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♦︎❤︎16♠︎♣︎ “家族のために家を買う”ってどう考える

平日の夜
赤提灯がぶら下がる賑わいを見せる居酒屋の中に
仕事終わりのハルさん
アキくん
みき先生
プランナーのヨルの4人が集まっていた

料理が運ばれてくるのを待ちながら
ハルがスマホを見せる

「最近
不動産会社の広告ばっかり出てくるんだよ」

「"将来のマイホームを"って」

アキが笑う

「僕も妻とベビー用品見てたら
家の広告まで出てくるようになりました」

「見てるとちょっと気になりますよね」

みきがレモンサワーを一口飲む

「子どもが生まれるタイミングで家を考え始めるか」

「保育園の近くがいいとか
小学校のこととか」

ヨルもうなずいた

「子どもが生まれると『今の部屋で大丈夫かな』って自然に考え始める人は多いよ」

ハルが腕を組む

「うちも今は賃貸なんだけど
子どもが走り回るようになったら手狭かなって」

「でも住宅ローンって何十年も続くじゃん
そこがちょっと…」

アキも続ける

「僕も逆に子どもが小さいうちは賃貸でもいいのかなって思ったり」

「転勤があるかもしれないし
でも妻は『子ども部屋を作ってあげたい』って言うんですよ」

みきが微笑む

「どっちの気持ちもすごく分かるな」

「遊べる場所がある
公園が近い
いっぱい身体を動かせつといいですよね確かに」

ヨルが続ける

「どんな暮らしをしたいか」

ハルが聞き返す

「どんな暮らし?」

「例えば
・実家が近い方が子育てしやすいとか
・通勤時間を短くして家族と過ごす時間を増やしたいとか
・休日は庭で遊びたいとか」

「そういう暮らしがあってその手段の一つが家探しじゃないかな」

アキが納得したようにうなずく

「確かに
保育園でも
朝お父さんが『会社まで1時間半なんです』って話してくれることがあるったな」

「その分
朝も夜も子どもと過ごせる時間が少なくなっちゃう」

「逆に少し家は小さくても職場が近くて
毎日一緒に夕飯を食べられる家庭もある」

「どっちが正解って話じゃないんだよね」

「その家族の価値観だもんな
子どもと遊ぶ時間は少なくても
暮らしている環境が
子どものためになってる可能性もあるから」

ヨルがみきの話を聞いて話す

「今は子育てに手厚い自治体もいっぱいありますもんね」

ハルが静かにうなずいた

「そう聞くと"家を買うか"じゃなくて
"家族がどう暮らしたいか"なんだな」

ヨルが笑顔で答える

「だから今すぐ買う必要もないし
逆に『まだ早い』と決めつける必要もない」

「一度話してみるだけでも十分意味がある」

アキが少し考えながら言う

「例えば
『子どもが小学校に入る頃までには考えよう』とか
『あと3年は今の家で暮らそう』とか」

「そんな感じでもいいんですね」

みきは枝豆に手を伸ばし

「子どもが成長すると必要なものも変わるからね
最初に決めたことが数年後には変わることだってある」

ハルがビールを静かに飲み干した

「なんか今日の話聞いて安心した」

「"今すぐ買うか買わないか"じゃなくて
"家族でどんな暮らしをしたいか"を話すところから始めればいいんだな」

ヨルもうなずく

「その時間がある家庭は家を買うときも
買わない選択をするときも
きっと納得して進めると思う」

料理が運ばれてくる

「いただきます」

4人は笑いながら食べ始め
話題は「理想の間取り」や「子どもの頃に住んでいた家」の思い出へと自然に変わっていった



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