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久々に勤めた病院は奇妙な職場だった‼病院の優劣は院長で決まる?

あらすじ

 専業主婦歴30年、50歳のアミコ。
キャリアも資格もない彼女が社会に踏み出した先は、ブラック中のブラック病院だった。
院長は殿様、スタッフは家来。評価は院長の気分次第。
有給なし、保険なし、残業代?そんなものは存在しない。
それでもアミコは、9年間そこに居続けた――。
最後に彼女が選んだ「ある決断」とは?
これは、そんな地獄のような職場で生き延びた、ひとりの女性のリアルな記録である。
 

はじめに
 

あなたの職場はホワイトですか?
おめでとうございます。どうか長くそこで働いてください。
もし「ブラックかも…」と感じたら、早く気づいて、早く抜け出してください。

これは、50歳・未経験・資格なしの主婦が社会復帰した結果、
地獄のようなブラック病院に採用されてしまった話です。書いたのは、私自身の“反省”です。読んだあなたが、「こんな職場はおかしい」と気づくきっかけになりますように。
そして、正しい選択ができますように。

第1話 採用面接

専業主婦歴20年。社会から完全に切り離されていた私が、何を血迷ったか、忙しい病院の求人に応募し――なんと採用されてしまった。

結婚以来、家事・子育てにすべてを捧げてきた自分が、もう一度働けるという事実に、私は興奮した。

……しかし、気づくべきだったのだ。
すでに“玉手箱”を開けてしまっていることに。

* * *

それは九年前のこと。
ふと目にした新聞の求人欄に、「クリニック オープンスタッフ募集」という記事が載っていた。

結婚以来ずっと専業主婦だった私は、もちろん病院に勤めた経験などなかったが、医療関係の仕事に携わりたいという思いと、その分野への憧れがあった。

「どうせ落ちるだろう」と思いながら、ダメ元で応募してみた。

「<オープン前研修あり>」という条件も、未経験者の私には安心材料になり、「挑戦してみたい」という気持ちが、むくむくと湧き上がってきた。

* * *

待つこと二週間。書類選考を通過し、ついに面接の日がやってきた。

久しぶりの面接に緊張しながら会場に到着すると、そこにはすでに大勢の応募者が集まっていて、そのあまりの多さに驚いた。

案内係に指示された席の前には、病院勤務経験者と思われる、若くて魅力的な応募者たちがずらり。

あれ? もしかして50代は私だけ?
……ひょっとして、場違いなところに来てしまった?

「これは勝ち目ないかもな」と、諦めに近い感情が生まれた。
でもそのせいか、逆に肝が据わって、妙に緊張がほぐれるのを感じた。

* * *

しばらくするとアンケート用紙が配られた。
そこには性格診断のようなテストがあり、パソコン能力を自己採点するユニークな項目もあった。

当時の私はというと――自慢じゃないけれど、パソコンの電源の場所さえあやふやな“パソコン音痴”。

とはいえ、さすがにアンケートに正直すぎることは書けない。
「ある程度ならできます」と調子よく書いてしまいたい衝動にかられたが、それではまるで面接詐欺ではないかと我に返り、

「今はパソコンの扱いが不得手ですが、研修期間までに練習してできるようにします」

と書いた。

* * *

アンケートを書き終えると、順番に別室へ呼ばれて、面接官4人と面接者1人で20分ほどの面接が行われた。

何を話したか詳しくは覚えていないが、

「私の長所は、誰とでも仲良くできることです。そして、そのように努力することです」

と伝えたことだけは覚えている。

* * *

面接を終え、家路につく道すがら――
「院長、素敵だったな。ここで働きたい。採用されたら全力で頑張ろう」
と、早くもバリバリ働く自分を妄想していた。

そこからの展開は早かった。

合否の連絡は「一週間以内」と言われていたが、なんとその日の夕方、電話が鳴った。

「アコガレクリニックの院長です。あなたと一緒に働きたいと思い、採用しました。一緒に頑張りましょう」

そう言われたときの、あの天に昇るような嬉しさは、今でも鮮明に覚えている。

こうして――
私の“楽しいビジネスライフ”が始まった。
……そのはずだった。


独り言

ちなみに、50歳・未経験の私がなぜ採用されたのかというと、
「面白そうな人だと思ったから」だそうです。

開き直って余裕を見せたのが良かったのかも💦

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あみこ ここまで読んで笑ってくれたあなたに、心からありがとう! 「続きも書けよ〜!」と思っていただけたら、チップでツッコミを飛ばしてもらえると、ますます元気にキーボード叩けます(笑)