1on1の質を無料AIで30秒改善する|今日から使えるプロンプト活用術
はじめまして、Akiさんです。日系大手人事としてキャリアをスタートし、欧州駐在を経て外資系企業へ。いまは外資系企業でアジア9カ国の人事責任者をしながら、個人事業で全国の中小企業支援、そして、SNSで経営戦略人事のリアルについて発信しています。
私は、本業で国内・アジア9カ国、個人事業で中小企業のクライアントを人事面から支援しています。人に関する仕事ですので、結構な頻度で1on1をしています。
私とペアになって事業推進をしているビジネスリーダー達。
クライアントの中小企業の皆さん。
「タレント」と言われる将来を期待する優秀人材達。
年間で数えると、のべ300回程度でしょうか・・・
そんな私が、この年末年始、たった30秒の準備で1on1の質が大きく変わった経験をしました。今日は、その具体的なやり方を、実際に使ったプロンプト付きでお伝えします。
このnoteでは、無料の生成AIを使って、1on1や面談の準備をたった数十秒で改善する方法について書いています。
部下や後輩と1on1をする機会がある方、面談の質に悩んでいる経営者・マネージャーの方に読んでいただきたい内容です。
1. ニッポンの1on1の現状
ところで、最近、日本の組織でも1on1を導入するところが増えてきました。2025年2月、パーソル研究所が以下の調査結果を公開しています。
調査対象:直近半年間で「部下の成長支援を目的とした面談(1on1)」を行った正社員3,000名
結果:1on1を経験した部下は約6割。
1on1に関する上司側の悩みTOP1は、「面談について学ぶ仕組みがない」1on1に関する部下側の悩みTOP1は、「面談の効果が感じられない」
当然ですが、1on1は、時間の投資です。皆さんの給与ベースに考えた時給で考えると、かなりの投資になります。ですが、投資へのリターンを考えると、現状、良いリターンが得られていないケースがあるということです。
私が直接見てきたケースでも、こんな声を実際に聞いたことがあります。
「上司との面談で逆にモチベーションが下がった」
1on1は、量だけ増やしても、質が伴わなければ逆効果になりかねないということですね。
2. 無料AIを使った30秒の準備で対話クオリティが上がった
1on1では、コーチング的なメソッドを使うことも多いです。
(なお、コーチングについては、「答えは、いつも相手の中にある」という記事で少し紹介しています)
ですが、どのようなテクニックを使おうとも、1on1すべてが、素晴らしいクオリティで終わるわけではありません。毎回、どのようなアプローチで対話すべきか、迷う時があります。もっと準備をしておけば良かったなと思う時もあります。
そんな中、この2025/2026の年末年始で、国内外の優秀人材達と1on1をしました。
きちんと、昨年の振り返りと今年の目標設定で、熟考してもらいたい。 話があっちこっちに飛ばず、ある程度、フォーカスさせたい。
そんな中、試しにAIを使ってみることにしたのです。このようなプロンプト(指示文)を出してみました。
あなたは世界的なコーチングのプロです。これから、優秀人材達と1on1をします。彼らが昨年の振り返りと今年の目標設定をするのに役立つ質問を5つ考えて。
すると、いい感じの質問が出てくるではありませんか。

さすがです。実際、私は、5つの質問を少しアレンジして使いました。そして、彼らにメニューとして提示しながら、彼らが答えたい質問を選んでもらいました。そこを起点に一人ひとりにあった対話をすることにしたのです。
すると、何人ものメンバーがこんなフィードバックをその場でしてくれたのです。
この1on1をして本当に良かった。この質問を通して気づきがあった。
上司と来週1on1があるので、これを絶対にふまえる!
3. 1on1の準備のお供には必須のツールになってきている!?
この体験から分かったこと。それは、生成AIは、"秒で" 1on1の質を改善できる可能性を秘めている、ということ。ポイントは"秒で"ということだと思います。
無論、マネージャーとしてコーチングや1on1の体系的な訓練を受けておくのがベストです。が、必ずしもそんな時間はありません。また、仮に訓練を受けていたとしても、準備不足になってしまうこともあると思います。当日の気持ちや体調のコンディションもあると思います。
ですので、あなたが上司の場合、5分かけて、こんな問いをAIに投げてあげるといいかもしれません。
<あなたが上司の場合>
●あなたの役割:あなたは世界的な1on1のプロです。
●状況:今日、営業マネージャーである私は部下との1on1をします。彼は最近元気が無いようで、先日の顧客プレゼンでも覇気が無いようでした。彼はマネージャーになりたいという希望を聞いています。これから色々な仕事を経験してもらいたいと思っていた矢先なので心配しています。
●あなたへのリクエスト:そこで、彼との効果的な1on1の進め方や効果的な質問を教えてください。
実際に、以下のような回答が返ってきました。使えそうな感じがしますね。ポイントは、生成AIに「役割」を与えることだそうです。

逆に、あなたが部下の場合、こんな問いを投げてもいいかもしれません。
<あなたが部下の場合>
●あなたの役割
あなたは世界的な1on1のプロです。
●状況
今日、機械メーカーの営業部員である私は上司との1on1をします。最近、私は新しい注力製品への取り組みを進めていますが、なかなかうまくいきません。上司からのプレッシャーがきついと感じています。
既存製品と合わせるとトータルの予算は達成できそうですが、私自身の成長のためにも、新しい注力製品の売上目標は達成したいとは思っていますが、手法がなかなかイメージできていないのも原因だと思っています。
●あなたへのリクエスト
このような状況で、上司との1on1を効果的に進めるヒントや話の展開の仕方を教えてください。ちなみに、上司はすぐに話を遮ってきます。
そして、返ってきた回答がこちら。

もちろん、生成AIが万能の回答を出してくれるわけではありません。また、あまりに詳細を入れすぎて、企業機密の漏洩にならないようにしましょう。
しかし、秒で、いい感じのヒントを1つでも2つでも出してくれるなら、いいじゃないですか。しかも無料で。活用しない手はありません。
少なくとも「丸腰」で、対話に望むよりは、幾分、有意義な対話に繋がっていくはずです。以前、「答えは、いつも相手の中にある」という記事で、コーチングの基本は「答えを与える」のではなく「本人の中にある答えを引き出す」対話だと書きましたが、AIが与えてくれるのは「答え」そのものではなく、そのきっかけになる良い問いのヒントです。
4. まとめ:「丸腰」で1on1に臨むのをやめる
今回のポイントを整理すると、
日本では1on1を経験した部下は約6割まで広がっているが、上司は「学ぶ仕組みがない」、部下は「効果を感じない」という悩みを抱えている
1on1は時間の投資である以上、準備不足のまま臨むと、良いリターンが得られないケースがある
生成AIに「役割」「状況」「リクエスト」を与えるプロンプトを使えば、数十秒〜数分で1on1の質を高めるヒントが得られる
AIは答えを与えるのではなく、良い問いのきっかけを与えてくれるものとして活用するのがコツ
企業機密の漏洩には注意しつつ、「丸腰」で1on1に臨むより、幾分でも有意義な対話につながる
ぜひ、一度、試してみてください!
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