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【5大ジュエラー編|第5話:ハリー・ウィンストン(Harry Winston)—“キング・オブ・ダイヤモンド”が描くダイヤ偏愛の物語(前編)】

「ダイヤ偏愛が生んだ“キング・オブ・ダイヤモンド”の軌跡」
1932年、ニューヨークで始まったハリー・ウィンストン。天才的なダイヤの目利きを持つ創業者が、歴史的名石を買い集め、果敢にリカットして世に出すという大胆な手法で世界を制覇した衝撃の物語。ホープダイヤモンド買収やレッドカーペット戦略の萌芽など、“ダイヤモンドを芸術まで高めた”メゾンの原点を知れば、その魅力に圧倒されること間違いなし。

●ハイブランド・ジュエリー編
①5大ジュエラー 
前編 / 後編
②ティファニー 
前編 / 後編
③カルティエ
前編 / 後編
④ヴァンクリーフ&アーペル
前編 / 後編
⑤ハリーウィンストン
前編 / 後編
⑥ブルガリ
前編 / 後編
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ダイヤと言えばハリーウィンストンですよね

“ダイヤモンドへの偏愛”が生んだ世界的メゾン

「ユキくん、いよいよハリー・ウィンストン(Harry Winston)を取り上げる時が来たね。前回のヴァン クリーフ & アーペルで“詩的なロマン”を味わったけど、今度は“ダイヤモンドの王”と呼ばれる強烈な個性のブランドが登場するよ」

夜ふかしの部屋で、私は“うさぎ先生”の声を聞きながらノートパソコンに向かう。先生は闇の組織によってウサギの姿に変えられた元大学教授で、私(ユキ)の「ビジネスモデル調査ノート」を手助けする頼れる相棒だ。5大ジュエラー編としては、ティファニー、カルティエ、ヴァン クリーフ & アーペルとフランス・アメリカを行き来してきたが、今回は第5話としてハリー・ウィンストンの物語を深堀りする。

「ハリー・ウィンストンと言えば、映画やレッドカーペットでセレブが“これぞ最高峰のダイヤモンド”と着けているイメージがあります。あの“キング・オブ・ダイヤモンド”という異名は本当によく耳にしますね」と私が言うと、先生は「そう。“世界で一番ダイヤに情熱を注いだ宝石商”と言ってもいいくらいの個性を持つメゾンだよ。今回は前編として、創業と“ダイヤ偏愛”の背景、そして名石の買い付けやホープダイヤモンドの逸話など、歴史を中心に見ていこう。後編ではレッドカーペット戦略やブライダル、現代的なビジネス展開を深める予定さ」

私もうきうきと準備を始める。ティファニーがアメリカ的モダンを築き、カルティエがヨーロッパ王室のエレガンスを誇示し、ヴァンクリが愛と詩を宿したなら、ハリー・ウィンストンはダイヤモンドへの極度のこだわりで世界を驚かせた存在と言える。さっそくその“ダイヤ狂”とも呼ばれる創業者の姿から入ってみよう。


ダイヤの綺麗さは頭ひとつでてます

【1】ハリー・ウィンストンの創業と“キング・オブ・ダイヤモンド”の由来

1.1 1932年ニューヨーク創業:ハリー・ウィンストン本人の才能

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