ数」にしています。

ここで、ものすごく大切な事実を指摘しておきます。2023年の12月から翌2024年の12月まで、スキ数は1年以上も完全に横ばいと言える状態であり、私はこの時点で「半年後にスキ数が10倍以上に伸びるほど読まれるようになる」という未来を予測する手段は何も持っていなかったという点です。

このグラフはあとになって見ているから「頑張った分が報われたんだね、よかったねえ」となるだけで、当時の私に見えていたのは「1年以上もまったく伸びることなく、今後伸びそうな気配なども何も感じられない横ばいのグラフ」だけです。既に書いたように、この時期から継続的に読んでくれていた方々には本当に感謝しかないのですが、とにかく数字としては全然伸びていなかったんです。

みなさんもちょっと画面に手をかざして、グラフの右端から3本の長い棒を隠してみてください。そのちっさいグラフが去年の私に見えてた景色です。絶望しませんか? するよね〜〜!!(ていうか、なんで続けられたんだろう?)

おそらく、noteを長期的に伸ばしていく上では、この「全然伸びていないし、伸びる気配すら見えてない状態が1年かそれ以上続いたとしても、折れずに書き続けることができるか」という点が最大の分岐点になってくるような気がします。私がアカウント開設から1年半くらいで「伸び」に到達できたのも、世間一般のnoterさんの平均的な伸び方(というものが仮にあるとして)と比べてもまだ幸運なケースだったんじゃないでしょうか。

世の中にはもっと「爆速で成功する」みたいなイメージに当てはまる人もいるかもしれませんが、それは最初に述べた「知名度の流用」がある状態、つまり実際には「note開始以前から、特定の分野でやるべきこと(スキルを磨く+アウトプットを続ける)をきちんと時間をかけて積み重ねてきており、その正当な結果がnoteアカウントに移植されただけ」というケースに限るのではないかと思います。その早さは見かけ上のものなんですね。

この点はおそらく詐欺っぽい情報発信者(note収益化ウハウハ界隈)も同じで、上手な騙し方を身につけるためにはけっこうな時間をかけて試行錯誤する必要があると思うのですが、その上で彼らは「秒で成功しました」なんて吹聴しているのでしょう。

私個人としては、コスパ・タイパとかいう軽薄すぎる概念による「最短距離での成功」みたいな話は全然信じていません。そんなので自分や他人にとって意味のある仕事なんてできるはずないです。詳細は後半のアドバイス編で改めて述べることにします。

データの話に戻って、伸び率を併記した「月あたりの平均スキ数」の推移も記載しておきます。

  • 2023年12月 … 274

  • 2024年3月 … 187(-31.5%)

  • 2024年6月 … 175(-6.4%)

  • 2024年9月 … 285(62.4%)

  • 2024年12月 … 224(-21.4%)← A

  • 2025年3月 … 513(+129.5%)

  • 2025年6月 … 2,515(+390.0%)← B

  • 2025年9月 … 3,310(+31.6%)

  • 2025年12月 … 3,872(+17.0%)

目印としては、「1年以上の横ばい」がAまでで、「半年後に10倍以上」と述べたのがBの時点になります。224→2,515なので、11.2倍くらいになったわけですね。

「段差」と呼んだ2025年6月期がBになるのですが、 最初に見たフォロワー数の数字だと、Bの行は+200%ちょっと(つまり3倍)の伸びとなっていました。これに対して、今載せたスキ数の推移だと、Bの行は+390%(つまり5倍)になっているんですね。フォロワー数よりもスキ数のほうが伸びています。

noteというメディアの特徴として、「フォロワー以外の人にもけっこう記事が届いている」という傾向があります。これは6月に書いたデータ分析記事でも確認しています。ただ、2020年以降の時代の流れとして、他のSNSなどでも「フォロー中心型」から「レコメンド中心型」、つまり自分でフォローしなくてもアルゴリズムがその人の好きそうな投稿を勝手に表示してくれるという仕組みに移行しつつあるようで、noteだけがそうなのだというわけではありません。

この点に関係して、みなさんにもすぐに実行できそうな「刺さる読者に効率よく記事を届けるためのアイデア」が一つ思い浮かぶので、今回お伝えする「3つのアドバイス」のうちの3点目として、後半のアドバイス編で詳しく述べることにします。

3-5. スキ数の推移(1記事あたり)

これはさきほどのスキ集計とは別のやり方で、「1記事あたりのスキ数」の推移を出したものです。

具体的には、ダッシュボードに出てきた毎月のスキ数の記録を使うのではなく、「記事ごとの現在の合計スキ数を投稿年月別に集計する」ということを行っています。たとえば、2024年2月に公開した記事へのスキについては、今回の分析のためにデータ収集した時期(2026年1月)に至るまでのすべてのスキが「2024年1月〜3月」の値に反映されます。

トップページの固定用記事は継続的に更新しており、時期に関係なく継続的にスキがつくので、この集計からは除外しています。

別集計として出してはみたものの、伸び方のイメージは最初の集計方法とさほど変わらない印象ですね。

ただ、「B」の段差として2025年6月に見られていた動きは少しゆるやかなものになっています。「一つひとつの記事がちゃんと読まれているか」という点では、もっと堅実に伸びてるイメージです。

よくよく考えてみたら、段差のタイミングである3月→6月は投稿記事数が普段よりやや少ない→やや多いのギャップがあった時期なので、先の月平均スキ数の集計に見られた段差は、記事数の一時的な増加に引きずられて強調されていたと解釈するのがよさそうです。

伸び率併記の数字も以下に載せておきます。

  • 2023年12月 … 44

  • 2024年3月 … 35(-20.9%)

  • 2024年6月 … 19(-46.5%)

  • 2024年9月 … 36(91.4%)

  • 2024年12月 … 30(-17.4%)

  • 2025年3月 … 74(+147.5%)

  • 2025年6月 … 199(+170.3%)← B

  • 2025年9月 … 343(+72.5%)

  • 2025年12月 … 433(+26.1%)

やっぱり、最初にスキ数の伸びの段差が大きく見えたのはたまたま6月期にたくさん記事を書いたからで、実際には3月→6月→9月…と着実に伸びていた模様です。

数字の上でのわかりやすい変化としては、25年3月と6月の間のあたりで100スキ以上がコンスタントにつくようになりました。桁数の変化は「大台に乗った」という感じで見た目にもインパクトがあって、嬉しかったのでよく覚えています。

考察は…そこまで大きなものではないですが、「自分の記事がちゃんと読まれているか」という点だと、やはりこの「1記事あたりのスキ数の平均的な水準」がいちばん大事になってくるんじゃないかなって思います。noteでは義理チョコならぬ義理スキみたいな習慣も多少はあるらしいですが、少なくとも「そのときそのときで押さないとつかない」という点で、一度フォローしたらずっとそのままになるフォロー・フォロワーの数字よりは「読まれている」ことの推定値として信用できるはずだからです。

1記事あたりの平均スキ数については、私の運営しているWebサービスである「notelog」と「note analyzer」からも確認できるので、ご活用いただけたらと思います。

というわけで、ここまでの内容が基礎的なデータである「3. データ編」でした。続いて、もう少し凝った分析を「4. データ編+」として載せていきます。

4 データ編+(もうちょっと凝った分析)

4-1. 熱心なファンの分析

いちばん最初の1-1で「データが見えるとこんなに面白いよ」という話をしましたが、これはそのとき出てきたグラフ拡張版です。「あるタイミングの最新10記事に対して、3スキ以上・5スキ以上・8スキ以上してくれている人の数」の推移を出しています。

正確に書くと「3スキ以上5スキ未満」「5スキ以上8スキ未満」「8スキ以上」でカウントしていますが、省略して「○スキ以上」と表記しています。これまでと同じように、3ヶ月ごとの月末に集計することにします。

注意点として、仮に2025年の末頃に2024年12月の記事に1スキがついたとしたら、その1スキは「2024年12月末時点の最新10記事へのスキ集計」に含まれる形になります。これはさきほどの記事別スキ数の集計と同じで、毎月リアルタイムで情報を取っていたわけではなく、2026年1月になってこの記事を書くためにまとめて情報を取得しているので、やむを得ずそうなっています。なので、厳密にはその四半期区切り時点の集計値に少数の「未来のスキ数」が混じってしまうわけですが、全体の推移を把握するに当たってはそこまで支障はないと考えています。

結果は以下のとおりです。右側の数字は合計値で、つまり「3スキ〜10スキ」の合計人数を示します。(数字が一部潰れていますが、このあとちゃんとテキストで載せますのでご安心を!)

やはり2025年6月の伸びが著しいですね。前置きに書いたnote編集部さんからの記事選出があったのは3月と6月で、そうした一時的な拡散がフォロワー数増加に繋がるのはまあわかるとして、このグラフを見ると複数の記事をしっかり読み続けてくれる人もちゃんと増えています。(よかった〜!)

細かい数字は以下のとおりです。カッコ内は合計値とその伸び率になります。

  • 2023年12月 … 3スキ以上15名、5スキ以上4名、8スキ以上0名(計19名)

  • 2024年3月 … 3スキ以上3名、5スキ以上2名、8スキ以上0名(計5名、-73.7%)

  • 2024年6月 … 3スキ以上7名、5スキ以上1名、8スキ以上0名(計8名、+60.0%)

  • 2024年9月 … 3スキ以上8名、5スキ以上7名、8スキ以上6名(計21名、+162.5%)

  • 2024年12月 … 3スキ以上7名、5スキ以上5名、8スキ以上6名(計18名、-14.3%)

  • 2025年3月 … 3スキ以上26名、5スキ以上20名、8スキ以上6名(計52名、+188.9%)

  • 2025年6月 … 3スキ以上79名、5スキ以上54名、8スキ以上33名(計166名、+219.2%)

  • 2025年9月 … 3スキ以上196名、5スキ以上121名、8スキ以上80名(計397名、+139.2%)

  • 2025年12月 … 3スキ以上209名、5スキ以上125名、8スキ以上96名(計430名、+8.3%)

これについて言えることは、実はグラフに載せた数字の外側の話になるのですが…記事の冒頭で2025年12月期の簡易グラフを出したとき、数字が大きすぎて省略したものとして「1スキ=877名、2スキ=268名」と書きました。その後は3スキ=129名、4スキ=80名と続きます。

「必ず全部の記事を読んでくれる読者」が少ないというのはまあ普通にわかりますが、この数字で見ると、1スキと2スキ以上との間に明確な段差があるという形になっているようなんですね。1スキだけすごく数字が大きいです。

私も新規にフォローさせてもらう場合、まず1記事を読んでスキさせてもらうことが多いのですが、ここで「文章を見た瞬間にピンと来るか」というのは感覚的にかなりはっきり分かれます。来た場合、その時点で他にも何記事か読んで何スキかすることになるし、それ以降も「定期的に読むnoterさんリスト」みたいな枠に入れさせてもらう形になります。

しかし、既に述べたように、人の言うこと・することに魅力を感じるというのは奇跡みたいなものなので、これが「そうはならない場合のほうが多い」というのは仕方ありません。その後もときどき新着投稿を読ませてもらうとしても、時間の制約上やっぱりそれは散発的なものになります。なので、世間のみなさんも似たような感じだとしたら、データ上で1スキだけが目立つのも「それはそうだよね」という形になるわけですね。

なので、このデータに関しては「1スキの壁を突破できる書き手になろう」というアドバイスになります。それだと「具体的に何をしたらそうなれるかが聞きたいっつってんの!!」と突っ込まれそうな気もしますが、そこに定式化できる方法がないというのは冒頭で述べましたね。これは「一緒に悩みながら頑張っていこうね」としか言えないです。

もっとアドバイスぽいことが言えるとしたら、「1スキは軽い挨拶みたいなものと解釈して、その挨拶がけっこうな割合を占めるであろう合計スキ数に一喜一憂するのはやめよう」という形になるかもしれません。

固定的な読者さんであれば、コメントを残してくれたり通知内に頻繁にアイコンが表示されたりして、こちらも相手側の名前と文章スタイルを覚えると思うので、数字ではなく「人の姿で現れてくれる読者さん」に意識を向けておくとよいと思います。

4-2. 「1記事スキ数÷フォロワー数」の分析

「公開した記事にフォロワーの何%相当の人がスキをつけてくれるか」です。これは推移として特に変わった発見があるわけではないのですが、目安として知っておくとよさそうな数字なので載せておきます。

集計の意図としては「単にフォロワーが多いというだけでなく、記事そのものが真面目に読まれているのか」を明らかにすることです。これは既に出てきた3-5の「スキ数(1記事あたり)」を3-1の「フォロワー数」で割ることで求められます。仮にフォロワー1000人の時点で1記事に平均100スキついているとしたら、ここで出てくる値は10%ということです。

ただし、スキ数には当然フォロワー以外の方からのものも含まれるので、数字の意味合いはあくまで「フォロワーの何%相当」になります。

まず、アカウントの開設直後の左端だけ値が大きくなっていますが、これは分母であるフォロワー数が小さかった段階で、フォロワー以外からのスキがある程度ついたためと考えられます。既に触れたデータ分析の記事でも、「noteはフォロワー以外の人にもけっこう届いている」ということが明らかになっていますので。

余談になりますが、noteという企業はミッションとして「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」という文言を掲げています。もしかしたらレコメンドのアルゴリズム的に、開設直後のアカウントの投稿は表示頻度をいくらかブーストしているのでは…? なんて個人的には想像しています。(根拠はないですが)

で、記事を継続的に書くようになって、フォロワー数増加ペースが安定してきた2025年になると、だいたい10%前後に収束していっているようですね。正直、こういう詳細な数字を出している人を他に見たことがないので、これがいいのか悪いのかはわかりません。

この数字って、実はいいほうにも悪いほうにも捉えることができるんです。数字が高ければ「適当にフォローしているだけでなく毎回ちゃんと読んでくれている」と解釈できますし、反対に数字が低いことは「そこまで関心もない、たまたま目に入っただけという程度の遠さの相手にまで幅広く記事が届くようになった」と解釈することができます。この辺りは、今回のデータだけだと客観的なことは何も言えなさそうです。

とはいえ、推測混じりとはいえ、このデータからも何らかのアドバイスは引き出せるものと思います。

おそらく、WebサイトやSNSの運用でアクセス解析的な機能を使ったことがある人ならわかると思うのですが、発信した情報って「基本的に全然読まれない(ページ滞在時間はすごく短い)し、リンクのクリック(タップ)も全然されない」ものなんですよね。書いたものを読んでもらうということはすごく大変です。

6月のデータ分析記事では、スキ数のほぼ半分はフォロワーから、残りの半分はフォロワー以外からついているということが明らかになっています(それぞれ48.4%と51.6%)。つまり、このときのデータと今回のデータを合わせると、「フォローボタンを押してくれた人が1000人いても、その後の記事をときどきでも読んでくれている人は50人くらい」というのがフォロワー数の実態になるわけです。

これはわりと衝撃的なデータで、大半のフォロワーからは「名前も覚えてもらえてないくらい」と考えるのが妥当のようだということなのですね。私も何千人というフォロワーさんのことを漏れなく覚えることはできないので、これもやはり仕方がないことなのですが…。

そこで、アドバイスは2つあります。まず、いかにも儲かってます的な副業系アカウントが目に入って、そのフォロワー数が何千人だったとしても、「そんなにも多くの人から支持されているんだ」とは決して思わないこと。ダミーアカウント的なもので不正にフォロワー数やスキ数を増やしているアカウントもかなり多いようなのですが、仮にそうした不正がなかったとしても、フォロワー数っていうのはちゃんとした「支持者の数」では全然ないんです。

2つ目に、読者のありがたみについて。データ分析記事のわりにふんわりしたお気持ちの話になってしまって恐縮なんですけど、この「ありがたい」の実感というのは、前向きなモチベーションを持って書き続けていく上ではすごく大切です。この世にやる気だけでなんとかできる物事というのはほとんどありませんが、同時にやる気なしになんとかできる物事というのもほとんどありません。

「フォロワー数が500人を突破しました!」というのはなかなか立派な話ですが、私のアカウントから引き出されたデータが平均から逸脱していないとすれば、そこでちゃんと記事を読み続けてくれる読者というのは20名〜30名くらいの範囲になるでしょう。しかし、これは「それほど読まれない世界でわざわざ読んでくれている人たち」なんですね。

データを客観的に知ったなら、この「ありがたみ」ということの実感も強まりませんか? 人が何か新しい挑戦を始めたときに「応援してるよ」と言うのは簡単ですが、実際にその人が開いたお店に通ったり、その人の創作物に毎回目を通したりする人がいったい何割いるでしょうか。これも別にそういう挑戦をしている友達のことを軽視しているわけではなくて、単純にみんな毎日忙しいからです。

あなたのnoteにときどきコメントをくれる人というのは、まさにそうした現実の「例外的な数パーセントの人物」に当てはまっている極めて稀な相手なんです。この事実を忘れないようにしましょう。

ちなみに、私は好きなフォロワーさんには日頃の感謝の気持ちを込めて、ときどき「おやつ代です」とか言ってゲリラ的に少額のチップを送ることがあります。(これもまだ数十名くらいの方にしか送れてないはずです、よかったらシロイの羽振りがもう少しだけよくなることを一緒に祈ってください!)

というわけで、「4. データ編+」はここまでです。次は「5. アドバイス編」に入ります。

5. アドバイス編

ここからは本編の後半で、アドバイス編になります。

これ以降は有料エリアになっていますが、ここまでの内容で「いいかげんな記事ではないようだな」「本当に役立つヒントが書かれているかもしれない」と感じていただけましたら、続きをご購入いただけると嬉しいです。

正直、私はnoteこそ無事に伸びたものの、本業の書籍は別にそこまですごく売れているわけではないので、本記事をご購入いただけるとシロイが将来的に路頭に迷う可能性が少しだけ減るかもしれません。みんなの応援だけが頼りだぜ…!(マジで)

後半の内容としては、「noteを着実に伸ばし、固定ファンを増やしていくための3つのアドバイス」をお伝えしたいと思っています。それは以下のようなものです。

  1. 伸びないことの「当たり前さ」を認識する

  2. ライトな軸とヘヴィな軸を立てる

  3. 「刺さる読者」に効率的にリーチするためのやり方を淡々と実行する

一応、今回の価格としてはここまでのデータ編(既に2万字に到達)の価値を含めたようなイメージにしています。なので、価格の半分くらいは「根拠となるデータ収集の仕事」への手間賃だと思っていただけると助かります。

それでは、後半の内容として掲げた3点を順番に見ていくことにしましょう。まずはざっくりした全体像として、「結局、伸ばしていく上では何が『効いた』のか」という話から始めたいと思います。

5-1. 結局、伸ばしていく上では何が「効いた」のか

私自身のスタンスとしては、ソフトウェア工学の世界でよく言われる「銀の弾丸は存在しない(=魔法の万能解決策はない)」という言葉を支持しています。「これ一つで大丈夫」ということは何もないです。

ただ、「データから見て、こうすべきだと確実に言える」ということも少数ながら存在しています。冒頭にも述べたとおり、お金に関する話で「これだけで必ず成功できます」は間違いなく嘘なのですが、「こうすれば必ず失敗します」は普通に実在するんです。

そこで、あえて一つだけ「失敗しないための秘訣」を挙げるとしたら…という話になるわけですが、ここで私の過去のSNS投稿を引用しておきましょう。ネタ半分みたいな投稿ですが、言っていることはめちゃくちゃ真面目です。

【Q1】夢を実現したいのですが、本当にそれで生活できるか不安です。どうしたらいいですか? 【A1】やれ 【Q2】しかし、現実問題としてお金のことを考えるのも大切なのではないでしょうか? 【A2】いいから制作をやれ

シロイ (@shiroibooks.jp) 2025-05-03T00:44:43.538Z

「やれば成功できる」とは言ってないです、成功しなくてもやってください

シロイ (@shiroibooks.jp) 2025-05-03T00:48:31.334Z

で、「noteを伸ばす」ということに関しても、この指摘は完全に当てはまります。そう、有料エリアの一歩手前というのは思わせぶりな「その秘訣とは…」と書かれるのが常なのですが、その秘訣とは、(←ギャグでやってるのか??)

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いつも応援ありがとうございます✨ いただいたチップはおやつ代へ…(カロリーを書籍とnote記事に変換しています🍩🍰☕️