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『アルカディア航路』試し読み|全話まとめ

長編小説『アルカディア航路』の試し読みを、毎週月・水・金曜日に公開しています。
2009年、新宿。物理学者になる夢を諦めきれない会社員・三輪剛也は、河川敷のレイヴで出会った男から、地下にあるロックバーを教えられる。
本作は、日時・曜日・天気を記した46の断片からできています。説明によって場面をつなぐのではなく、読者を映画のワンシーンへ直接放り込むように書きました。
最初から順番に読むことも、気になった断片から読んで前後へ遡ることもできます。
noteでは、全46断片のうち第19断片まで公開する予定です。

試し読み

① 四月十一日(土)16:27 快晴
河川敷を歩いていた剛也は、音楽が鳴る方角へ向かう。

[試し読み①を読む]

② 四年前
大学三年から四年になる春休み。剛也は師・冬樹の部屋で、黒板の前に立っている。

[試し読み②を読む]

③ 四月十一日(土)23:56 快晴
河川敷のレイヴから寮へ戻った剛也。研究を進めようとしながら、タイキに教えられた店のホームページを開く。

[試し読み③を読む]

④ 四月十三日(月)12:00 快晴
会社の昼休み、海本と食堂へ向かう。GPS研究、大学院時代、冬樹への執着が、二人の会話から浮かび上がる。

[試し読み④を読む]

⑤ 四月十七日(金)19:07 小雨
会社の飲み会に一人で参加した剛也。同期や先輩の軽口が次第に彼一人へ集中し、逃げ場のない座敷で苛立ちを募らせていく。

[試し読み⑤を読む]

⑥ 四月十七日(金)20:52 小雨

小雨の新宿。剛也は、河川敷で出会ったタイキに教えられた地下のロックバーを初めて訪れる。証明を終えていないことへの迷いを振り切って重い扉を開けると、爆音と煙草の匂いに満ちた空間が広がっていた。

[試し読み⑥を読む]

⑦ 四月十八日(土)06:55 薄曇り

早朝の新宿。歩道で目を覚ました剛也は、パーカーが吐瀉物にまみれ、財布もなくなっていることに気づく。一方、携帯の電話帳には、昨夜知り合った人々の名前が十人ほど増えていた。一体なにがあったのか?

[試し読み⑦を読む]

⑧ 四月十八日(土)17:44 薄曇り

財布をなくした翌日の夕方。二日酔いで物理の論文を読むことを諦めた剛也がTwitterを開くと、地下のロックバーで知り合った常連たちから大量にフォローされていた。そのなかに、政治や職場への不満を綴る正体不明のアカウント「ビッグパーソン」を見つける。

[試し読み⑧を読む]

⑨ 四月二十日(月)18:58 曇り

視点は剛也から十九歳の大学生、藤木真吾へ。前日、地下のロックバーで辰巳からDJに誘われた真吾は、約束どおり営業前の店を訪れる。無人のダンスフロアで、ミキサーやCDJの扱いを教わりながら、初めて二つの曲をつなぐことになる。

[試し読み⑨を読む]

⑩ 四月二十二日(水)19:27 薄曇り

DJを始めて二日目。速いパンクが続きすぎないよう次の曲を探す真吾は、まだ教わっていない方法でテンポを落とすつなぎ方を自力で見つける。その選曲と感覚に、辰巳は真吾のDJとしての「センス」を見出していく。

[試し読み⑩を読む]

⑪ 四月二十二日(水)20:32 曇り

エースDJの辰巳と元エース五月の会話。DJ二回目の真吾を「驚異的」と評する一方、辰巳が見抜く課題とは?

[試し読み⑪を読む]

⑫ 四月二十四日(金)22:03 曇り

会社の同僚・海本を連れて、再び地下のロックバーを訪れる剛也。この日は有名バンドのメンバーを目当てに大勢の客が押し寄せていた。剛也は海本を常連のツッチーに紹介するが、二人の会話をきっかけに海本の態度が一変する。

[試し読み⑫を読む]

⑬ 四月二十五日(土)17:57 雨

三年ぶりに大学を訪れた剛也。大学院を中退し、会社員になってからも続けてきた物理の計算を、かつての恩師・冬樹教授に見せるためだった。「俺は結果を出した」と自分に言い聞かせ、剛也は研究室のドアを叩く。

[試し読み⑬を読む]

以後、月・水・金曜日に更新します。

Kindle(キンドル)版

9月9日まで刊行記念価格100円。9月10日以降は500円です。

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書籍版

『アルカディア航路』
A6文庫・282ページ・1,350円+送料
全46断片を収録した書籍版を、BASEとBOOTHで販売しています。

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