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育児の落とし穴 〜泣き声が大変すぎる〜

自己紹介
私は、働く人の健康をサポートする「産業医」をしています。普段は、産業医活動の「落とし穴」や日々の実践・考えを、noteやX(Twitter)で発信しています。

育休・育児シリーズを始めます
2025年に第一子を授かり、合計4ヵ月ほど育休を取得しています。この経験を通して得た学びを、『落とし穴シリーズ』として発信していきます。特に、これから育休を取ろうと考えている男性に参考になればと考えています。諸先輩方からすれば鼻で笑われるような内容もあろうかと思いますが、こんな人間もいるんだと温かい気持ちでご笑覧いただければ幸いです。

泣き声が大変すぎる

育児の大変さはある程度予想はしていたつもりではあったのですが、いざ始まってみると、予想以上に大変でした(予想を超えることは想定していましたが、育児関連はえてしていつも予想を超えて大変です)。その大変さの一つに「泣き声」があったので、それを取り上げたいと思います。

題して「泣き声が大変すぎる」というものです。

泣き声の音圧がとにかくすさまじい

赤ん坊の泣き声は90デシベルを超えます。90デシベルというと、安全衛生界隈の作業環境で言うところの第三管理区分に該当し、長期間続けば難聴になるほどの危険なレベルです。そして、第三管理区分とは、直ちに作業環境を改善するために必要な措置を講じなければならないレベルです。

抱っこして耳のそばにいるときに泣かれると体感100デシベルくらいあるんじゃないかと思います。さらに、苦悶の表情で身を全力でよじられると、なかなかにこたえます。泣くというより叫ぶのが正確な表現です。それが、1日に何度も何度も発生するわけですから、そりゃあまあ大変です。

慣れるなんてことは全くない

子供ができる前は、赤ちゃんは泣くのが仕事なんだし可愛いもんじゃない?という認識でしたし、自分も少しずつ泣き声に慣れてくるのかなと思ってました。ところが、慣れるなんてことはなく、かなり辛いのが正直なところです。というか、こちらも元気全開だったらいいのですが、寝不足だったり、腰が痛かったり、忙しかったり、焦っていたり、ミルクを準備できない状況だったり、公共の場だったり、移動中だと、まあそれは大変です。

横澤夏子さんは、3人目になると「泣き声 聞こえなくなった」と述べていますが、それ本当ですか??1人目だからなんですかね??どうなんですか??

なんで泣いてるのかわからない

対処できないことほど辛くなるんでしょうね。なんで泣いているのか分からないとか、どう泣き止ませたらいいか分からないときは、辛さが10倍増します。

育児支援チェックリストには、「赤ちゃんが、なぜむずかったり、泣いたりしているのかがわからないことがありますか?」という設問があり、いいえとチェックすると、「赤ちゃんが何を求めているのかがわからない場合はネグレクトにつながるリスクがあります。」とやや違和感のあるコメントがあったりします。いやいや、完全に泣いている理由が分かることなんてあるんですかね??

育児支援チェックリスト

黄昏泣きという現象

ある時期に、夕方くらいにめちゃくちゃ泣かれまくっていたことがあって、ほとほと困り果てていたのですが、「それ黄昏泣きじゃない?」って言われて、あー、そういう習性があるのかと、ふっと心が軽くなりました。そういうものか、と思うことで楽になるもんなんだなと思った経験もありました。

夜中だとマジで大変

シーンと静まり返った夜中の泣き声は、普段の泣き声よりも3倍くらい大きく聞こえます。

騒音は交感神経を高ぶらせて血圧が上がりますよ、と騒音教育で説明するのですが、まさにそれです。赤ちゃんの泣き声で起こされると、交感神経が高ぶります。そして、夜泣き対応後に、またすぐに寝付くことができなくなります。翌日に朝から用事があると悲惨です。

公共のゾーンもガチ大変

それまでは、赤ちゃんの泣き声なんて大して気にならなかったですし、まあ赤ちゃんなんてそんなものでしょう、と思っていたのですが、いざ当事者になると、そんな悠長なことは言ってられないものなんですね。泣き止ませられなくて店を出たり、その場を離れたり、慌てて部屋に駆け込んだり、そんなことを何度もしなければならないものなんですね。本気のギャン泣きをなめてました。そんな泣かんでいいやん、っていつも喋りかけますが、そんなことは聞いてくれるわけもありません。

泣き声に心が折れる

泣き声が辛くてたまに心が折れます。フラストレーションもたまります。育児から(仕事に)逃げたくなることもしょっちゅうです。こんな心が折られるとは。あんなかわいい天使が、まるで怪物みたいな雄叫びをあげるとは。育児ってこんなに大変な営みなんですね。これまでの人類が赤子を産み育ててきたことにスーパーリスペクトですし、こんな大変な思いをして育てたのに犯罪とか戦争で人を殺したらあかんよとか思ったりします(大げさすぎるけど、育児してたら人類や歴史のことを考えてしまう癖が…)。そういえば、後輩からもらった絵本にこんなものがありました。そういうことだったんですね(困惑)。

じゃあどうすればいいか

対処できないことほど辛くなります。なんで泣いているのか分からないとか、どう泣き止ませたらいいか分からないときは、辛さが10倍増します。なので、いくつか集めた情報を貼っていきます。

なぜ泣いてるか分からないし、泣き止まないことがあることを知る

ガチでたまに心折れるので、心構えはかなり大事だと思います。

教えて!ドクター. 赤ちゃんが泣き止まない・1ヶ月ごろまでによくある質問
https://oshiete-dr.net/pdf/2018yonaki-QA.pdf



泣き止ませる術を身につける

いろんな方法が出ています。あれやこれやを試して、その赤ちゃんが泣き止む方法を見つけてみてください。3-4個くらいはあるはず。

我が子には「シナぷしゅch」がめちゃ効きます。脳内リピートされる中毒性とのトレードオフですが、そのリスクを背負ってでも余りあります。


保護具をつける

自分はときどきノイズキャンセリング機能付きイヤホンや耳栓を使っていました。異変に気が付けるように片耳だけ耳栓つけることも多いです。少しでも音圧を下げないと、イライラしてしまうこともあるので、心穏やかに育児するためには聴覚保護具は有効だと思います。なお、個人的にはノイズキャンセリング機能よりも、耳栓の方が遮音効果があるように思います。

こちらが使っている耳栓です。安くて付けやすく遮音性高くて良きです。

せっかくなので、正しい耳栓装置方法も貼っておきます。

https://multimedia.3m.com/mws/media/972691O/ohs-229-hc.pdf

私は使っていないのですが、防音ドームとかもあるので、アリかもしれないですね。

ちなみに、一度だけ使ってみたのですが、防音マットを買って、寝床を囲ってみたこともあるのですが、効果が微妙なのと、恐らく色んな意味で妻に不評だったので、1回で廃棄しました(製作費2000円、製作時間1時間はかかったのに泣)。

「吸音材入りベビーベッド」とかもあるので、部屋の壁が薄くて隣室に迷惑がかかっちゃう事情がある場合には試してもいいかもです。

https://biajy.joinkiu.life/index.php?main_page=product_info&products_id=3642


おわりに

育児の泣き声は、本当に想像以上にしんどいものだと身をもって知りました。工夫しても泣き止まないこともあり、心が折れそうになるのは当たり前です。なので、本記事を読んで、少しでも気が楽になったり、試してみようと思える方法があれば嬉しいです。同じように頑張っている皆さん、今日も本当にお疲れさまです。

産業保健的コラム:このコラムは、私の専門である産業保健領域になぞらえて、この記事を補足で説明します。

〜首尾一貫感覚(SOC; Sense of Coherence)〜
困難を乗り越える力SOCは、「わかる感」「できる感」「やるぞ感」という3つの感覚からできています(正式名称はそれぞれ「把握可能感」「処理可能感」「有意味感」)。これら3つの感覚が高いと、困難な出来事が起きても、うまく対処することができると言われます。

把握可能感・わかる感:「わかる感」とは、自分の置かれている状況を理解できている、または今後の状況がある程度予測できるという感覚
育児では「なんで泣いているのかわかる感」ですね。分からないことも多いですが、"寂しい"とか"うんち"とか、なんとなくこういう理由かな、と思ったり、理由なんてないって分かることも含めての「なんで泣いているのかわかる感」だと思います。

処理可能感・できる感:「できる感」とは、自分の中や外にある資源を集めて、困難な出来事に直面しても、「自分ならなんとか切り抜けられる」「やっていける」という感覚
「泣き止ませることができそうだ感」ですね。誰に頼ればいいのか。どの道具や方法に頼ればいいのか、その資源を知ることも重要ですね。自分ならこの泣いている状況を切り抜けられる、育児をやっていけそうだ、という感覚なのでしょう。泣き止ませグッズは育ってくると変わるので、複数の方法を持っておくといい気がします。

有意味感・やるぞ感:「やるぞ感」とは、ストレスをもたらす出来事を「これは自分にとって、挑戦だ」「これを乗り越えることは人生に必要なことだ」と信じ、日々の営みへのやりがいや生きる意味を見出せる感覚
「育児には意味があるのだ、育児やるぞ!」という感覚ですね。当たり前にありそうですが、ときに心が弱っていると、気持ちも萎えていたりもするので、食事と睡眠と、適度なストレス解消もそのベースには必要だと思います。この泣き声を経験することは人生に絶対に必要なことなのだ!と思い、むしろ泣き声を楽しみましょう!(まだそんな領域には至っていませんが、たまに声をかけてくれる通りすがりのお母様方からは、そういう気概を感じます)。


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育児の落とし穴〜スリングの失敗〜
育児の落とし穴〜泣き声が辛い〜←NEW!
育児の落とし穴〜SNSの効能〜←Coming soon

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男性の育児が当たり前に!男性が休める社会に一緒にしていきましょう!
よろしくお願いします。

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ちょっと癖のある投稿多めですが笑

https://www.instagram.com/papagachisangyoi?



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