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海への旅を繰り返して

波が揺れ、雲が流れる

海への旅を繰り返しては、空の下をゆく。幾つもの
色や形にふれる芸術祭への旅。雲が光を遮る。光は
雲を浮かび上がらせる。祝祭に浮かぶ海のゆらぎ、
形の不思議、何気ない色の鮮やかさを後にして。



移り変わる空の表情の下



静かでめくるめく時間も



始まり、また終わりへと向かう



芸術祭への道程は


鮮やかさに溢れていて



またそれが静けさを浮き彫りにさせる



閉じゆく時を名残り惜しみながらも



終わることなく続く風景への衝動を



沈みゆく夕日に重ね



海を渡る旅を繰り返す



街は遠ざかる



わずかな旅の時間に



過ぎゆく島々も
 

繰り返すことで形をなしていく



船が描く航跡は


いつかの記憶の跡に連なるように



幾重にも線を刻み



旅の補助線となる



船が進むほどに旅は終わりへと近づき



島影の背景となる空に


つながる海の情景と



揺らめく波の連続に目を留める



やがて空の色は濃度を増し



海の色は沈むように



ゆるやかに時間は過ぎていく



夜へと進む船の先に



浮かんでは揺れる光



やがて辺りが闇となる頃に



船は港を経由する



出迎えてくれるのは


祝祭への旅の道標ともなった



輝きを放つアートの煌めき



夜の下を船は進む
 

島をつなぐ橋をくぐれば、街の灯りが近づいてくる



やがて光の群れが海に踊り



神戸の港に船は入る



輝いて、どこかほのかな芸術祭の旅は閉じ



祝祭の余韻の中で、また街を走る


風景は続く。これからも


夜をくぐる。祝祭の高揚を感じながら、旅が閉じる。
夜の街をまた進む。押し寄せる色と形と、褪せては
鮮やかな時間を思い返す。旅の終わりは、次なる
旅の始まりで。旅は円を描くようにまたこの先へ。


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