【5】♠︎♣︎♦︎❤︎ “お風呂が大変…”をラクにする育児アイテム会議
日曜日のお昼すぎ。
保育プランナー事務所の会議室には、窓からやわらかな陽射しが差し込み、木目のテーブルを優しく照らしていた。
隣のプレイルームでは、子どもたちがブロックを積み上げたり、ボールを転がしたりして遊んでいる。
「あー、見て見て!」
「すごーい!」
ガラス越しに聞こえる楽しそうな声に、ゆきが自然と目を向ける。
淡いピンクのブラウスにベージュのカーディガン。保育園では子どもたちの小さな変化にもすぐ気づく、穏やかな先生。
隣では、動きやすい服装のみきが笑っていた。
「今日も元気だなぁ」
その様子を見ながら、ジャケット姿のヨルがコーヒーを一口飲む。
「今日は"お風呂・スキンケア用品"がテーマなんですよね」
「毎日使うからこそ、本当に良かったものは何なのか」
ベージュのジャケット姿のあさひが資料を閉じながら微笑んだ。
その向かいには、子育て中のハルとふみが座っている。
そして、赤ちゃんを迎える日を心待ちにしている、アキとなつがメモ帳を開いていた。
「お風呂まわりって何を買えばいいんですか?」
なつが真っ先に聞いた。
「ベビーバスだけでも種類が多すぎて…」
「確かに迷うかも」
ふみが笑う。
「うちはこれだったよ」
スマホを見せる。
ふかふかベビーバスプラス。
「あー」
あさひが頷く。
「軽いし、空気で膨らませるタイプだから扱いやすいよね」
「しかも使わなくなったら小さくしまえる」
「収納問題、大事」
ヨルがすぐ反応する。
「こんなものもあるみたいですね」
みきが写真を見せる。
ひんやりしないおふろマット。
「赤ちゃんを寝かせたとき、冷たく感じにくいんだ」
アキが調べた画面を見せる。
「よく知ってるね」
みきが笑う。
「少し形が違うから、使いやすさで選ぶ家庭も多いよ」
なつは真剣にメモを取る。
そのとき、プレイルームから小さな笑い声。
一人の子が転びそうになったが、マットの上でお尻をついて笑っている。
「ああいうの見ると…」
ハルがふっと言う。
「家の床も考えた方がいいなって思う」
「そうそう」
ふみが続ける
「お風呂上がりも意外と危ない」
「だから」
あさひが机の上に画像を映した。
浴槽滑り止めマット。
「浴槽の中だけじゃなくて、出入りの時も安心」
「あと」
ヨルが続ける。
「床は珪藻土バスマット」
「すぐ乾くから、大人も子どもも足元がベチャベチャになりにくい」
話題は少し変わる。
「お風呂上がりに鼻水を取るのが楽って聞くんですけど」
アキの質問にハルが笑みを浮かべて。
「鼻水は取りやすいかな」
みきも頷いた。
「保育園では、お風呂上がりじゃないけど、鼻水との付き合いは長い」
ゆきが続ける。
「冬は特に常に吹いてる感じですよね」
「保育園でもこういうのが使えればいいのにね」
ふみが動画を見せる。
「これは手動だから、電動音がないから寝ている時でも、そっとできるんだよ」
「でも」
ふみが笑い。
「風邪引いた時は電動買った」
画面には、
ベビースマイル メルシーポット。
「本当に助かった」
ハルも頷く。
「寝苦しそうな顔を見る方がつらかったからね」
「保育園でも」
みきが笑いながら言う。
「鼻が詰まってるだけで、ご飯食べづらかったり、眠れなかったりする子もいる。だから鼻のケアって、思ってる以上に大事。
保育園では衛生上、ティッシュで拭くしかできないんだけどね」
なつはうんうん頷き話を聞いている。
「そういえば」
あさひが話題を変える。
「スキンケアって何使ってた?」
ふみさんが即答する。
「アロベイビーのボディソープもクリームも?」
「うん」
「乾燥しやすい時期、本当に助かった」
あさひが頷く。
「あ」
なつが思い出したように言う。
「ベビー用綿棒って必要ですか?」
「必要」
今度は全員が即答した。
「耳だけじゃなくて」
みきが笑う。
「鼻やおへそのケア」
「用途いろいろあるんだ」
アキが驚く。
最後に、ハルが笑いながら言った。
「あと、一つだけ」
「何?」
「ベビーバスチェア」
ふみが大きく頷く。
「腰が座ってから、お風呂が一気にラクになったね」
「両手が使えるって、こんなに違うんだって思った」
いつの間にかテーブルの上のコーヒーは空になっていた。
隣のプレイルームでは遊び疲れた子どもたちが絵本を読んでもらっている。
その穏やかな時間を見つめながら、なつが小さく笑った。
「今日聞いたのって、全部"毎日使うもの"でしたね」
ヨルが頷く。
「そう」
「子育てって、特別な一日より毎日の積み重ねだから」
あさひも笑う。
「だから毎日使うものこそ、"ラクになるもの"を選ぶ価値がある」
窓から差し込む午後の光が、ゆっくりと会議室を包んでいた。
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