EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)
プロジェクト管理の やり方だよ
すべてをコスト換算して管理するよ
作業の進み具合と実際にかかったコストを分析できるよ
「EVM」と表現された場合は「Earned Value Management」の略だよ
簡単に書くよ
EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)(英:earned value management)とは
プロジェクト管理の手法のひとつ
であり
成果物とかも全部コスト換算して「どれくらい進んだ?」と「いくら、かかった?」を分析することで、状況を判断したりするやり方
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「プロジェクト」と「プロジェクト管理」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
プロジェクトは「(計画的に)ゴールがある お仕事」です。
ルーティンワーク(定型業務、日常業務)の反対です。
目標や期間が決まっていて「終わり」のある仕事を指します。
システム開発の現場では「お仕事」くらいの軽いニュアンスですけどね。
プロジェクト管理は「プロジェクトを管理すること」です。
そのまんまな説明ですね。
ごめんなさい。
以上を踏まえて、本題に入ります。
プロジェクト管理のやり方は、いろいろ あります。
その「いろいろ」のひとつで
すべてをコスト換算した上で
1.どれくらい進んだか
2.いくら、かかったか
に注目して管理する やり方
が「アーンド・バリュー・マネジメント」です。
「EVM」と表現されることも あります。
「EVM」と表現された場合は「Earned Value Management(アーンド・バリュー・マネジメント)」の略です。
気が向いたら、覚えてあげてください。
※「Earned Value Management」を何となく日本語にすると「獲得した価値を管理」となります。[詳細]
EVMでは
1.PV(Planned Value):「いくら、かかりそう?」な計画(予算)
2.EV(Earned Value):「いくら分、できた?」な実績(進捗をコスト換算したもの)
3.AC(Actual Cost):「いくら、使った?」な実際に消費したコスト
といった指標を折れ線グラフに表現して管理します。
それが、あーだこーだで、うんちゃらかんちゃらです。
……と言葉でゴチャゴチャ説明されても分かりにくいと思うので、例を挙げて説明します。
例えば、そうですね。
ここにケーキ職人のピヨ太君がいます。
ピヨ太君はピヨ子さんからの依頼で「5日間で5個のケーキ」を作ることになりました。
カッコ付けて言うと「5個のケーキを作りますよ」プロジェクトですね。
納期は5日後です。
ケーキの材料費は「1個あたり100円」です。
また、ピヨ太君の人件費は「1日あたり100円」とします。
ということは、プロジェクト全体でかかるコストは
ケーキ1個の材料費100円×5個+ピヨ太君1日あたりの人件費100円×5日=1,000円
になるはずです。
また、作る予定のケーキ1個あたりのコストは「200円(材料費100円+人件費100円)」だと判断できます。
ピヨ太君は1日1個ずつケーキを作ることにしました。
ということは、かかるコストは
1日目:200円(材料費100円+人件費100円)
2日目:200円(材料費100円+人件費100円)
3日目:200円(材料費100円+人件費100円)
4日目:200円(材料費100円+人件費100円)
5日目:200円(材料費100円+人件費100円)
となるはずです。
ここまでが「計画」です。
まだケーキを作り始めては、いません。
ピヨ太君は自分の立てた計画に満足しました。
さて、それでは計画に沿って進めていきましょう。
1日目、ピヨ太君はケーキを1個作り上げました。
この状況を整理すると
計画:200円
実績:200円(ケーキが1個完成)
実際に消費したコスト:200円(材料費100円+人件費100円)
となります。
「200円分のコスト(材料費、人件費)を使って、200円分のコストがかかる予定のケーキが1個できるはずだよ」な計画でした。
200円分のコストがかかる予定だったケーキ1個が完成しました。
ケーキの材料費100円とピヨ太君の人件費100円が実際に使われました。
少しややこしいですが、すべてをコストに換算することで、作業の進み具合と実際に消費したコストを一度に確認できるようにしているのです。
次に行きましょう。
2日目です。
2日目は……なんと!
ピヨ太君はケーキ作りをサボって1日中寝ていました。
2日目の状況は
計画:200円
実績:0円(ケーキが0個完成)
実際に消費したコスト:100円(人件費100円)
です。
完成したケーキは0個です。
ケーキを作っていないので材料費は0円です。
ただし、ピヨ太君の人件費100円は消費されます。
この状況を1日目の状況と合体させると
計画:400円
実績:200円(ケーキが1個完成)
実際に消費したコスト:300円(材料費100円+人件費200円)
となります。
おっと、当初の計画では400円のコストが使われて(400円分の価値を生み出して)いるはずでした。
ですが、実際に生み出された価値は200円分です。
それに対して、実際に使われたコストは300円です。
この状況から、まず
進捗が遅れているね
というのが分かります。
計画では400円分終わっているはずなのに実際は200円分しか終わっていませんからね。
注意深く見れば
お金を使い過ぎだね
というのも分かるかもしれません。
実際には300円も使ったのに200円分しか終わっていませんからね。
この結果を見て、ピヨ太君は少し慌てました。
3日目です。
心機一転、ピヨ太君は頑張りました。
その結果、ケーキを3個も作りあげました。
3日目の状況は
計画:200円
実績:600円(ケーキが3個完成)
実際に消費したコスト:400円(材料費300円+人件費100円)
です。
ケーキは3個完成しました。
1個あたり200円なので「200円×3個」で600円分終わったと言えます。
ケーキを3つ作ったので材料費は300円です。
ピヨ太君の人件費は1日分で100円です。
この状況を1日目、2日目の状況と合体させると
計画:600円
実績:800円(ケーキが4個完成)
実際に消費したコスト:700円(材料費400円+人件費300円)
となります。
この状況から、まず
進捗が前倒しになったね
というのが分かります。
計画では600円分終わっているはずでしたが実際には800円分も終わっていますからね。
さらに注意深く見ると
お金が節約できているね
というのも分かるかもしれません。
実際に使ったコストが700円なのに対し、800円分が終わっていますからね。
このように、作業工程や成果物などを全部コスト換算して、それに対する
1.計画(予算)
2.実績(成果をコスト換算したもの)
3.実際に消費したコスト
を比べることで
1.どれくらい進んだか
2.いくら、かかったか
を分析できるようにして、あーだこーだするのがEVMです。
ポイントは
すべてをコスト換算して管理する
でしょうかね。
成果物もコスト換算するので「予算」と「成果をコスト換算したもの」を比べれば進捗が分かります。
また「成果をコスト換算したもの」と「実際に消費したコスト」を比べれば赤字になっていないかが分かります。
それぞれの指標を見比べることで、あーだこーだが分かるのです。
「あーだこーだ」の部分やEVMの詳細については他のところで勉強してください。
私も詳しいことは知りません。
一言でまとめるよ
まぁ「アーンド・バリュー・マネジメント(EVM)」って単語が出てきたら「すべてコスト換算して進捗とコストを管理するやり方なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「earned(アーンド)」は「earn(アーン)」の過去形・過去分詞です。
「earn(アーン)」の意味は「稼ぐ」とか「獲得する」とかです。
「value(バリュー)」の意味は「価値」とか「値打ち」とか「値」とかです。
「management(マネジメント)」の意味は「管理」とかです。
何となく くっつけると
獲得した価値を管理
となります。
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