「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

SPI(ステートフルパケットインスペクション)

pointこの用語のポイント

pointファイアーウォールの機能だよ

point入れてOKか自動的に判断するよ

point出て行ったデータの記録をもとにして判断するよ

point「SPI」と表現された場合は「Stateful Packet Inspection」の略だよ

スポンサーリンク

簡単に書くよ

SPI(ステートフルパケットインスペクション)(英:stateful packet inspection)とは

ファイアーウォール(ネットワークの門番)の機能のひとつ
であり

出て行ったデータを記録しておいて、入って来ようとしたデータが あったときに、出て行ったデータの記録を見て「ふむ、こいつは通してやった方が良いみたいだな」と判断できるデータのみ入れてやる機能のこと
です。


image piyo

詳しく書くよ

順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ポート」と「ファイアーウォール」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

ポートは「ネットワークからパソコンさんに お邪魔するときに通るドア」です。

ステートフルパケットインスペクション

※話を単純化するために「パソコン」と書きましたが、その他のコンピュータ類でも同じです。

パソコンさんには番号を振られたドアが たくさん付いています。

ステートフルパケットインスペクション2

通信において、データを受け取るときは、ネットワークを通ってきたデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってコンピュータに入ってきます。

ステートフルパケットインスペクション3

データを送るときは、コンピュータの中にあるデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってネットワークの世界に出ていきます。

ステートフルパケットインスペクション4

これらのドアがポートです。
コンピュータとネットワークの間にあるドアです。
ネットワークとコンピュータの間を行き来するデータが通ります。

ステートフルパケットインスペクション5

ファイアーウォールは「ネットワークの門番」です。
パソコンさんをお城、インターネットの世界を城下町だとすると、お城の入り口に立っている怖い人たちがファイアーウォールです。

ステートフルパケットインスペクション6

ファイアーウォールさんは、変なやつが入ってこようとしたら「何だお前は?ちょいと待てや」と止めてくれます。
外からの怪しいアクセスウイルスさんが勝手に入ってきたり)を防いでくれるのです。

ステートフルパケットインスペクション7

逆に、お姫様が お城の外に勝手に出ていこうとしたら「姫、供の一人も連れずに、そのようなふるまいは。。」と止めてくれます。
中から外に向かう変な通信(例えば、アドレス帳が勝手に外部に送信されたり)を防いでくれるのです。

ステートフルパケットインスペクション8

ファイアーウォールさんはパソコンさんを守ってくれています。
怪しい奴らが勝手に出入りしないように監視してくれている門番さんです。

以上を踏まえて

出て行ったデータの あれやこれやを記録しておき、入って来ようとするデータが あったときは、出て行ったデータの記録を見て「ふむ、こいつは通してやった方がいいみたいだな」と判断できるデータのみ入れてやるファイアーウォールの機能

が「ステートフルパケットインスペクション」です。
「SPI」や「ステートフルインスペクション機能」などと表現されることも あります。

ステートフルパケットインスペクション9

「SPI」と表現された場合は「Stateful Packet Inspection(ステートフル・パケット・インスペクション)」の略です。
気が向いたら、覚えてあげてください。

ステートフルパケットインスペクション10

※「Stateful Packet Inspection」を何となく日本語にすると「状態を維持してパケットを点検」となります。[詳細]

ステートフルパケットインスペクションでは、人間様が細かいルールを決めてあげる必要がありません。
入ってくるデータがOKかNGかを自動で判断してくれます。

例えば、そうですね。

ドアA、ドアB、ドアCの3つのドアが ありました。

ステートフルパケットインスペクション11

普通は、このドアに対する通してOK・NGのルールを人間様の手で設定します。

今回はドアAとドアBはピヨ太君のみ通って良いことにしました。
ドアCは誰も通れないことにしました。

ステートフルパケットインスペクション12

ファイアーウォールさんは、このルールに従って、通してOKか判断します。

ステートフルパケットインスペクション13

ドアを「ポート」と読み替えてください。
これがファイアーウォールの基本的な仕組みです。

次にステートフルパケットインスペクションについて説明します。

ステートフルパケットインスペクションでは、出て行くデータを記録しておいて、それをもとにして、入れてOKか判断します。

例えば、そうですね。
ピヨ太君がドアAから出て行ったとしましょう。

ステートフルパケットインスペクション14

このとき、ファイアーウォールさんは「ドアAからピヨ太が出て行った」と記録します。

ステートフルパケットインスペクション15

おっと、ドアBからピヨ太君が入って来ようとしています。

ステートフルパケットインスペクション16

このとき、ファイアーウォールさんは出て行った記録をチェックします。

ステートフルパケットインスペクション17

ふむふむ、ドアAからピヨ太君が出て行った記録がありますね。

ステートフルパケットインスペクション18

ファイアーウォールさんは「買い物にでも行って帰ってきたのかな?」と思いました。
特に怪しい点は ありません。
ファイアーウォールさんはピヨ太君を通してあげました。

ステートフルパケットインスペクション19

おっと、ドアAからアクマ君が入って来ようとしています。

ステートフルパケットインスペクション20

再び、ファイアーウォールさんは出て行った記録をチェックします。

ステートフルパケットインスペクション21

ふむふむ、アクマ君に関する記録は何もありませんね。

ステートフルパケットインスペクション22

ファイアーウォールさんは「素性が不明だな。怪しいやつめ……」と思いました。
怪しいやつは通さないのがファイアーウォールさんの仕事です。
ファイアーウォールさんはアクマ君を通してあげませんでした。

ステートフルパケットインスペクション23

これがステートフルパケットインスペクションです。

通信というのは基本的にキャッチボールです。
行って来いです。

ステートフルパケットインスペクション24

「行く」を専門用語で「要求」や「リクエスト」と言います。

ステートフルパケットインスペクション25

「行く」に対する「来る」を専門用語で「応答」や「レスポンス」と言います。

ステートフルパケットインスペクション26

リクエストとレスポンスはセットです。
リクエストを見れば、ある程度は どんなレスポンスが来るか予想できます。

ステートフルパケットインスペクション27

レスポンスが来たときに(記録してある)リクエストの内容を見て「あぁ、こんなリクエストを出しているのなら、こんなレスポンスが来ても変じゃないな」と判断できるものだけ通すのがステートフルパケットインスペクションです。

実際の仕組みは、もっと複雑ですけどね。
細かいことは他のところで勉強してください。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「ステートフルパケットインスペクション」って単語が出てきたら「出て行ったデータの記録をもとにして、入ってOKなデータを決める、ファイアーウォール(ネットワークの門番)の機能なんだな~」と お考えください。

一番上に戻るよ
スポンサーリンク
書籍画像007
書籍画像077

おまけ

■訳してみるよ

「stateful(ステートフル)」は「前の状態を把握している」的な意味です。
「packet(パケット)」の意味は「小包」とかです。
「inspection(インスペクション)」の意味は「検査」とか「点検」とか「視察」とか「監視」とかです。
何となく くっつけると

前の状態を把握した状態で小包を検査

となります。

小分けにしたデータを小包にして送りつけているのを検査するイメージですかね。

訳01


■検索してみる?




書籍画像
わわわ説明術コラム
宣伝だよ
「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本
ソフトウェア受託現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶ受託開発のうまい進めかた
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践