信頼度成長曲線
バグの数をグラフにまとめたものだよ
理屈上は「こうなるはず」な形があるよ
理論値から大きく逸脱していると問題になるよ
簡単に書くよ
信頼度成長曲線(読:シンライドセイチョウキョクセン)とは
いわゆる「バグ曲線」のこと。
用語の中身としては
時間経過や試験項目の消化に伴うバグ
(プログラムの おかしいところ、何らかの不具合)の発生件数をグラフにまとめたもの
です。
あるいは
時間経過や試験項目の消化に伴うバグの発生件数をまとめたグラフに引いたバグ総数の推移を何となく表現した線のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「バグ」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
バグは「プログラムのおかしいところ」です。
バグがあると、プログラムは期待した通りの動きをしてくれません。
変な動きをしたり、作ったデータの中身が変だったり、途中で処理を止めたりします。
バグの程度にもよりますが、バグがあるプログラムさんはラリラリです。
とはいえ、プログラムを作った直後は、バグがあるのが普通です。
いろいろなテストをすることによって、バグを見つけて、修正していきます。
以上を踏まえて、読み進めてください。
まず、横軸に日付や時間、あるいはテスト項目の消化件数を取ります。
今回はテスト項目の消化率にしましょうか。
最初はテスト項目の消化率が0%です。
最後にはテスト項目の消化率が100%になります。
次に縦軸に累積のバグ発生件数を取ります。
その時点までに見つかったバグの総数です。
このグラフ上に、時間経過に伴うバグの発生件数をプロットしていきます。
例えば「テスト消化率が10%時点のバグの件数は10件」であれば、横軸「10%」と縦軸「10件」の交わるところに点を打ちます。
すべての点を打ち終わったら、何となく点同士を線で結びます。
すべての点を通るように線を引く必要は ありません。
アバウトでOKです。
点の推移を何となく線で表現するのが目的です。
このようにして作ったグラフが「信頼度成長曲線」です。
あるいは、このグラフに引いたバグ総数の推移を表す線が信頼度成長曲線です。
信頼度成長曲線は「バグ曲線」とも呼ばれます。
個人的には「バグ曲線」の方が馴染みがありますけどね。
このページは「信頼度成長曲線」の説明なので以降も「信頼度成長曲線」と書きます。
信頼度成長曲線には、ある程度「こうなるはず」な目安があります。
まず、テストの最初の方はバグがあまり出ません。
本当の意味で基本的な部分のテストをやるからです。
テストが本格的になるに従い、バグの件数は増えます。
ガツガツとテストをやることによって、バグがガンガン見つかります。
テストが終盤になると、バグの件数はあまり増えなくなります。
ガッツリとテストをやったことによって、ほとんどのバグが見つかったからです。
というか、バグの件数が増え続けているのであれば、テストを終わりにしてはいけません。
バグが見つからなくなるまでテストを続ける必要があります。
このような
1.最初は、ほとんどバグが出ない
2.テストが進むにつれてバグの件数がガッツリと増える
3.テスト終盤は、ほとんどバグが出ない
となるのが理想的な信頼度成長曲線です。
信頼度成長曲線は、本来「おっ、バグが出なくなってきたからテストは順調だね」と判断したり「グラフの線が横ばいになったから品質は大丈夫だよね」と判断するために作ります。
実際には違いますけどね。
理想と現実は違うのです。
現実は、偉い人を満足させるためか、納品物になっているから仕方なく作ります。
そして、できるかぎり理想的な線になるように、あれやこれやと工夫します。
なぜなら、線の形が理想と離れていると、テストのやり方がマズいと判断されるからです。
例えば、スーパーエンジニアのピヨ太君が天才的な手腕をもって、完璧なプログラムを作ったとしましょう。
かなりの意地悪テストもやりましたが、バグは、たったの1件しか見つかりませんでした。
さすがはピヨ太君です。
素晴らしい!
ピヨ太君は、お客さまから過分なお褒めの言葉をいただきました。
……となっても良いと思うのですが、現実は違います。
「バグが見つからないのは、おまえのテストのやり方が悪いからだ。きちんと項目を網羅して、しっかりとしたテストをやれ!」と怒られるのです。
ということで、ベテランになればなるほど、実態に即した結果を出すよりも理想に近い綺麗な線を引けるように頑張ります。
ぶっちゃけ、その方が波風が立たなくて済m……ごほごほ(-q-)
実際の仕事では、一部の機能ができあがっていないのに、できあがっている部分だけテストを進めることもあります。
テストをしている最中に仕様変更が入って、テストと並行してプログラムに手を入れる羽目になることもあります。
予定した工程が予定通りに進むことは多くありません。
そんな状況で理想的な信頼度成長曲線を引けたら、そっちの方がおかしいでしょうよ。
……と個人的には思うのですが、理想的な信頼度成長曲線を引いた方が平和に終わります。
ということで、個人的には「お仕事をやった感」を出すために作る資料だと思っています。
実態に即した資料を作ると怒られるけど理想的に線を引くと何の意味もない、なかなか悩ましいやつです。
一言でまとめるよ
まぁ「信頼度成長曲線」って単語が出てきたら「テスト消化に対するバグ
(プログラムの おかしいところ、何らかの不具合)発生件数の推移をグラフ化したものなんだな~」と お考えください。






