大暑|暑さの真ん中で、体を急がせない― 暑さのピークに、自分へ強さを求めすぎない ―
ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣です。
このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。
暦は、小暑から大暑へ。
小暑では、
暑さが本格化する前に、体の声を聴くことを書きました。
夏をがんばる前に、少し内側をととのえる。
暑さに勝とうとするのではなく、
暑さに入っていく体を置き去りにしない。
そんな話でした。
そして、大暑。
大きな暑さと書きます。
文字の通り、暑さがもっとも厳しく感じられるころ。
外に出るだけで、体力を使う。
冷房の中にいても、どこか体が重い。
冷たいものを欲しがる。
胃腸が疲れる。
眠りが浅くなる。
朝からすっきりしない。
動こうとしても、体がついてこない。
そんな日が増えてきているかもしれません。
大暑の時期に大切なのは、
暑さの真ん中で、自分に強さを求めすぎないことです。
暑いのだから、疲れてもいい。
体が重い日があってもいい。
思ったように動けない日があってもいい。
夏を乗り切るために、もっと頑張るのではなく、
暑さの中で、体を急がせない。
今日は、大暑に、体をどう受け取るかについて書いていきます。
小暑は入口、大暑は真ん中
小暑は、夏が本格化していく入口でした。
暑さが少しずつ強くなり、
体が夏の負荷を受け取り始めるころ。
その時期に大切だったのは、
夏に入る準備をすることでした。
朝の光を浴びる。
冷たいものをとりすぎない。
胃腸の声を聴く。
予定を詰めすぎない。
体を少しずつ夏に慣らしていく。
でも、大暑は少し違います。
もう、夏の入口ではありません。
暑さの真ん中です。
体はすでに、暑さを受け取り続けています。
汗をかく。
水分を調整する。
冷房との温度差に対応する。
眠りの浅さを補おうとする。
胃腸を働かせる。
呼吸を保つ。
体温を調整する。
何か特別なことをしていなくても、
体の内側では、ずっと調整が続いています。
だから、大暑のころに体が重くなるのは、
不思議なことではありません。
暑さに負けたのではなく、
体が暑さの真ん中で、懸命に調整している。
体が頑張ってくれています。
暑さの中で、自分を急がせていないか
夏になると、外の世界はとても明るく見えます。
空は強く、光は濃く、
人の動きも、季節の勢いも、どこか外へ向かっています。
夏だから動こう。
夏だから楽しもう。
夏だから出かけよう。
夏だから鍛えよう。
夏だから整えよう。
そういう空気があります。
もちろん、夏を楽しむことは良いことです。
外へ出ることも、動くことも、
誰かと会うことも、季節を味わうことも、大切です。
でも、その空気に合わせすぎると、
体の内側が置き去りになります。
体は疲れているのに、予定を入れる。
胃腸が重いのに、食べることで元気を出そうとする。
眠りが浅いのに、気合いで動こうとする。
動けないのに、動ける自分に戻ろうと焦る。
本当は少し休みたいのに、
夏を無駄にしてはいけないような気がする。
そうやって、暑さの中で自分を急がせてしまうことがあります。
大暑は、暑さのピークです。
だからこそ、体を急がせなくていい。
今の体が、どのくらいの速度で動きたがっているのか。
どのくらいの休みを必要としているのか。
どのくらいの余白が残っているのか。
そこを見てあげたいですね。
胃腸は、暑さの真ん中で疲れやすい
ここ最近、胃腸の話を続けて書いてきました。
『腸脳力』では、
頭で考えすぎた時に、ハラに戻ることを書きました。
土用前には、
胃腸と呼吸を少しととのえることを書きました。
夏土用では、
季節の変わり目に、胃腸と暮らしを守ることを書きました。
そして、構造を解くシリーズでは、
胃腸をととのえようとして疲れる理由について書きました。
この流れの中で伝えてきたのは、
夏の不調は、気持ちだけの問題ではないということです。
暑さの中で、胃腸は疲れます。
冷たいものが増える。
食欲が落ちる。
食べる時間が乱れる。
冷房でお腹が冷える。
水分を取っているのに、体がだるい。
食べたあとに眠くなる。
朝から胃が重い。
みぞおちが硬い。
呼吸が浅い。
胃腸が疲れると、体の中心に力が入りにくくなります。
体の中心がぼんやりすると、
姿勢も、呼吸も、気持ちも、少しずつ崩れやすくなります。
だから、大暑の時期に大切なのは、
ただ元気を出すことではありません。
体の中心を疲れさせすぎないこと。
胃腸を責めず、守ること。
食べることで無理に元気を出そうとする前に、
今の胃腸が何を受け取れる状態なのかを見てあげること。
暑さの真ん中で、
胃腸もまた、静かに休みたがっているかもしれません。
動けない日は、戻る日
暑い時期には、動けない日があります。
やることはある。
動いた方がいいこともわかっている。
でも、体が重い。
気持ちが前に出ない。
頭では動こうとしているのに、体がついてこない。
そんな時、私たちはすぐに自分を責めます。
怠けているのではないか。
気合いが足りないのではないか。
暑さに弱いのではないか。
もっと体力をつけなければいけないのではないか。
でも、動けない日は、
止まっている日ではなく、戻る日です。
外へ出していた力を、体の内側へ戻す日。
胃腸へ戻る日。
呼吸へ戻る日。
眠気へ戻る日。
だるさへ戻る日。
自分の速度へ戻る日。
大暑の頃の体は、見えないところで働いています。
だから、外へ向かう力が少し落ちることがあります。
それは、何もしていないのではなく、
内側で調整しているということ。
動けない日を、失敗の日にしない。
動けない自分を、すぐに責めない。
今日は戻る日なんだなと受け取ってみる。
それだけで、体は少し安心します。
怒りやイライラも、暑さの中で出やすくなる
大暑の時期は、感情も揺れやすくなります。
暑い。
眠れない。
胃腸が重い。
体が冷えている。
予定が多い。
情報を受け取りすぎている。
人に合わせ続けている。
こうした状態が重なると、心の余白は少なくなります。
すると、いつもなら流せる言葉に反応してしまう。
小さなことでイライラする。
人のペースに合わせるのがしんどくなる。
思い通りに進まないことに腹が立つ。
それは、性格が悪くなったわけではないかもしれません。
怒りっぽくなったのではなく、
体と心の余白が少なくなっているだけかもしれません。
『怒らないこと』の記事でも書いたように、
怒りを消そうとすると、怒りがそこに居座り続けてしまいます。
怒らないようにしなければ。
イライラしてはいけない。
穏やかでいなければ。
そうやって、また自分を管理する。
でも、大暑の時期には、
怒りを心だけでどうにかしようとしなくていい。
まず体を見る。
眠れているか。
胃腸は疲れていないか。
冷えすぎていないか。
予定を詰めすぎていないか。
呼吸は浅くなっていないか。
怒りは、余白がなくなったサインかもしれない。
そう見てあげることで、
怒りに飲み込まれる前に、少し自分へ戻ることができます。
大暑は、強くなる日ではなく、守る日
大暑と聞くと、
いよいよ夏本番という感じがします。
暑さの真ん中。
夏のピーク。
エネルギーの強い季節。
そういう印象があります。
でも、ととのえ職人として大暑を受け取るなら、
大暑は、強くなる日ではなく、守る日です。
暑さに負けない自分になる日ではなく、
暑さの中で、自分を崩しすぎない日。
もっと動く日ではなく、
体の中心を守る日。
もっと頑張る日ではなく、
余白を残す日。
外の暑さに合わせて、自分まで燃え尽きないようにする日。
大暑の時期は、体に強さを求めすぎないことが大切です。
暑い中でも動ける自分。
疲れていても笑える自分。
予定をこなせる自分。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、ちゃんと整えられる自分。
そういう自分を求めすぎると、
今の体が置き去りになります。
大暑は、体に強さを求めるより、
体を守ることを思い出す節気。
そう受け取ってみていただけると、
心も体も安心します。
今日の小さな実践
今日の小さな実践として、
「体を急がせるものを、ひとつ減らす」
です。
大きなことをしようとしなくていいです。
予定をひとつ減らす。
外に出る時間を少し短くする。
冷たいものの合間に、温かいものを入れる。
食べすぎない。
早めに横になる。
スマホを見る時間を少し減らす。
返信を急がない。
予定通りにできない自分を責めない。
深呼吸をしようと頑張るのではなく、息を少し吐く。
「今日の私は、少しゆっくりでいい」と思ってみる。
そのくらいで十分です。
暑さの真ん中で、体を急がせない。
それは、夏に負けることではありません。
夏の中で、自分を守ることです。
大暑|暑さの真ん中で、体を急がせない
大暑は、暑さの真ん中です。
外の暑さも、光の強さも、
夏の勢いも、いちばん強く感じられる頃です。
でも、その強さに合わせて、
自分まで強くならなくていい。
暑いのだから、疲れてもいい。
体が重くてもいい。
動けない日があってもいい。
眠りが浅い日があってもいい。
胃腸が疲れる日があってもいい。
イライラする日があってもいい。
それは、だめなことではありません。
体が、暑さの真ん中で調整しているサインかもしれません。
小暑では、夏をがんばる前に、体の声を聴くことを書きました。
大暑では、暑さの真ん中で、体を急がせない。
夏土用の流れの中で、胃腸と暮らしを守りながら、
動けない日を戻る日として受け取り、
怒りやイライラも、体の余白から見てみる。
季節は、さらに夏の深みへ入っています。
でも、体は急には変わりません。
だからこそ、今日も少しだけ、自分へ戻る。
暑さに勝とうとするより、
暑さの中で自分を荒らさない。
大暑。
暑さの真ん中で、体を急がせない。
それは、夏を乗り切るためではなく、
夏の中で、自分を置き去りにしないためです。
いよいよ暑さが本格的になってきました。
40度超えとか恐ろしいですが、、
くれぐれも無理をなさらぬように。
体の声を聴きながら、やさしく過ごしてください。
ととのえ職人
五木田穣
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また、私が信頼する栄養士の長谷川智子さんの記事もご紹介させていただきます。
私の二十四節気シリーズの記事では、食については取り扱っていませんが、季節に合わせた食があります。ぜひ、ご参考にされてください。より、ととのうでしょう😊
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