調歩同期方式
通信における足並みの揃え方だよ
開始信号と終了信号を使って、データの区切りを伝えるよ
簡単に書くよ
調歩同期方式(読:チョウホドウキホウシキ)とは
通信における足並みの揃え方のひとつで「これからデータを送りま~す」な信号と「送りたいデータは送り終わりました~」な信号を使って、データの区切りを伝えるやり方
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
みなさんもご存知の通り、通信という行為によって、いろいろな情報を相手に伝えられます。
そのせいで忘れがちですが、デジタル信号というのは、基本的に「0」(off)と「1」(on)の2つしかありません。
相手に直接送れるのは「0」か「1」だけなのです。
ただし、この「0」と「1」を複数組み合わせることによって、多種多様なことを伝えられます。
例えば
0001 → あ
0010 → い
0011 → う
・
・
・
のように事前に決めておけば「0」と「1」の組み合わせだけで、ひらがなを伝えられますよね。
組み合わせのパターンを増やせば「アルファベットでも数字でも何でもこい!」です。
ただし、ここで1つ気を付けなくてはいけないことがあります。
それは「自分の伝えたいことが、過不足なく相手に伝わる」ことです。
そして、その一環として、通信相手と認識を揃える必要があります。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がピヨ子さんに
00010010
というデータを送りました。
このデータをピヨ太君は
0001・0010
のつもりで送りました。
「あ(0001)」「い(0010)」と言いたかったのです。
しかしピヨ子さんは
0・0010・010
と解釈してしまいました。
「0」「い(0010)」「010」と受け取ってしまったのです。
これでは、きちんとした意思疎通ができませんよね。
これを回避するには、送り側と受け手側で「おっ、ここから始まりだな」「ここまでがひとまとめだな」と認識を合わせる必要があります。
この認識の合わせ方はいくつかあるのですが、その中のひとつで
「これから送ります」信号と「送り終わりました」信号を使って認識を合わせるやり方
が「調歩同期方式」です。
……と言われても、よく分かりませんよね?大丈夫です。
ピヨ太君とピヨ子さんを例に、具体的に見ていきます。
まず前提として、ピヨ太君からピヨ子さんに送れるのは「0」か「1」(と書いてあるボール)だけです。
そして「0」には「これから送ります」な意味、「1」には「送り終わりました」な意味があります。
また、ピヨ太君はボールを8回投げて、そのときの「0」と「1」の組み合わせによって、情報を伝えます。
例えば、8回投げたボールが「0」「0」「0」「0」「0」「0」「0」「1」だったら「00000001」で「あ」です。
8回投げたボールが「0」「0」「0」「0」「0」「0」「1」「0」だったら「00000010」で「い」となります。
それを踏まえて、実際の調歩同期方式のやり方を見てみましょう。
まず、特に伝えたいことがない場合、ピヨ太君は「送り終わりました」を意味する「1」のボールをピヨ子さんに送ります。
ピヨ子さんは、これを無視します。
送りたいことがでてくるまで、ピヨ太君はひたすら「1」のボールを送り続け、ピヨ子さんはひたすら無視します。
おっと、ピヨ太君がピヨ子さんに伝えたいことを思いついたようです。
ここでピヨ太君は「これから送ります」を意味する「0」のボールを、ピヨ子さんに送ります。
ピヨ子さんからしたら、今まで「1」のボールがひたすら送られてきていたのが、突然「0」のボールに変わったのです。
「あっ、ピヨ太のやつが何か送ってくるのね」と判断できます。
ここからの8球は、ピヨ太君がピヨ子さんに伝えたいことを「0」「1」の組み合わせで送ります。
事前に「ボールを8回投げて、そのときの「0」と「1」の組み合わせによって、1文字伝えます」と決めているので、ピヨ子さんは8球分キャッチします。
8球投げ終わりました。
これで伝えたいことは伝わったはずです。
ピヨ太君は再び「送り終わりました」を意味する「1」のボールをピヨ子さんに送り始めます。
ピヨ子さんは、これを無視します。
これでピヨ太君は、ピヨ子さんにボール8球分の情報を伝えられました。
ちゃんと認識を合わせてから送ったので、おそらく誤解もないでしょう。
このように「これから送ります」信号と「送り終わりました」信号を使って認識を合わせるやり方が「調歩同期方式」です。
もったいぶって書きましたが、単純ですよね?
ポイントは
ピヨ子さんは「これから送ります」信号を受け取ったら、受け取る準備をする
です。
これによって、情報の伝えはじめや区切りを判断できます。
なお今回の話に登場した「これから送ります」信号は、専門用語で「スタートビット」と言います。
「送り終わりました」信号は「ストップビット」です。
余裕があれば、併せて覚えてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「調歩同期方式」って単語が出てきたら「『これから送ります』信号と『送り終わりました』信号を使って認識を合わせる通信のやり方なんだな~」と お考えください。






