Variable Length Subnet Mask
大きさの違うサブネットを作る方法だよ
サブネットごとに使うサブネットマスクが違うよ
日本では「可変長サブネットマスク」や「VLSM」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Variable Length Subnet Mask(読:バリアブル・レングス・サブネット・マスク)とは
いわゆる「可変長サブネットマスク(VLSM)」のこと。
用語の中身としては
大きさの違うサブネット
(1つの大きなネットワークを分割して作った小さいネットワーク)を作る方法
であり
1つの大きなネットワークに いくつかのサブネットがあるとして、そのサブネットごとに違うサブネットマスク
(IPアドレスの どの部分がネットワーク部で、どの部分がホスト部かを示す情報)を使うやり方のこと
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「可変長サブネットマスク」や「VLSM」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
可変長サブネットマスクの英語表現が「Variable Length Subnet Mask」です。
可変長サブネットマスクを「VLSM」と表現することがあるのですが、これが「Variable Length Subnet Mask」の省略です。
※「Variable Length Subnet Mask」を何となく日本語にすると「可変の長さのサブネットマスク」となります。[詳細]
以上が「可変長サブネットマスク(VLSM)」の意味を知っている人向けの説明です。
「可変長サブネットマスク(VLSM)って何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう……の前に注意事項です。
本ページの内容はサブネット化の仕組みを知っている前提で説明します。
「サブネット」や「サブネットマスク」の意味が分からない方は、そちらを先にお勉強してきてください。
よろしくお願いいたします。
……。
サブネット関連のお勉強は済みましたか?
それでは順を追って見ていきましょう。
例えば、そうですね。
ネットワークアドレスが
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
のネットワークがあったとします。
サブネットマスクは
10進数表記:255.255.255.0
2進数表記:11111111.11111111.11111111.00000000
でした。
このネットワークに含まれるIPアドレスは
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
から
10進数表記:192.168.0.255
2進数表記:11000000.10101000.00000000.11111111
までの範囲になります。
これをサブネット化してみましょう。
サブネットマスクを
10進数表記:255.255.255.128
2進数表記:11111111.11111111.11111111.10000000
に変更してみました。
そうするとネットワークアドレスが
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
で、含まれるIPアドレスが
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
から
10進数表記:192.168.0.127
2進数表記:11000000.10101000.00000000.01111111
までのネットワークと、ネットワークアドレスが
10進数表記:192.168.0.128
2進数表記:11000000.10101000.00000000.10000000
で、含まれるIPアドレスが
10進数表記:192.168.0.128
2進数表記:11000000.10101000.00000000.10000000
から
10進数表記:192.168.0.255
2進数表記:11000000.10101000.00000000.11111111
までのネットワークに分かれます。
このとき、2つのネットワークのサブネットマスクは同じですよね。
IPアドレスが192.168.0.0~192.168.0.127のネットワークも192.168.0.128~192.168.0.255のネットワークも同じサブネットマスク
10進数表記:255.255.255.128
2進数表記:11111111.11111111.11111111.10000000
を使っています。
余談ですが、このような
すべてのサブネットで同じサブネットマスクを使うやり方
は「Fixed Length Subnet Mask:固定長サブネットマスク(FLSM)」と言います。
話を戻して、2つに分割されたサブネットの1つ目のネットワークに注目してください。
IPアドレスが192.168.0.0~192.168.0.127のネットワークです。
これを、もっと分割してみましょう。
例えば、そうですね。
サブネットマスクを
10進数表記:255.255.255.192
2進数表記:11111111.11111111.11111111.11000000
に変更してみました。
そうするとIPアドレスが192.168.0.0~192.168.0.127のネットワークは、ネットワークアドレスが
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
で、含まれるIPアドレスが
10進数表記:192.168.0.0
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00000000
から
10進数表記:192.168.0.63
2進数表記:11000000.10101000.00000000.00111111
までのネットワークと、ネットワークアドレスが
10進数表記:192.168.0.64
2進数表記:11000000.10101000.00000000.01000000
で、含まれるIPアドレスが
10進数表記:192.168.0.64
2進数表記:11000000.10101000.00000000.01000000
から
10進数表記:192.168.0.127
2進数表記:11000000.10101000.00000000.01111111
までのネットワークに分かれます。
これまでの流れで
・192.168.0.0~192.168.0.255(サブネットマスク:255.255.255.0)
だった1つのネットワークは
・192.168.0.0~192.168.0.63(サブネットマスク:255.255.192.0)
・192.168.0.64~192.168.0.127(サブネットマスク:255.255.192.0)
・192.168.0.128~192.168.0.255(サブネットマスク:255.255.128.0)
の3つのネットワークに分かれました。
このときのサブネットマスクに注目してください。
3つに分かれた後は、サブネットによってサブネットマスクの値が違いますよね。
サブネットマスクが「255.255.255.192」のネットワークと「255.255.255.128」のネットワークが混在しています。
このような
サブネットによって違うサブネットマスクを使うやり方
が「Variable Length Subnet Mask」です。
上でも書きましたが「可変長サブネットマスク」の英語表現です。
※本ページでも以降は「可変長サブネットマスク」と表現します。
可変長サブネットマスクでは、サブネットによって違う値のサブネットマスクを使えます。
サブネットマスクの値が違うということは、ネットワークの大きさが違うということです。
つまり、可変長サブネットマスクでは、違う大きさのネットワークを作れます。
これは便利ですね。
例えば100人のグループと50人のグループがあったとします。
固定長サブネットマスクでは同じ大きさの部屋しか作れません。
100人部屋を2つ作ることになります。
そうすると50人のグループの部屋には無駄が出ますよね。
100人用なのに50人しかいないわけですから。
可変長サブネットマスクによって、このような事態を改善できるのです。
小難しい言い方をすると、IPアドレスを効率的に運用できます。
一言でまとめるよ
まぁ「Variable Length Subnet Mask」って単語が出てきたら「可変長サブネットマスク
(サブネットごとに違うサブネットマスクを使うやり方)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「variable(バリアブル)」の意味は「可変の」とかです。
「length(レングス)」の意味は「長さ」とかです。
「sub(サブ)」という接頭辞が付くと「~の下」や「副~」的な意味になります。
「net(ネット)」は今回は「network(ネットワーク)」の略です。
「network(ネットワーク)」はカタカナで「ネットワーク」で分かりますかね。
「subnet(サブネット)」で「副ネットワーク」みたいなイメージになります。
実際には「subnet(サブネット)」で「サブネット」というIT用語ですけどね。
「mask(マスク)」の意味は「覆面」とか「仮面」とか「仮面で覆う」とか「おおって隠す」とかです。
何となく くっつけると
可変の長さの、副ネットワークの仮面
となります。






