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「感情の設計図」のバックステージ:生成AIによる内面世界のメタ認知|感情の設計図#11

自分のことは、じぶんがいちばん分からない。


「感情の設計図」の執筆開始から約1か月が経つ。亀の歩みながら10の記事が積みあがった。お読みいただいたみなさまには感謝しかない。そこで今回は番外編的なものをお届けしたい。


もともとこの一連のエッセイは、大きな喪失を経験した筆者が、ささやかな自己療養のために始めた試みであった。

執筆開始にあたり制約としたのは以下の3点。

  • 1記事につきメインで取り上げるのは1曲を原則とする

  • 歌詞・リズムやコード・楽曲構造を多面的に解釈し、そのメッセージを読み解いていく

  • 影響の相互関係にあるアーティストについても触れる(People Tree)

実際にはじめた時は、手探りながらただひたすらに筆を執っていた。まるで自動手記のように、指のタイピングに任せて。

少しずつ、少しずつ。
心を込めて丁寧に書いていった。


7記事ほど書いたころだろうか。少しずつ自分なりの表現の「型」ができてくるのを感じた。と同時に、ふとこんな疑問が湧いてきた。

  • 僕の書いている記事に横たわるテーマはいったい何なのだろう。

  • 僕は果たして「誰に」「何を」「どのように」伝えたいのだろう。

ジョハリの窓でいう「盲点の窓」。
その窓を自分だけで見つけるのはむずかしい。


そこで、生成AI(ChatGPTおよびNoteBookLM)の助けを借りながら、自分の内面世界のメタ認知を行ってみた。本稿はその試論として、ご笑覧いただければ幸いである。




「感情の設計図」全体を貫くテーマ

徒然なるままに筆を執っていると、総体として自分が何をテーマとしているのかが分からなくなるときがある。
NoteBookLMにソースとして自分のnoteのURLを与えて、横たわるテーマをあぶりだしてもらった。

記事全体を通して、著者は音楽を媒介として自身の内面、特に感情や記憶の「設計図」を読み解こうとしています。
失われたもの過去への郷愁人生における困難、そしてそれらに対する人間の脆弱性やそれでも前へ進もうとする意志が、各楽曲の分析を通じて深く探求されています。

NotebookLMより

整理すると、僕の場合は以下のようなものだった。

  • 感情の探求と表現

  • 喪失と再生

  • 時間の経過と記憶

  • 自己との対話と受容

  • 他者との繋がりと孤独

  • 音楽の力と役割

何気なく選んだ楽曲と、その楽曲を通して自分が書き連ねた言葉たち。
その積み上げの先に、無意識下の重要なテーマが立ち現れてくる。にしても…暗いな😅


NoteBookLMで「音声概要」をつくった。
8分ほどのラジオテイストで、男性風AIと女性風AIの掛け合いが面白い。
倍速でお聞きいただくと丁度よいので、試しに聴いてみていただきたい。
※ボタンを押すだけで自動生成してくれるので、noteの記事まとめとも非常に相性がよいと感じる

画像をクリックすると、音声を視聴可能。
(要Googleアカウント)



🧑‍🤝‍🧑 (Who)誰に届けたいのか

僕は明確に、一連のnoteを読んでもらいたい人をイメージしている。
たったひとり、その人が読んでくれさえすればそれでよい。

それでも、僕の文章に興味をもってお読みいただけることはとても嬉しい。
主要なペルソナを3種類、ChatGPTに抽出してもらった。

あなたは当てはまっているだろうか。


1. 過去の記憶や感情を大切にしたい人
何気ない日常にふと「昔聴いていた曲」を思い出す瞬間がある人
・もう忘れたはずの感情に、もう一度会いたいと思っている人

2. 今、心が揺れている人
不安や迷い、喪失や孤独を抱えながら、それをうまく言葉にできない人
・誰かの言葉にそっと背中を押されたいと思っている人

3. 感性を言葉にしたい表現者/創作志向の人
音楽や詩、文章を通じて「感情を表す手段」を探している人
・情緒と構造の交差点に惹かれる思考者

出力:ChatGPTより


あえてもうひとつだけ書き加えるとするならば、「自分自身」に宛てたものでもある。僕にとって一連の記事を書く行為は「自己療養のささやかな試み」だ。音楽という客体を通して「自己という主体を眺める」ことで、内なる自分と向き合い、対話するプロセスでもある。



💬(What)何を届けたいのか

テーマとして抽出したことを掘っていく。NoteBookLMもChatGPTも役立ってくれた。対応づく記事も添えて紹介する。


▼自己の内面と感情の複雑さ

著者は音楽を「自己という主体を眺める」ための客体とし、音楽に宿る「幾層もの“感情のレイヤー”」の「設計図を少しずつ、丁寧に見つめ、紐解いていきたい」と述べています。

これは、自身の心の中に存在する多様で複雑な感情(例:静けさ、哀しみ、慈しみ、存在そのもの、喪失と再生の複雑な感情、不安と弱さ)を理解し、その仕組みを解き明かそうとする過程そのものを伝えています。感情や記憶の由来をどこまで自覚できるか、という問いかけにも繋がります。

出力:ChatGPTより(一部改変)


▼喪失、時間、記憶、そして再生

多くの記事で、「失われたもの」(大切な人、過去の時間、関係性など)への想いが中心的なテーマとなっています。しかし、それは単なる喪失感の吐露に留まりません。

喪失を受け入れ、時間と共に移ろいゆくものたちの無常感を噛み締めながらも、「止めた時間を元に戻す」(前へ進む)決意や、無常だからこそ「今この瞬間を大切に抱きしめ、感情の煌めきを慈しみ、失ってしまったものにもささやかに想いを馳せる」ことの重要性を伝えています。

出力:ChatGPTより(一部改変)


▼自己との対話と「おそれ」の受容

著者は音楽を通して、内なる不安、弱さ、そして過去の自分自身と向き合っています。Jack's Mannequinの『Kill The Messenger』の分析では、困難な決断をした自分を他人のように客観視することに触れ、過去の経験を受け入れることの難しさとその重要性を示唆しています。

Galileo Galileiの『ブギーマン』では、トラウマの化身としての「内なる「おそれ」」を排除するのではなく、「こわいままで」受け入れ、その上で他者と繋がろうとすることの静かな肯定を伝えています。必ずしも強くなくていい、不安や弱さを抱えたままでいい、というメッセージです。

出力:ChatGPTより(一部改変)


▼他者との繋がりと孤独の中での自己確立

著者は「音楽という触媒を通して、他者と繋がろうと足掻く」と述べており、読者とのインタラクションを求めています。これは、個人的な音楽体験の共有が、読者との共感や繋がりを生むことへの期待です。

同時に、eastern youthの吉野寿の言葉「音楽でひとつになるな。音楽でひとりになれ」 を引用し、孤独の中であっても音楽によって自己を確立し、「孤独ではない。世界は繋がっている」と感じられることを伝えています。

失われた他者との繋がりは「失ったのではなく、ずっとそこにある」「心に刻まれている」という考えも示されています。

出力:ChatGPTより(一部改変)


どうやら、僕が伝えようとしている「何か」が見えてきた。

そして僕はそれらを、音楽という媒体が持つ表現力と共感力を通して、「読者自身の内面にも火を灯す」ことを願って共有しようとしているのだ。



🛠 (How)どのように届けたいのか

何度も書いているうちに、自分なりの「型」ができてくるように感じている。こういう伝え方が良いな、こういう構造と順序が良いな、といったことだ。それらも生成AIに分析・抽出してもらった。

何気なく書いている文章のクセや構造が、可視化されていくのは新鮮だ。


🎼 1. 楽曲の歌詞および構造を分解し、感情を重ねて読み解く
・歌詞の深読み: 歌詞に込められた多重的な意味合いやメタファーの解読
・曲のコード進行、リズム、メロディライン、楽器構成などの構造分析を通じた感情の変遷の可視化

🖋 2. 詩的で哲学的な文体
比喩や余白を活かした言葉選び
・読み手の想像を促す“開かれた言葉”としての文章

🪞 3. 個人の記憶や感情を引き出す問いかけ
「あなたにとってはどうだった?」という、問いが余韻として残る構成
・読者自身の内面と対話させるデザイン

出力:ChatGPT/NoteBookLMより(一部改変)

https://note.com/k_z__/n/n023f83d7fe46%0A


なお、きちんとした説明をしていなかったが、各記事の終盤には「People Tree」というコーナーを設けている。

こんなかんじの樹形図
ChatGPTで作成している

その昔、タワーレコードが発行するフリーマガジン『bounce』内に「耳で聴いたピープル・トゥリー」というコーナーがあった。

特集対象となるアーティストが影響を受けたアーティスト・影響を与えたアーティストについて、ライターさんが丁寧に拾い上げていた。まだAmazonもレビューサイトも多くなく、音楽雑誌やフリーマガジンが貴重な情報源だった時代。僕のなかではそのイメージが強烈に残っている。



むすびに

今回は番外編的に、自分自身の記事を題材に、生成AIによる内面世界のメタ認知のプロセスを踏んできた。自分でも気づけなかった無意識下の自分の思考や感情、繰り返されるモチーフが見えてくるという、新鮮な経験であった。
これからのAI活用のポイントは、盲点の窓を見つける=自己発見の促進と新たな視点の獲得にあるのかもしれない。


さて、断っておくと、僕は音楽の専門的な教育を受けた人間でも、音楽ライターでもない。ただ音楽に心を救われ、音楽とともに生きるひとりの人間だ。

だからこそ、いちリスナーとして、ひとつの曲に誠実に向き合いながら、音楽の作り手の工夫や想いに想いを馳せ、そこに立ち現れる感情を丁寧に拾い上げていきたい。

ここで大切に取り上げた音楽たち。

それらがいつか、これを目にする人にとっての新たな心の拠り所の一つとなれば、望外の喜びである。


引き続き、今後は物語やアートにも対象を広げつつ、少しずつではあるが筆を執っていきたい。




ご興味を持っていただいた方へ。他の楽曲も👇で紹介しています。
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