当座比率
経営状況を示す指標のひとつだよ
「当座資産÷流動負債」や「当座資産÷流動負債×100」の計算式で求められるよ
1年以内の支払いを乗り切れそうか判断するための指標だよ
簡単に書くよ
当座比率(読:トウザヒリツ 英:quick ratio)とは
その会社が近い将来潰れないか判断するための指標のひとつ
であり
サクっと現金化できる財産(当座資産)と近いうちに返さないといけない借金(流動負債)の比率
です。
現実的には
「当座資産÷流動負債」や「当座資産÷流動負債×100」の計算式で求められる値
と覚えておけば、困ることは少ないと思います。
詳しく書くよ
別にIT用語というわけでも ないですけどね。
某・資格試験の過去問に出てきたので取り上げておきます。
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・流動資産
・当座資産
・流動負債
について結構ガッツリ説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
流動資産は「短期間で現金化できる資産」です。
会社の財産というのは、いろいろな形であります。
例えば
・現金
・預金
・株式
・土地や建物
・(作りかけの)製品
・製品の原材料
などです。
これらの財産のうち、その気になれば短期間(1年以内)でお金に換えられそうな物が「流動資産」です。
あと、ついでなので書いておくと、基本的には現金化するつもりがない、もし、その気になっても短期間(1年以内)ではお金に換えられそうにない物は「固定資産」と言います。
当座資産は「流動資産の中でも特にお金に換えるのが簡単な財産」です。
具体的には
・現金
・預金
・受取手形
・売掛金
・(一時的に所有している)有価証券
などが該当します。
例えば、そうですね。
ピヨ太君が経営するピヨピヨカンパニーでは、ケーキを作って売っています。
また、ピヨピヨカンパニーには300万円の銀行預金と100万円の現金があります。
なんてったって事業をやっていますからね。
それなりにお金を持っているのです。
さらに、ピヨピヨカンパニーは自社ビル「ピヨピヨカンパニービル」を持っています。
ある日のことです。
事件が起きました。
ピヨ子さんのケーキを勝手に食べたのがバレたのです。
ピヨ太君はピヨ子さんから命を狙われることになりました。
身の危険を感じたピヨ太君は、海外へ高跳びすることにしました。
ピヨピヨカンパニーのことは諦めます。
高跳びしてから生活するには先立つものが必要ですね。
そこでピヨ太君は、ピヨピヨカンパニーの物を片っ端から売り払って現金に換えることにしました。
100万円の現金は、そのままバッグに入れます。
300万円の銀行預金も、さっそく引き出しました。
ケーキも特別価格「10円」で売って、少ないながらもお金に換えました。
ピヨピヨカンパニービルは……さすがに、すぐには売ることができませんでした。
のんびりしているとピヨ子さんが来そうです。
仕方がありませんね。
ピヨ太君はピヨピヨカンパニービルをお金に換えるのは諦めました。
ピヨ太君は、お金を持って海外に逃亡しました。
めでたし、めでたし?
この話において、ピヨ太君がお金に換えた
・現金
・預金
・ケーキ(製品)
が流動資産です。
お金に換えることを諦めた
・ピヨピヨカンパニービル(建物)
が固定資産になります。
さて、ここで流動資産に注目してください。
・現金
・預金
・ケーキ(製品)
の3つです。
現金は、そのまんま、お金です。
特に何かする必要ありません。
預金は、銀行に預けているお金です。
銀行から下ろしてくる必要があります。
ケーキは、お金では ありません。
これをお金に換えるには、どこかに売る必要があります。
一口に「流動資産」と言っても、お金への換えやすさは違うのです。
今回の例で登場した3つの流動資産をお金に換えやすい順に並べると
1.現金
2.預金
3.ケーキ(製品)
の順番になります。
この3つの流動資産のうち、特にお金に換えやすい
1.現金
2.預金
が当座資産です。
当座資産は「お金」もしくは「簡単にお金に換えられる物」です。
「やっべー!すぐに支払わなくっちゃ!」となったときに使える財産ですね。
次に行きましょう。
流動負債は「さっさと返してね!」な負債です。
事業というのは規模が大きくなるほど自分のお金だけでやるのは難しくなります。
そこで一般的な会社では、銀行とかからお金を借りて事業を営んでいます。
この「会社が借りているお金」を「負債」と言います。
……が小難しく見えるので、今回は「借金」と呼ぶことにします。
実際には「借金」と「負債」は微妙に違います。
頭の片隅にでも置いておいてあげてください。
さて、会社の借金ですが、大きく2つに分けられます。
それは
1.「さっさと返せよ!」な借金
2.「のんびり返してくれれば良いよ」な借金
の2つです。
この2つのうち
1.「さっさと返せよ!」な借金
が「流動負債」です。
あと、ついでなので書いておくと
2.「のんびり返してくれれば良いよ」な借金
は「固定負債」と言います。
「さっさと」と「のんびり」の境目は原則として「1年」です。
支払期限が1年以内かどうかで流動負債か固定負債かに振り分けられます。
以上を踏まえて
当座資産÷流動負債
や
当座資産÷流動負債×100
の計算式で求められる値が「当座比率」です。
当座資産は「簡単に現金化できる財産」です。
流動負債は「支払い期限が近い借金」です。
当座比率を見ることで「支払い期限が近い借金の支払いは大丈夫かな?」が判断できます。
当座比率が「1(100%)」を超えていれば、支払うだけのお金はあるということです。
とりあえずは安心です。
当座比率が「1(100%)」を下回っていれば、持っているお金が支払額に満たないということです。
どこかからお金を持ってくる必要があります。
なお、ふんわりと「期限が近い」とか書きましたが、基本的には「1年以内」です。
当座比率は1年以内に迫った支払いに対する支払い能力を示しています。
以上で「当座比率」の説明は終わりですが、せっかくなので「流動比率」についても説明しておきます。
余裕がある方は頑張って読んであげてください。
脳みそから煙が出そうな人は無理する必要ありません。
ゆっくり休んでください。
あっ、読んでくださるのですね。
ありがとうございます。
それでは、いってみましょう。
流動比率は
流動資産÷流動負債
や
流動資産÷流動負債×100
の計算式で求められる値です。
流動比率も基本的には当座比率と同じです。
1年以内に迫った支払いに対する支払い能力を示しています。
違いは、計算に「当座資産」を使うか「流動資産」を使うかです。
当座資産は流動資産の中でも特に現金化しやすい財産でした。
よって、当座比率の方が自分を追い込んで計算した値です。
「すぐに現金化できるか微妙なやつがあるな~。念のため、これは含めないで計算しよう!」が当座比率です。
「すぐに現金化できるか微妙なやつがあるな~。まぁ、いいや。これも現金化できると考えて、計算に入れちゃおう!」が流動比率です。
一言でまとめるよ
まぁ「当座比率」って単語が出てきたら「『当座資産÷流動負債』や『当座資産÷流動負債×100』で求められる値なんだな~」と お考えください。






