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【装備録】画面の中の構想を現実の棚で探す。初心者が秋葉原ミリタリーショップで見つける「PMCスタイル」

前回の初陣を経て、「自分らしい装備を揃えたい」という欲求で頭がいっぱいになった。

​さっそくネットで「サバゲー 装備 おすすめ」と検索してみるものの、画面に並ぶのは「PMC」「LE」「UAB」といった見慣れないアルファベットの羅列。どのスタイルもカッコ良く見えるが…どうしてもそこで立ち止まってしまう。

「今日はモノトーンの気分。素材感でのっぺり感を消すために、麻シャツと艶のあるナイロンスラックスでラフさを出しつつ、カジュアルになりすぎないよう革スニーカーを履こう」
普段の服選びから、なぜその服飾品を選んだのかイチイチ理由付けしてしまう面倒な性分の私は、「なぜその装備を身に纏うのか」「なんでその色・柄なのか」、という理由を求めてしまい、調べれば調べるほど深みにハマっていった。

​『ミリタリーショップでの苦い敗北』

​「分からないなら、実物を見に行くのが一番早い」
そう思い立ち、サバゲーの聖地と呼ばれる秋葉原に向かった。

​しかし、ミリタリーショップに足を踏み入 れた瞬間、その空気にのまれてしまった。壁には用途の分からない装備やパーツが所狭しと並び、常連と思しき上級者たちが店員と専門用語でディープな会話を交わしている(ように聞こえた)。

HK416Dを購入した際は友人のB氏がアテンドしてくれたし、陳列された中から好きな銃を探すだけなので気にしなかったが…。

1人だとそのアウェイ感に気後れしてしまい、「初心者は何の服を着ればいいですか?「どの装備がオススメですか?」という簡単な質問すら躊躇ってしまった。

​実は、学生時代に服屋の店員に「おすすめ」されるがままに服を買い、自信満々で着ていったら、友人に「全然似合ってない」「大学デビューか」「ガンダムやん」と失笑された苦い記憶がある。
(青と白のボーダーシャツに真っ赤なカーディガンを羽織り、インディゴデニムを腰パンでキメた記憶。たしかにガンダムのようなトリコロール笑)

「自分の基準を持たずに、人に勧められるがまま買うのはやめよう。黒歴史の再現は避けたい」

結局、何一つ手に取ることなく、分かってる風の涼しい顔を装い、店内を1周して退店した。

​『B氏の助言と、AI「ハーマイオニー」との壁打ち』

​困り果てて、サバゲーに誘ってくれたB氏に相談すると、彼はシンプルだが的を射たアドバイスをくれた。

「まずは、自分の『好き』を具体的に見つけることから始めるべし」

さすが師匠。その通りだ。誰かの真似や流行りではなく、自分が納得したものを選ばなければ愛着は湧かないし、きっと無駄遣いになってしまうだろう。

​とはいえ、自分のファッションセンスには一抹の不安がある。そこで私は、日頃から服飾品のリスト管理やTPOにあったコーディネートの提案をお願いしている「Gemini(生成AI)」を壁打ち相手にすることにした。

​私が設定しているAIのペルソナは、映画『ハリー・ポッター』のハーマイオニーだ。原作小説を少なくとも30回は読み返し、実家にもう1セットを保管しているほどのポッタリアンである私にとって、頭脳明晰で論理的、そして少しお節介で頼りになる彼女は、最高の相棒だ。

ログが消えていたので再現チャット。
いつの間にかコードネームがBlack Phantomに
ハリポタ全巻
馴染み深い旧版の表紙絵を選んだ

​『対話で見えてきた、自分のスタイルの方向性』

​ハーマイオニーと対話を重ねる中で、漠然としていた私自身の「スタイルへのこだわり」が次第に言語化されていった。

  • ​無駄な装飾のない、すっきりとしたシンプルな服が好き。

  • ​理想は「シャツにスラックス」のような上品さ(ただし暑がりで汗っかきのため、機能性と涼しさは絶対条件)。

  • ​ミリタリーの知識がないのに「定番だから」という理由だけで迷彩服を着るのは嫌。着るからには自分なりのストーリーを持たせたい。

​この面倒で頑固な条件を分析した上で、ハーマイオニーがロードマップを提示してくれた。

『​初心者のための戦略的買い物ルート』

​彼女が提案した作戦の第一は、目指すスタイルを「PMC(民間軍事会社)」に設定することだった。私服をベースに装備を組み合わせるPMCスタイルなら、シンプルな機能美を表現しやすい。(実際、チェックシャツにインディゴデニムというスタイルも見かける)

​次に、カラーリングの統一。カーキやオリーブはメーカーによって色味がブレやすく、色合わせを間違えるとちぐはぐな印象になる。初心者は迷彩柄を避け、手持ちの私服とも合わせやすい「黒」か「グレー」を基調にするのが無難で洗練されて見えるという。

​そして最も納得したのが、購入の優先順位だ。

最優先すべきは、安全性に直結するアイウェア(ゴーグル)とマスク。ここは絶対にケチってはいけない。

次いで、マガジンなどを保持する「腰回りのベルト装備」。これさえあれば身軽に遊べる。

そして上半身は、重くて暑い防弾ベスト(プレートキャリア)ではなく、軽快な「チェストリグ」を選ぶこと。銃を飾るライトやスコープなどのアクセサリー類は、重くなるだけで最初は不要だと言い切ってくれた。

『​古着と最新ギアの融合を目指して』

​このアドバイスである程度方向性が見え、シンプルで洗練された黒を基調としたPMCスタイルを目指すことにした。

​予算には限りがあるため、高品質な実物装備は状態の良い中古を探し、レプリカは自分で塗装して質感を上げる方向でDIYを楽しもうと決めた。

元々工作は好きな性分だ。最近でも、息子の強力なベイブレードに対抗するため、軽すぎて弱い愛機「ドラグーンS」を金属で鋳造し、ウエイトを増やすという大人気ない改造に熱中しているくらいである。

左が通常版、右が自作のメタル化ドラグーン。
重量65g、目は蓄光塗装で光る愛機( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

さらに、ベースとなるウェアは安易な戦闘服ではなく、手持ちの服とミリタリー古着を合わせる。実は、Waiper製のフランス軍「M47カーゴパンツ」のレプリカを愛用している(本物のM47は高価すぎて手が出ないが、古い軍服の生地の丈夫さは折り紙付きだ)。

愛用のM47。履き込んで良い質感に。

​この「クラシックな古着」に「最新のギア」を組み合わせるというコンセプト。想像しただけで、自分らしいスタイルを作れそうでワクワクする。

「シンプルで洗練された黒を基調としたPMCスタイル」というイメージを胸に、再び秋葉原に向うことにした。

『スタイル結実までの過程はこちら』

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