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「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い

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予備知識


用語意味
国際標準化機構国際社会の工業分野における「俺らが基準をきめてやっから」団体

それぞれの用語の意味


用語意味
OSI基本参照モデル通信機能を ふんわりと定義したもの。国際標準化機構(ISO)ってところが作った、データ通信機能におけるモデル(イメージ図)
TCP/IPモデル通信機能を ふんわりと定義したもの。米国国防高等研究計画局(DARPA)ってところが作った、データ通信機能におけるモデル(イメージ図)

似ているところ


役割が同じです。
どちらも「通信機能を ふんわりと定義したもの」です。

通信をするときには、送り手と受け手で同じルールを共有する必要があります。
片方が日本語で話しかけたのに、もう一方が英語で お返事したのでは、コミュニケーションが成立しませんよね。
それと同じです。


「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い1

ところがどっこい、以前はメーカーごとに好き勝手なルールを作って、好き勝手に通信をしていました。
あるメーカーさんが作った機器は日本語でやり取りしていましたし、別のメーカーさんが作った機器は英語でやり取りしていたわけです。

これでは、別のメーカーさんが作った機器とやり取りしようとしても言葉が通じません。
「他のメーカーの製品とは通信できない」残念な状況だったのです。


「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い2

これは不便ですよね?

そんな状況を見た賢い人が「共通ルールを作ってしまえば、メーカーが違っても通信できるんじゃないかな?」と考えました。

なるほど、確かにそうです。

人種が違っても同じ言語を話せばコミュニケーションは取れますよね。
それと同じです。
共通ルールを作り、その共通ルールを満たせば、異なるメーカーの製品同士でも通信できます。


「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い3

この「異なるメーカーの製品でも通信できるようにするために作られたルール(モデル)」がOSI基本参照モデルでありTCP/IPモデルです。


違うところ


作ったところと中身が違います。

OSI基本参照モデルは「国際標準化機構(ISO)」というところが作りました。
また中身を

第7層:アプリケーション層
第6層:プレゼンテーション層
第5層:セッション層
第4層:トランスポート層
第3層:ネットワーク層
第2層:データリンク層
第1層:物理層


の7階層に分けて定義しています。


「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い4

それに対して、TCP/IPモデルは「米国国防高等研究計画局(DARPA)」というところが作りました。
中身は

第4層:アプリケーション層
第3層:トランスポート層
第2層:インターネット層
第1層:ネットワークインターフェイス層


の4階層に分けて定義しています。


「OSI基本参照モデル」と「TCP/IPモデル」の違い5

備考


OSI基本参照モデルは「OSI参照モデル」とも呼ばれます……というか個人的には「OSI参照モデル」という呼び方の方が馴染みがあります。

OSI基本参照モデルとTCP/IPモデルの役割は同じです。
「通信機能って、どんな仕組みにするの?」を整理した共通ルールです。
中身は違いますけどね。
存在意義は一緒です。

「だったら、なんで2つもあるんだよ?!勉強するの大変なんだよ!1つで十分じゃん!」と思いますか?
私も最初、そう思いました。

実は、これには歴史的な経緯があります。

イメージとしては、そうですね。
「鬼ごっこ」を思い浮かべてみてください。

もともと鬼ごっこのルールは地域によって違いました。
東京と神奈川ではルールが違いますし、神奈川と北海道でも違います。
地域によってルールがバラバラでした。

ですが、これでは他の地域の人たちと遊べません。
全国鬼ごっこ選手権を開催するのも夢のまた夢です。

そこで全国鬼ごっこ機関が「全日本鬼ごっこ共通ルール」を定めることにしました。
共通ルールがあれば、違う地域の人たちでも(同じルールで)鬼ごっこできるからです。

全国鬼ごっこ機関は一生懸命「全日本鬼ごっこ共通ルール」を考えます。
大変な作業ですからね。
「全日本鬼ごっこ共通ルール」が完成するには時間がかかりました。

ところが、です。

その間に東京の一部の人たちが「関東鬼ごっこルール」を作ってしまいました。
そして「関東鬼ごっこルール」に従って遊び始めたのです。

それを見ていた他の地域の人たちも、時間が経つにつれて「おっ、関東鬼ごっこルールは遊びやすそうだね!良いじゃん!」と思うようになりました。
そして「関東鬼ごっこルール」は全国的に普及していったのです。

そんな状況で、やっとこさ「全日本鬼ごっこ共通ルール」が完成しました。

よーし!
これをみんなが覚えれば全国鬼ごっこ選手権もできるぞ~。
全国鬼ごっこ機関は自分たちの仕事に満足しています。

しかし時すでに遅しでした。

全国の人たちは「関東鬼ごっこルール」を使って鬼ごっこを満喫していたのです。
「関東鬼ごっこルール」が事実上の全国共通ルールになっていました。

結局「全日本鬼ごっこ共通ルール」は、あまり普及しませんでした。
「関東鬼ごっこルール」で事足りますからね。

この話における「鬼ごっこ」が「通信」です。
「全日本鬼ごっこ共通ルール」が「OSI基本参照モデル」に相当します。
「関東鬼ごっこルール」が「TCP/IPモデル」のイメージです。

OSI基本参照モデルは「俺らが基準をきめてやっから!」な団体さんが作った「名目上の」標準です。

TCP/IPモデルは、みんなが使っている「事実上の」標準です。
元々はローカルルールでしたが、みんなが使っています。

そんなイメージです。


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