風まかせ文芸部 作品紹介【サンタさん】
第34回、「風まかせ文芸部」に参加してくださった作品を随時公開していきます!
「俺の、私の作品が載ってないんですけど!」っていう人がいらっしゃったらおっしゃってください!
気づき次第の更新ですのでご了承ください!
それではどうぞ!
【不思議の国のアリスさん】
静かな荒野に立つ少年の視線は、現実と想像のあわいを行き来します。
サンタを信じる気持ち、信じきれなくなった心、そして「欲しいもの」の正体――。
何もない場所だからこそ芽生える、未来への手触りが、この作品にはあります。
子どもから大人へ向かう途中の、少し早い諦めと、まだ手放さない希望。
もみの木の足元で聞こえるのは、鈴の音か、それとも自分自身の一歩目か。
読み終えたあと、胸の奥に小さな余白と、あたたかな予感が残る一篇です。
【akashiba555さん】
夕暮れの商店街、公園のブランコに座る少年のもとへ、ふいに現れる不思議な訪問者。
静けさと寂しさに包まれた冬の景色の中で、交わされるのは少し風変わりで、どこか温かな会話です。
「待たれる存在」への憧れと、誰にも言えない心の空白。
ユーモアあふれる“計算式”を通して、少年の世界は少しずつ色を取り戻していきます。
笑い声の奥に、やさしい問いを忍ばせた一篇。
読み終えたあと、ブランコの軋む音とともに、胸のどこかがふっと軽くなる物語です。
【大島蓮司さん】
雪の音だけが世界を包む夜、サンタは「本当にうれしいプレゼントとは何か」を考えながら空を渡ります。
たどり着いたのは、少しだけ笑顔を忘れてしまった男の子の家。そこで手渡されるのは、飾り立てた贈り物ではなく、胸の奥にそっと残る小さな光です。
離れていても消えない想い、触れなくても確かに感じられるぬくもり。
この物語は、クリスマスの奇跡を通して、「なくならないやさしさ」がどこに宿るのかを静かに教えてくれます。
読み終えたあと、心の中に小さな星が灯る――
そんな余韻を大切にした、やさしく語りかける一篇です。
【鈴蘭さん】
子どもの頃に信じていた奇跡と、大人になって知った現実。そのあいだにある、静かな温度をすくい取るような作品です。
サンタクロースという存在をめぐりながら描かれるのは、「信じること」を手放さずに生きてきた時間そのもの。
派手な演出や大きな出来事はありません。けれど、何気ない選択や、誰かを想う気持ちが、確かに世界をやさしくしていく――そんな実感が、行間からじんわりと伝わってきます。
読み終えたあと、クリスマスケーキの甘さや、胸の奥に残るぬくもりを思い出す一篇。
大人になった今だからこそ、そっと寄り添ってくる物語です。
【うまっしーさん】
目覚めたらサンタクロースになっていた――そんな突飛な始まりから、この物語は軽やかに走り出します。
戸惑いとツッコミに満ちた一日が、街の子どもたちとの出会いを通して、少しずつ別の手触りを帯びていく。
笑える設定の裏側で描かれるのは、「配る側」になって初めて見える世界と、見過ごされがちな日常の重さ。
サンタという役割を借りて向き合う他者の人生は、主人公自身の過去や家族への想いとも静かに重なっていきます。
ファンタジーと現実の境目を行き来しながら、読後には不思議な実感が残る一篇。
クリスマスの朝の空気のように、少し冷たくて、確かに澄んだ余韻を届けてくれる物語です。
【⭐︎chobiちょび358⭐︎さん】
言葉遊びの楽しさと、クリスマスの気配がぎゅっと詰まった一枚です。
限られた文字数の中で、サンタの存在感や朝の騒がしさ、思わず笑ってしまう温度感が鮮やかに立ち上がります。
一見すると軽やかでユーモラス。けれど、その背後には「声が届くこと」「目覚めること」「贈り物を受け取る瞬間」の確かな手応えがあります。
短いからこそ余白が生まれ、読む人それぞれのクリスマスの記憶が重なっていく――そんな魅力を持った作品です。
ぱっと見て楽しく、あとからじわりと残る。
言葉の配置そのものが物語になる、小さくて確かな一篇です。
【カイロウドウケツさん】
クリスマス映画の棚に並ぶ、どこか見覚えのあるようで、少しだけおかしなタイトルたち。
世界の危機、永遠のパーティー、最終決戦――派手な言葉が踊る一方で、最後に残るのは、とても現実的で静かな一言です。
大げさな想像力と、日常のささやかな距離感。その落差が、この作品に独特の可笑しさと切なさを与えています。
聖夜をめぐる「一緒に過ごす/過ごさない」という選択が、ユーモアをまとって胸に残る。
笑って読めて、ふと立ち止まらされる。
レンタル棚の前で交わされる、クリスマスらしくて少し苦いワンシーンを切り取った一篇です。
【kazeさん】
戦火の夜に立ち尽くした新人サンタが、ひとつの「届けられなかった想い」を胸に刻むところから、この物語は始まります。
配れなかったプレゼント、届かなかった笑顔。その記憶が、彼を一年かけて“本当の贈り物”へと導いていきます。
描かれるのは、奇跡や魔法そのものではなく、誰かを想い続ける時間と手間、そして祈り。
サンタという存在を通して、人のやさしさがどこまで届くのかを、静かに、しかし真っ直ぐに問いかけます。
悲しみの中に差し込む、小さく確かな光。
読後、胸の奥に「信じてよかった」という余韻が残る、祈りのようなクリスマスの物語です。
【水玉さん】
急遽任された“サンタ役”は、少し頼りなくて、とても人間くさい。
緊張で足がすくむ大人と、その空気を感じ取って支えようとする子どもたち――この物語は、そんな優しい相互作用から始まります。
描かれるのは、完璧なサンタではなく、「なろうとする」人の姿。
歌に背中を押され、役割を引き受け、目の前の笑顔に応えようとする時間が、じんわりと胸に広がります。
関西弁の軽やかなツッコミと、ふと立ち上がる想いの真剣さ。
笑って読めて、最後に少し温かい気持ちが残る、等身大のクリスマスの一幕です。
【藍出紡さん】
煙突に阻まれて立ち往生するサンタの、ちょっと困った瞬間を切り取った小さな詩。
リズムよく並ぶ言葉はユーモラスで、どこか絵本のような軽やかさをまとっています。
ひげが焦げそうなピンチの中で投げかけられる「きみならどうする?」という一行が、読む人を物語の中へそっと招き入れます。
正解のない選択肢と、くすっと笑える余白が、この作品の魅力。
声に出して読んでも楽しく、想像すると情景がふくらむ。
短いながらも、クリスマスの夜のいたずら心とやさしさが漂う一篇です。
【小杉かほりさん】
子どもだった自分が、ほんの小さな違和感から世界の仕組みに気づいてしまう――
この作品は、「信じていたものが静かにほどける瞬間」を、とても穏やかな筆致で描いています。
大きな裏切りも、派手な感情の爆発もありません。
あるのは、妹のために秘密を飲み込み、家族の時間を守ろうとする、少し早い成長の感覚。
サンタの正体を知ったことよりも、「知ってしまったあと、どう振る舞うか」に焦点が当たっているのが印象的です。
読み終えたあと、胸に残るのは切なさよりも、静かな優しさ。
誰も傷つかないように、大人への一歩を踏み出した記憶に、そっと触れるような一篇です。
【ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん】
幼い問いかけから始まる、静かでやさしいクリスマスの物語です。
「信じること」をどう受け止め、どう手渡していくのか――母と娘の会話は、答えを断言せず、ぬくもりだけを残していきます。
現実的な大人の視線と、揺るぎない子どもの感受性。その間にふと差し込む、小さな奇跡のような出来事が、物語に深い余韻を与えています。
それが真実か、想いのかたちかは語られません。ただ、確かに誰かの心を守った“何か”があったことだけが伝わってきます。
失われた時間と、今も続くやさしさが重なり合う一篇。
読み終えたあと、雪の静けさとともに、胸の奥にそっと灯りが残る物語です。
【片桐みかんさん】
吹きさらしの砂浜を舞台に描かれるのは、小さな親子と、静かな選択の物語。
厳しい環境の中で見つけた「光」は、豊かさそのものではなく、どう使うかを問うものとして差し出されます。
この作品がそっと差し出すのは、見返りを求めないやさしさと、名もなき行動が残すあたたかさ。
いつのまにか生まれた呼び名と、その存在が広げていく波紋が、寓話のかたちで心に届きます。
可愛らしい語り口の奥に、確かな意思と希望が息づく一篇。
読み終えたあと、砂浜のどこかに赤い帽子を探したくなる――そんな余韻を残す物語です。
ちなみに・・・!
もっと自由に創作を楽しめる場所を作ってみたくて、
小さな部室のようなメンバーシップをはじめました。
ふらっと、立ち寄ってもらえたら嬉しいです!
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