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【企画雑文#noteでBL】せっかくなので振り返りnoteでBL(&その他)

毎月恒例、BL祭りに今回も参加いたします。
なみさん、いつもありがとうございます!!

さて、今回は特別回、企画のテーマは【語り】です!
創作について何でも語っていいとのこと、普段エッセイ等はあまり書かない(書けない)のですが、せっかくの機会なので何か語ろうと思います!!

でも実は自分の語りより、他参加者さまの語りが楽しみでならない……

で、何語ろう??

影響を受けた作品や推し作家さんもいいですが、読書の秋なら他で語る機会もあるでしょう。
やはりここは自作関連で行きたいところ。
だって……こんなオープンに、「聞いてやるぜ!」って言ってもらえることってないじゃん!!
なみさん、ありがとうございますーーー!!

だがしかし。

たまに投稿やコメントでも書いていますが、私は普段、考えて書くことがあまりなく。
プロットも作れないしキャラ設定もできない。
いくつか連載的なことをしている作品もありますが、基本は短編の一話完結、極端な言い方をすれば書き捨てというスタイルです。

書き終わったらそれ以上、そのストーリーやキャラについて考えることはあまりありません。
(たまに番外編SS的なものを書いたりはしますが)

語ることあるんか。

……いや、せっかくだし、それも含めて振り返ってみよう!
語ることなさそうな書き方してるんだな、ってことを明確にしてみよう自分!

というわけで、きっと感想が言いづらいことこの上ないであろう、【せっかくなのでいろいろ振り返ってみた】です!


書き始め方について

プロットが作れない、キャラ設定ができない。
でも振り返ってみると、書き始め方にパターンがあるような気がしました。

①風景パターン

noteでBLで多いのはこれです。

お題があって、3,000字〜5,000字(たまに10,000字)のnoteでBLは、私にしてみると1作あたりの文量が多いほう。
(noteでBL以外では、1話あたり2,000字以内を目安にしています)

個人的には少し長めな短編のため、書き始め方は割とぼんやり。

まずはストーリーのワンシーンがアニメ映画のように浮かび、それを見ています。
浮かんだ映像の鮮明さとか、「好きだな」という感覚の強さで、noteでBL作品になるか(一番は5,000字くらいで収まるか)が大体わかって、「これイケそうだな」と思ったら描写を始める、という流れ。

自分の頭のなかで上映されているアニメ映画を文字起こししている、という感覚が一番近いです。

作品によって最初に見えたシーンがストーリーのどの部分かはバラバラですが、noteでBLに投稿できそうだな、と思った段階で冒頭部分もだいたい見えてきます。

ちょうどいいので、過去作を具体的に思い返してみると……

◆一番初めに「見えたシーン」ってどこ

【雨がふりやむまでは】

先月の投稿作ですね。
あとがきでも書いたとおり、当初は6月お題の検討作。
その時はお蔵入りしているのでちょっと変則パターンですが、当初作として見えたシーンは、ずぶ濡れのトキとの出会いの場面でした。

正確には出会いの場面の最終盤、
トキが「雨がやむまで、いさせてくれない?」と言ったところ。

 雨に漂っていた意識は、小さなくしゃみに引き戻された。俺の視線に気づいた彼が、困ったように微笑む。
「……ここの人?」
(中略)
 狼狽える俺を真っ直ぐな視線で捕らえて、彼は言った。雨に溶けるような、静かな低い声で。
「雨がやむまで、いさせてくれない?」

『雨が降りやむまでは』出会いのシーン

9月お題作として投稿する際には、冒頭のトキがベッドに潜り込んでくる場面が見えました。

間接照明のオレンジっぽい光のなか、
四つん這いでベッドに乗ってきたトキ。
はだけた薄いバスローブ姿で、筋張った首からデコルテまでが惜しげもなくさらされている。
「おいおい着るならちゃんと着ろよ……」と呆れつつよく見てみると、
「……なんで履いてないの」

って感じのワンシーン(になっているのかは不明な該当箇所↓)。

 雨の音がする。
 するりとベッドに滑り込んできた恋人は薄いバスローブを纏っただけで、よく見ると本当にそれだけだった。
「……なんで履いてないの」
 髪を梳いてくる手を押さえながら訊くと、楽しそうに細められた瞳のなかで間接照明の灯りが揺れる。
 唇に微笑を浮かべて、彼は耳元で囁いた。
「履き忘れちゃった。……てか、いらなくない?」

『雨が降りやむまでは』冒頭部分
これが浮かばなかったらほんとにお蔵入りだった&パンツ回の参加は無理だったかもしれない


とにかく(頭のなかの)映像ではトキがエロいんだよな。
このエロさを表現できないことが歯痒い!!

【今日の恋人】

これはたぶん、一番鮮やかに映像が見えた作品だと思います。
最初に見えたシーン以外も、とにかく全編ずっと映像が流れていて、最初から最後まで途切れなく映画を見ている感覚でした。
(他の作品は場面毎に細切れで見ている感じ)

この時は特別回で、(まさかの)私が詠んだ短歌から小説を書く、という企画だったことも大きいだろうなと思います。

短歌は私にとっては、小説以上に映像ありきの創作。題詠なら特に。
参加させていただいている共同運営マガジン、note文芸部の主催者杜若あやめさんが言ってくださった、「短歌は心の写真みたい」という言葉。

これが私にとっては短歌のイメージそのもので、だからこそ短歌発の小説はいつもより映像も鮮明だったのかな……と思ったり。
でもすべての短歌から物語が生まれるわけでもないんだよな……

話が逸れました。
『今日の恋人』で一番最初に見えたのは、冒頭の「防波堤のうえで歌っている後ろ姿、翻るセーラーカラー」です。

 セーラー服の襟なびかせて歌いおる「水兵、リーベ、僕の…」 君の、

 うなじはあまりに白くて細かった。
 潮風に大きく膨らむセーラーカラー。その白い襟に引かれた水色のラインが、陽光に栗色に透ける髪の先が、防波堤に突いた細い腕の、肘だけがほんのりと赤いことが。
 すべてがあまりにも眩しかった。
「水兵、リーベ、僕の…」
 船、と続くはずの声は聞こえなかった。
 君が振り返ったから。
 その、大きな茶色の瞳。

『今日の恋人』冒頭部分(最初の一文が企画用短歌)

そのまんまやんけ。
いやほんとそのまんまだったのよ。

この話は主人公が「心に突然溢れるイメージに気を取られてしまう」人物だったので、それも映像が強かった理由だと思われ。

 イメージはいつも鮮明に脳内に弾ける。場所も時間も関係なく。音だったり、言葉だったり、目にしたものだったり、きっと直接的なきっかけがあるのだろうけれど、それが何だったのかはいつも曖昧だ。浮かんだイメージのほうに、心はいつもとらわれてしまうから。
 林の中の白い家だったり。
 草原に立つ一本の大樹の下だったり。
 空を舞う桜の花びらの渦だったり。
 急に頭に溢れて心を鷲づかみにするイメージに、俺はいつも簡単にとらわれてしまう。
 なんて綺麗なんだろう。そこに行くにはどうしたらいい?
 そんなことで頭がいっぱいで、呼ばれても気づかない。

『今日の恋人』主人公の性格?特徴?

読み返してみると、これはほぼほぼ私の妄想遊びそのままだな……
こんなことでもないと自作を読み返すこともあまりないので、引用しながら「こんな描写だっけか」と思うなど。
そして、本当になんでこういう人物だったのかわからないあたり、キャラ設定できないんだなと痛感……

で、でも!この人達は珍しく登場人物全員に名前がありますからね!(下だけだけど)
※キャラ設定できないなかではマシな方だという主張

②セリフパターン

セリフ(モノローグ含む)がぽん、と出てきて、そこからストーリーが始まっていくパターンです。

読み返してみてもnoteでBL参加作には該当がなかったのですが、あえて言うなら↓とかそうでしたね。
※BLとして書いたものではないですが、登場人物は『雨が降りやむまでは』のふたり

 目玉焼きが好きだ。作るのが簡単だから。そう言うと、トキはおまえらしいなぁと笑った。
「俺も目玉焼きが一番好きかな。卵らしいから」
 白身と黄身が分かれてて。卵、って感じ。

『サニーサイドアップ』

このパターンは映像はあったりなかったり。
セリフは声が聞こえるというより、口調が聞こえるというか……
声優や俳優の●●さんに似ている声、みたいな感じではなく、「笑っている」「困っている」「怒っている」「耐えている」のように、そのセリフの背後にある感情ごと聞いているイメージ、というか……
顔は見えないけど、なんなら見えている表情と感情は一致していないけど、●●って気持ちで言っているセリフ、というのはわかるというか……つ、伝わります??

noteでBL以外に毎回参加している企画として、ナルさんの片想い文芸部さんがありまして。
そこで(勝手に)連載しているシリーズは基本的にこのパターンです。

(最新話)

「アオハルって言葉自体、結構新しいんですよね」
「そうだっけ」
「昔はふつうに、青春って言いませんでした?」

片想い文芸部さん参加作『色(あお)』

TALESにも掲載してます(内容は同一)

セリフだけがぽんと出てくるので、映像起点以上になんのこっちゃでストーリーも人物も不明。
浮かんだセリフを下書きに落としてみることで次のセリフが出てきて、なんとなくストーリーになっていく、という流れです。

なので出来上がったものとしては、自然と会話劇形式になりがち。
そして基本的にはSS(2,000字以下)です。

◆「???」と思ったセリフ

企画ものだと基本的にはお題に沿ったものが出てくるので「???」となることは少ないのですが、
お題に対して(自分的には)変化球で浮かんだな、と思ったのは↓

「『六月』は好きだったなぁ」
 ぱらりとページをめくりながら妻は言う。
「どこかに美しい村はないか」
「…茨木のり子?」

シロクマ文芸部さん参加作『六月は』

シロクマさんはお題が冒頭配置なので、ある意味考えるまでもないのですが。
セリフでなくても良かったよね、と思った一作。

③実は気に入っている冒頭シーン

書き始め方、とは必ずしも一致しませんが、いろいろ読み返してみて懐かしくも楽しい気分になったので(……書き捨てタイプなので……)、作者として冒頭シーンが気に入っている作品をご紹介させていただきます✨

「マサカリはどうすんだよ」
「いや作ればいいだろアルミホイルとかで…」
 友人の懸念が理解できない。他にあるだろもっと、考えるべきことは。

金太郎企画さん参加作『マサカリどうするか問題』

テーマが金太郎だったのに、なぜか文化祭の準備シーンが浮かんだ一作。

たぶん噛み合わない感じの会話が好きなんだな。
リアルではイライラ間違いなしなんですが、創作ってそれ自体が価値観の提示とすり合わせだと思えば、「噛み合わない会話」スタートはその象徴みたいに思える……かも?(すみません適当に言いました)

 バイオリンとピアノのどちらが官能的かについて、議論は白熱している。
「バイオリンに決まってるじゃないか。演奏時の体勢を考えろよ。あれほど顔の近くで抱かれているんだぞ」
「わかってないな。ピアノは両手で撫でられてるんだぞ。身体の隅々まで指先で愛されてるんだ」

『どちらか決めようじゃないか』

まじで何の話??っていうね。
楽器って色っぽくないですか?楽器だけじゃなくて演奏する指先とか姿勢とかそもそも正装してるとかも含めて。
……みたいなところから始まった、ただただ自分が楽しく性癖を語った感じのSS。

一晩をともに過ごして手を出さないのは、紳士かヘタレか。
「ヘタレだろ」
「ヘタレだな」
「ヘタレだわ」
納得いかない。

『オオカミさんの事情』

うわ懐かしい!!と自分で思った一作。

私のSSをお読みいただいたことがある方はおわかりかもしれませんが、冒頭の勢いで押し切ろうとしている感がね、ありますよね……
これはモダモダした両片想いが書きたかった気が。(覚えてない)
片想い文芸部さんの系統……の、源流かな?

  スポブラは逆にエロくね?水着より浴衣のうなじがエロいみたいに

「…なんだそれ」
 聞いた先輩は半眼で半笑いだ。
「短歌」
「いやそれはわかるわ。なんだスポブラって」
「え、知らないの?えっと…」
「いや知ってるわスポブラ自体は。歌意を訊いてんだよ!」

noteでBL参加作『相聞歌』

本命(?)のnoteでBL参加作です!
冒頭の勢いならnoteでBL参加作中一番かも?と作者的には思っている。

これは3月の投稿作で、お題が【卒入学式・ヤンキー・スポブラ】でした。
私は2月投稿作からの企画参加で、しかもその時は特別回だったため、通常お題回としては初の参加作。
でもお題を見た瞬間、↓の短歌がすっと出てきまして。
そこから一気にストーリーが立ち上がった作品でした。
タイトルどおり、文芸部という設定で作中ずっと短歌を詠み合っており、短歌&BLという、個人的に最高に楽しい一作でした。

「じゃあ俺は…」

  ヤンキーがスポブラの短歌詠む姿卒業したら見れなくなるな

「なんだそれ!」
「今の気分」

『相聞歌』最初に浮かんだシーン?
浮かんだのは短歌なので、風景でもセリフでもないという特殊事例
これだけでお題をフルカバーした、作者的に奇跡の一首でした(*゚∀゚*)


登場人物の名前問題

これは振り返るまでもなく自覚はあったのですが、改めて。

名前ないやつ多いな??

noteでBL参加作(番外編等除く13作)中、主要人物のフルネームが決まっているのは↓だけ(水原葵・白川颯斗・沢野啓介)。

『月光』をはじめとする闇当主(もとい千歳)シリーズは、実は加賀美の下の名前が決まってないんですよね。
(出番圧倒的に少ない鷹守にはあるのに……※設定上、投稿作では未提示)
『牡丹』以降行方不明だから主要人物から外すという手もなくはないですが、好きと言ってくださっている方がいるので……!!

上、下だけでも全員決まっているのは5作。
それ以外はカプのどちらか、もしくは両方とも、姓名どちらも未定という。

今日の恋人(千洋・渚・澪)
それが理由だとしても(巧・葵)
秘密(常木・佐伯・藤野)
月光続篇含む(千歳・加賀美・尚道・聖晴・千代子・鷹守)
夢のかたわれ(空・環・蒼)

とりあえず全員名無しではない5作
『それが理由だとしても』はマキアート友人が名無しだけど、カプではないから……!

基本が一人称形式なので、相手との関係性次第では両方名前なしでいけてしまうんですよね。
なくてもストーリーが進むなら特につけない……という省エネスタイル。

じゃあ名前ついてる子達はどうやってつけたんだっけ??
というと、これも基本、つけるというより浮かんだだけなのでイマイチ覚えていないのですが。
明確に「つけた」と言えそうなのはこの子達。
むしろこの子達だけ?

『月光』

ChatGPTに「和風耽美な名前候補出して」と無茶振りしていろいろ出してもらったなかで、「あ、これだ」とチョイスしたのが千歳
千歳が決まると、もうひとりは自然と加賀美に決まりました。
(完全にフィーリング)

今となってはなんて名前をつけちまったんだ、と思ってしまうわけですが……
でもそれはそれで内容には合っている、ような。

このシリーズで一番すっと決まった(というか浮かんだ)のは聖晴
『牡丹』で第三の男が登場するなぁと思ったあたりで、当主の甥だな、というところまでは自然に決まったのですが。
この時点で、当主(尚道)の名前も未定でした。
(まさかの聖晴のほうが先)

で、聖晴が決まっているのに『牡丹』主役のご当主さまが決まらないという事態に。

難産だった理由のひとつが旧家当主筋、というふたりの属性です。
なんとなく、継承字は外せないだろうと思っていたんですよね。
白鷹家男子に代々伝わる字があって、ご当主さまと跡継ぎの甥=聖晴はその字を共有しているはずだ、と。

だとするとご当主さまは「聖」「晴」のどっちかが入っているはずなんですが、「いや絶対どっちも違う!!」と強烈な違和感で受け入れられず。
かといって聖晴は絶対これだ、他の名前じゃないという謎の確信が……(普段名前つけないくせに)

落とし所というか、考えていくうちに納得した背景が、「継承字の放棄自体が、甥を跡継ぎにするというご当主さまの暴挙の一部だ」ということでした。

・継承字→ある
・聖or晴→どちらでもない
・なぜ継承されていない?→当主が子を持つはずだった(聖晴は本来跡継ぎとは考えられていなかった)から

⇒結婚して子を持つことを求められている当主が、千歳に全リソースを投入するために結婚を拒否、本来跡継ぎになるはずのなかった聖晴が引きずり出された

そういうことだったのか!!(納得)

ということで、晴れてご当主さまは「聖」も「晴」も使わず、またもChatGPTが出してきた候補のなかから直感で尚道に決まったのでした。
(継承字は「尚」)

あと、これは振り返りからズレてしまうのですが、聖晴の子ども世代編(通称新世代編)で主人公となる聖晴の息子の名前は聖暁です。

白鷹家の継承字が「尚」、聖晴がそれを持たない異例扱いだったならその子ども世代は「尚」に回帰するはずなんですが、あえてしない。
継承字さえ変えてしまう、というところが、尚道の「当主がすべて」という価値観を受け継ぎ、冷酷さでさらに超えていく聖晴のあり方を示している……のかな……?たぶん。

ちょっとそれ以外に納得できる背景が浮かばず……だって新世代の名前は絶対に聖暁なんだ……!!(聖晴&尚道問題と同じ構図)

で、結局

振り返りになっているのか??

書いてみて、やっぱり何も考えていない、ということは明確になりましたね……
浮かぶとか見えたとか名前はこれだとか、感覚的すぎて…
振り返りはしても説明はできないというね。
おかしいな、もうちょい考えて書いてるつもりだったんだけどな……?(気のせい)

でもまぁ、書いている本人は大変楽しかったです!!

なにせ書き捨てスタイル、『秘密』や『月光』のようにその後発展していった話もありますが、基本的には一話書いたら終了、その後次のお題企画に参加する頃には読み返すこともなくなるという感じなので、こんな機会でもなければほぼ自作の振り返りなんてしない。
なのでとても貴重な、楽しい機会となりました。

当初書きたい、書こうと思っていたことは別にあった気もしますが、思い出せない……
思い出したらまた書けばいいか!という気持ちです。

というわけで、大変とりとめのない内容になってしまいましたが、以上、振り返りnoteでBL(&その他)でした!


なみさん、今回も素敵な企画をありがとうございました(≧∀≦)
皆さまの語りがとても、とても楽しみです!!

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