サブミッションポート
ポートだよ
メール送信専用だよ
25番ポートの代わりだよ
簡単に書くよ
サブミッションポート(英:submission port)とは
メールを送るときに使う専用のポート(ネットワークとパソコンの間にあるドア)
であり
25番ポート
(SMTPでメールを送るときに使われる(サーバ側の)ポート)の代わりのポート
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ポート」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ポートは「ネットワークからパソコンさんに お邪魔するときに通るドア」です。
※話を単純化するために「パソコン」と書きましたが、その他のコンピュータ類でも同じです。
パソコンさんには番号を振られたドアが たくさん付いています。
通信において、データを受け取るときは、ネットワークを通ってきたデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってコンピュータに入ってきます。
データを送るときは、コンピュータの中にあるデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってネットワークの世界に出ていきます。
これらのドアがポートです。
コンピュータとネットワークの間にあるドアです。
ネットワークとコンピュータの間を行き来するデータが通ります。
以上を踏まえて、本題に入ります。
メールを送信するとき、パソコンから出発したメールは、まず「SMTPサーバ」と呼ばれるコンピュータに到着します。
SMTPサーバは「メールを送るときに頑張ってくれるコンピュータ」です。
こいつが相手先にメールを送ってくれます。
ここでSMTPサーバさんの立場になって考えてください。
SMTPサーバさんはパソコンから出発したメールを受け取ります。
これは
ネットワーク経由でデータ(送りたいメール)を受け取る
わけです。
ということは
メールはドア(ポート)を通ってSMTPサーバの中に入る
ことになります。
このときに通るドアですが、昔は25番ドアを使うのが主流でした。
パソコンさんを出発したメールは、25番ドアを通って、SMTPサーバさんの中に入っていたのです。
ところがですね。
25番ドアは誰でも通れるドアなのです。
よって、昔のSMTPサーバさんは「誰からのメールでもウェルカム!俺っちが配達してやるよ」状態になっていました。
その結果、イタズラにガンガン使われていたのです。
これではマズいですよね?
そこで25番ドアを使えなくしました。
これでイタズラが できなくなりますね。
良かった良かった♪
……では ありません。
25番ドアを使えなくしただけでは普通のメールも送れなくなってしまいます。
そこで25番ドアの代わりに使うドアを用意しました。
メール送信専用の587番ドアです。
587番ドアは認証した人しか通れないようにしてあります。
これでイタズラに使われにくくなりますね。
イタズラに使いたい人がやってきても、認証するための情報が分からないと使えません。
もし認証するための情報を知っていても大丈夫です。
認証を通れば個人を特定できるので、変なことをすれば犯人が誰かすぐに分かります。
このような経緯で、メールを送るときに使うドアの主流が「誰でも通れる25番ドア」から「認証を通った人しか通れない587番ドア」になりました。
この話で登場した587番ドアが「サブミッションポート」です。
メール送信時に使われる専用のドア(ポート)
です。
以上がサブミッションポートの大雑把な説明ですが、分かりやすくするために話を単純化しました。
誤解を招くポイントも少なくないので、いくつか補足しておきます。
まず「認証を通った人しか通れない587番ドア」と書きましたが、ドア自体は普通のドアです。
セキュリティ的には25番ドアと何も変わりません。
ただし「認証しないと587番ドアを通さないぞ!」とコンピュータ側で設定してあります。
結果として、認証を通った人しか通れない587番ドアになります。
はて?
それなら、なんで「認証しないと25番ドアは通さないぞ!」と設定しないのでしょうか。
わざわざ587番ドアを別に用意するなんて面倒くさいことをしますね。
そんな疑問を覚える人もいるでしょう。
とりあえず気にしないで読み進めてください。
次に「25番ドアを使えなくしました」と書きましたが、実際には使えますし、使ってもいます。
パソコンからSMTPサーバに送られたメールは、さらに別のSMTPサーバに送られます。
パソコンからSMTPサーバに送られるときに使われるドアは587番ドアです。
SMTPサーバから別のSMTPサーバに送られるときは25番ドアが使われます。
SMTPサーバ間のメール送信には今でも25番ドアが使われているのです。
これが「認証しないと25番ドアは通さないぞ!」と設定しない理由です。
25番ドア自体を作り替えると、影響範囲はメールの世界全体に及びます。
そもそも、どこのSMTPサーバにメールを送ることになるか分かりません。
世界中のSMTPサーバの認証情報を登録しておくのは現実的では ありませんよね。
587番ドアを新しく用意する形なら、影響範囲はパソコンとSMTPサーバの間だけです。
現実的な範囲で収まりそうですね。
そのような判断から、587番ドアが新しく作られました。
「25番ドアを使えなくしました」と書きましたが「パソコンからは25番ドアを使えなくしました」と書く方が正確ですね。
さらに補足は続きます。
「25番ドアを使えなくしました」という説明を読んで「25番ドアにカギをかけた」イメージを持った人も多いと思います。
あるいは25番ドアが撤去されたイメージでしょうか。
いずれにせよ、25番ドアに手を加えたイメージでは ないでしょうか。
ごめんなさい。
そのイメージは間違いです。
どちらかといえば
25番ドアに続く道に落とし穴を掘って、たどり着けなくした
と言った方が正確です。
インターネットを使うときは「ISP」と呼ばれる業者さんの世話になります。
ISPは「あなたの使っている回線とインターネットの世界をくっつけてくれる業者さん」です。
詳細は、用語「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」の説明を ご覧ください。
このISPさんが、ですね。
俺の管轄外のSMTPサーバの25番ドアには、たどり着かせないからな!
と設定しているのです。
ISPさんの手によって(外部の)SMTPサーバの25番ドアまでの道が遮断されています。
25番ドア自体を使えなくするのでは ありません。
25番ドアに至る道を封鎖しています。
結果として「25番ドアを使えなくしました」な状態になります。
補足は以上です。
細かい部分が結構ややこしいですね。
補足の部分は覚えなくても大丈夫です。
とりあえず
・メールを送信するときに使うドア
・25番ドアの代わり
さえ覚えておけば困ることは少ないと思います。
一言でまとめるよ
まぁ「サブミッションポート」って単語が出てきたら「メール送信で使うポート
(ネットワークとパソコンの間にあるドア)なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「submission(サブミッション)」の意味は「降伏」とか「服従」とか「提案」とか「提出」とかです。
「port(ポート)」の意味は「港」とか「港湾」とか「港町」とかです。
何となく くっつけると
提出する港
となります。
パソコンが陸地、ネットワークが海、海から来たデータが到着する港がポートのイメージですかね。
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