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中世のまま時が止まった街エーグ=モルト(フランス旅)

今回は、「フランスにこんな街があったなんて知らなかった!」という、城壁に囲まれた地中海沿いの街エーグ=モルト(Aigues-Mortes)を訪れた記録をお届けします。

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セナンク修道院

ゴルドの宿を後にし、エーグ・モルトに行く前に、宿のオーナーさんにお勧めされた、ゴルドから車でわずか10分ほどの「セナンク修道院」へ向かう。

修道院への道も絶景です
狭い道で、googleマップには表示されていないけど一方通行

この道でほんとに合ってるのかな?と思いながらしばらく進むと、修道院があった。

バスでたくさんの団体客が来ていた。私たちがいた時には、ドイツと韓国の団体さんたちがいた。

「修道士たちの生活の場なので静粛に」というサインがある
ラベンダー畑が有名な修道院。あと1ヶ月もすればここが一面紫になる

修道院の入館料(約1,300円)を払うと、このようなタブレットを渡される。今まで音声ガイドは使ったことあるけど、タブレット型ははじめて。めっちゃハイテク!

部屋ごとの解説を見ることができる(日本語もあり)

このタブレットでは、この修道院の歴史の解説や、それぞれの部屋で修道士がどのような日々を過ごしていたのかを文字や絵で見ることができる。

タブレットを空間にかざすと、画面の中の修道士がその空間で活動している様子が見えたりして、すごくおもしろかった。

館内の各所にダウンロードポイントがあって、タブレットをかざすと情報が読み込まれる

私たち、音声ガイドってつまらないし、やたら長いし、頭に全然入らないしで、苦手だった。

音声ガイドってこういうやつ↓

この退屈そうな夫の顔よ

でもこの修道院のタブレットなら、自分の興味があるところだけじっくり読んだり、必要なことだけ拾い読みしたりできるので、すごく良かった!

中庭が美しい

なんか修道院って古風なイメージだけど、ここは館内案内もハイテクで、お土産屋さんも大規模ですごかった。

ラベンダーの絵のショッピングバッグとか、ラベンダーのエッセンシャルオイルとか、センスのいいお土産を少しだけ買った。

修道士の一日
こういう回廊を歩きながら瞑想をしたりするそう
自然の中にある修道院
ここから先は修道士さんしか入れない

ちょっとだけ寄って行くつもりが、しっかりと楽しめた。車がないと行けない場所にあるけど(ゴルドもそうだけど)、この周辺に来られる場合はぜひお勧めしたい。

ロータリーはつらいよ

今日は、南仏プロヴァンスのゴルドから地中海沿いのエーグ=モルトまでのドライブ。

今日の移動距離は短めなので、楽勝!と思いきや・・・

googleマップが高速道路じゃなくローカルな道を案内するので、ロータリーばっかりで大変だった。

ロータリーってこういうやつ

ロータリーって、信号待ちがないので効率よくどんどん前進できるという点ではいいのだけど、運転手さんが休めない。日本だと、信号待ちのときにちょっと腕をストレッチしたり、飲み物を飲んだりできる。でも、ロータリーは出口を一瞬で判断しないといけないので、逆にすっごく疲れるらしい(←私は助手席なんで気楽だけど)。

(※ちなみに、英語でロータリーは"rotary"より"roundabout"が一般的)

前を運転していたおばさん(おばあさん?)が突然急ブレーキを踏むので、追突しそうになったり、車線取りが難しかったりと、ストレスの多いドライブとなった。

途中、アヴィニョンを通り過ぎた。アヴィニョンには26年前に来たことがあるけど、歌が有名な途中で途切れた橋(サン・ベネゼ橋)に行った以外はほとんど記憶がない。

この門すごい
アヴィニョン法王庁が見えた!

もうローカルな道は限界!ということで、高速に乗ることにした。

そうそう、フランス各地の高速のサービスエリアで売ってたもの↓

鬼滅の刃やワンピースの他に、私がよく知らないような漫画もいろいろあった。フランスは日本に次いで漫画が読まれてる国だそう

エーグ=モルトに到着

苦労しつつ、今日の宿のあるエーグ=モルトに到着。城壁に囲まれた、地中海沿いの街。

城壁の外の駐車場に車を停める

城壁の中はお土産屋さんや飲食店が立ち並んでいて、観光客もたくさんいる。

城壁の中は賑やかです

ようやく英語が通じないフランスに来た

ホテルに到着。フロントで駐車場について尋ねたときに、若い女性スタッフがフランス語で説明をはじめたので、私が「すみません、英語で説明していただくことはできますか?運転するのは彼(=アメリカ人夫)なので」とお願いすると、「え・・・無理です」と、彼女はすごく困った様子になり、カタコトの英語で説明してくれた。

ホテルの部屋

これまで旅してきた街のレストランや宿では、みんな英語が流暢だったのだ。↓

最初はフランス語で対応してもらっていても、私が夫に英語で通訳しているのを聞いて、「英語の方がいいですか?」と切り替えてくれる人ばかりだった。

ホテルの部屋からの景色

なので、今回も「ホテルのフロントの人だから、英語も話せるはず」と勝手に思い込んだこちらの勘違いで、申し訳ないことをした。

ホテルの向かいのワンちゃん

このエーグ・モルトは私も行くまで知らない場所だったけど、観光客のほとんどはフランス国内から来ていて、外国人観光客はほぼいない街だった。だからだと思う。

エーグ=モルトの歴史

エーグ=モルト(Aigues-Mortes)とは、「Aigues=水」「Mortes=死んだ」→「塩分を含む沼地の水」という意味で、フランス南部の湿地帯(カマルグ)にある。13世紀にルイ9世が港町として建設した都市で、十字軍遠征の出発地にもなった。

ルイ9世は公平で正義感の強い王として、フランス史上最も愛される王の一人だそう。死後は聖人に列せられた唯一のフランス王。なので街の至る所にSaint Louis(聖王ルイ)のシンボルがあり、私たちが今回泊まったホテルの名前も「ホテルサンルイ」だった。

町の広場にある"聖王"ルイ(Saint Louis)の銅像。フランス王といえばルイ14世とか16世しかイメージのなかった私は、聖人になった王がフランスにいるなんて知らなかった

ルイ9世が街を建設した後、地形が変わって船が入港できなくなり、港としての機能を失い、街の開発が止まってしまった。

だいぶ地中海から離れてしまった

なので現在も、中世の時代のままの城壁や町並みがそのまま保存されている貴重な街なんだそう。

街が衰退したおかげで、中世のまま残ってるそう

昔から、海辺のリゾートとかには全く興味のない私たち夫婦である。それよりも、歴史が感じられる街で、教会とかお城とか遺跡とかを見るのが好きだ。

ミニトレインで街を観光

私がこの旅でハマったのが、このミニトレイン(フランス語でプチトラン)で街の見どころを回ること。昔は「お金かかるし、自分で歩いて回ればいいじゃん」って思っていたが、体力の衰えとともに、だんだん楽をすることを覚えた(苦笑)

街を40分くらいで1周するミニトレイン。料金は1200円くらい

外国人の私たちが珍しかったのか、隣に座った中年のご夫婦に「どこから来たの?」と話しかけられ、日本から来たと言うと「素晴らしい!」とすごく喜んでくれた。

そのご夫婦は隣町のモンペリエから来たとのことだったが、他の乗客もほぼフランス人のようで、音声の観光案内もフランス語オンリーだった。今まで乗ったミニトレインは、必ず多言語対応だったのに。

城壁から外に出る

城壁の外からの景色は素晴らしくて、「うわー、フランスに本当にこんなところあるんだ」と感動した。港としての機能が中世で停止してしまい、そのまま時代に取り残された街。

城壁の外は原っぱと湿地帯が広がる

ミニトレインに乗っていると、周囲の人からの視線を感じることがよくある。この日は、城壁の階段にたむろしてる現地の若者たちに話しかけられ、「観光を楽しんでねー!アリガトー!」と言われた。この旅でも、アジア人の私は散々「ニーハオ」とは言われたが、「アリガトー」と言ってもらえたのは初めてで、嬉しかった。

もう一度歩いて城壁の外へ

城壁の外の景色に感動したので、歩いてもう一度行ってみる。こうやってミニトレインでまずは街の全貌を把握して、じっくり見たいところだけ後で自分で行くというのが、アラフィフの正しい旅の仕方ではないかと。

城壁の外へ

もう、ここでこのまま映画撮影できるじゃん!?って感じ。私は「キングダム」を思い出してしまった。

敵はこの塀を登るのに苦労したことでしょう
花もきれいに咲いている

散策の後は恒例のアペロ(食前酒)。ここはフランス人の観光客が大半の街なので、レストランでも英語が話せないウェイターさんがいたり、メニューもフランス語しかないところが多い。

ディナーはホテルのレストランで。湿地帯なので蚊が多くて足を刺されまくった

城壁の上を歩いてみた

この城壁は上を歩くこともできるので、翌日は上から街を眺めてみることにした。城壁は街をぐるっと囲んでいて、1周約1.6キロ。

城壁に囲まれたエーグ=モルトの旧市街
城壁からの景色は絶景
向こうに白く見えるのは塩田
海外に来ると日焼けとかどうでもよくなるの、なんでなんで
昨日乗ったミニトレインと、その後ろに塩田
塀の上から街を眺める

いい匂いの花が満開

ここエーグ=モルトでは、この花が満開に咲いていて、すごくいい匂いが漂っていた。

多分ジャスミン
絵葉書みたい
本当に満開

このエーグ=モルト以外でもこの花は見たが、こんなに見事に咲いていたのはここだけ。なんだかとても幸せな気持ちになった。

まとめ

エーグ=モルトは、まさに「知らなかったフランス」だった。外国人観光客も少なく、本来のフランスが味わえた気がして、すごく心地よかった。

私たち夫婦は、こういう歴史のある町がやっぱり好きなんだなと改めて実感。お城や教会、石畳の街並みにワクワクしながら、時代をちょっとだけさかのぼるような時間を楽しんだ。

ちなみにこの街、蚊が多いので虫よけ対策は必須です(笑)でも、あの満開の花の香りと、城壁の上から見た塩田の風景は、きっとずっと忘れないと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。今日はこれで。

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フランスに26年前にホームステイしていた話は、こちら↓

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