IPフォワード
あっちから来たインターネットのデータをそっちに送り出してやるよ
「ルーティング」とは似て非なるものだよ
簡単に書くよ
IPフォワード(読:アイピーフォワード 英:IP forward)とは
右から来たインターネットのデータを左に送り出してやること。
ちょっと小難しい言い方をすると
受け取ったIPパケット
(通信用に細切れになったインターネットのデータ)を別の経路へ送り出してやること
です。
詳しく書くよ
「IP」+「フォワード」で「IPフォワード」です。
IPは「インターネット通信用のお約束事」ですが、ここでは「インターネットのデータ」程度でお考えください。
フォワードは「転送」と訳してしまってもかまいませんが「中継」と解釈した方が分かりやすいです。
以上を踏まえて
インターネットのデータを中継する
のが「IPフォワード」です。
IPフォワードは「IPフォワーディング」と呼ばれたり、単に「フォワーディング」と呼ばれたりすることもあります。
順番に見ていきましょう。
インターネットの世界の通信はバケツリレー方式です。
例えばピヨ太君のパソコンからピヨ子さんのパソコンにデータを送ったとしましょう。
パソコンさん同士が直接つながっていれば、特に難しいことは ありません。
普通に線の中を通って相手に届きます。
ですが、インターネットの世界というのは、そんなに単純では ありません。
いろんな機器がつながっていますし、様々な線が絡み合って、蜘蛛の巣のようになっています。
そのためインターネットを通してデータをやり取りする場合、ピヨ太君のパソコンから出たデータは、様々な機器を経由してピヨ子さんのパソコンに届きます。
例えば
ピヨ太君のパソコン
↓
ルータA
↓
ルータB
↓
ピヨ子さんのパソコン
のような流れです。
ちなみに「ルータ」は「ネットワークを中継する機械」ね。
このとき、ピヨ太君のパソコンから出たデータが最初に向かう先は、ピヨ子さんのパソコンでは ありません。
近くにあるルータAです。
ルータAは届いたデータを一旦受け取ります。
データには宛先が貼りつけてあるので、それを見ます。
「ふむふむ、ピヨ子さん宛か。だったらあとはルータBさんにお願いした方が良さそうだな」と判断しました。
そこでルータAは、受け取ったデータを近くにあるルータBに向かって送ります。
ルータBも届いたデータを一旦受け取ります。
データには宛先が貼りつけてあるので、それを見ます。
「ふむふむ、ピヨ子さん宛か。じゃあピヨ子さんにお届けしよう」と考えました。
ルータBは、受け取ったデータをピヨ子さんのパソコンに送ります。
こうしてピヨ太君が送ったデータは、めでたくピヨ子さんの元に届きました。
めでたし、めでたし。
それぞれの機器は、データを、とりあえず近くにある機器に送りましたよね。
自分で長距離移動してお届けするのは面倒くさいので、とりあえず目的地に近づく方向に送って、あとは先の人に委ねました。
インターネットの通信は、目的地に近づく方向で近場の人に送ることを繰り返すことで成り立っているのです。
正しくバケツリレー方式ですね。
さて、ここで先程の話のルータAとルータBに注目してください。
ルータAはピヨ太君のパソコンから来たインターネットのデータを一旦受け取って、ルータBに送り出してあげました。
ルータBはルータAのパソコンから来たインターネットのデータを一旦受け取って、ピヨ子さんのパソコンに送り出してあげました。
このように、右から来たインターネットのデータを左に送り出してやることを、IPフォワードと言います。
絵の都合上、右と左が逆になっていますが、細かいことは気にしないでくださいね。
また、IPフォワードと意味が紛らわしい用語として「ルーティング」があります。
どちらもルータさんのお仕事ですが、IPフォワードは「受け取ったデータを送り出す仕組み(中継、転送)」で、ルーティングは「そっちの道を行けよ、と指示を出してあげる仕組み(道案内)」です。
意味合いとしては異なるのでご注意ください。
一言でまとめるよ
まぁ「IPフォワード」って単語が出てきたら「インターネット用のデータを中継するんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「IP」は「Internet Protocol(インターネット・プロトコル)」の略です。
「Internet(インターネット)」はIT用語の「インターネット」です。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
「forward(フォワード)」の意味は「転送する」とかです。
何となく くっつけると
インターネットのお約束事を転送する
となります。






