山陵の風を訪ねて ~和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ~
精神的なものはともかく、経済的な豊かさからはほど遠い自転車操業歌人なので、
敬愛する光厳院ゆかりの土地を訪れたくても、それだけを目的に旅行するということが気持ち的に(かつ、経済的に)なかなかできなくて。
確実に行く旅の道中とか前泊とかに組み込めば光厳院ゆかりのあちこちに行ける、だから今日京都に来たのだ、
と友人に言ったところ、それもどうやらふつうではないような反応を頂きました。
「経済的に、京都だけを目的に旅する勇気はないんですよ。でも隠岐には行くから。羽田から隠岐には伊丹乗り換えしかないから、なら伊丹・隠岐便を取って、新幹線で京都に来てこちらの北朝エリアを回ろうと」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) June 22, 2025
「隠岐に行くのにわざわざ京都に前泊するほうがすごいですよ」
(˙꒳˙*?)オヨ?
日本で唯一の和歌の大会への応募経緯や大賞受賞までのプロセス、きゅうまんえん弱かかる表彰式ツアーに申し込むまでの葛藤、その後のツアーの様子などはこちらの連載をご覧くださいね。
今回の連載「和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ」もはじめからお楽しみください。
1記事目:仲間とともに「島」を詠む
2記事目:京・近江から隠岐へ、序章
3記事目:蓮華寺にて、光厳さんのお導き
山陵の風を訪ねて ~和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ~
皆様のご支援で隠岐の旅に
隠岐後鳥羽院和歌大賞に応募し始め、2年目にして古事記編纂1300年記念大賞を受賞。
(「大賞」の前の修飾語が多すぎて伝わりにくいけど、一番すごい賞のことだよ)
「表彰式は名刺を配るチャンスだし、今後の可能性が広がる」
「隠岐に行くなら取材費としてお金出しますよ」
など、読者の皆様のお祝いやご支援を得て、
毎月の生活費の支払いも自転車操業の梶間和歌、奇跡的に、実に奇跡的に、隠岐の表彰式ツアーに行くことができました。
令和5年大会での受賞なので、翌年開催の表彰式は2024年10月になります。
詳しくはこれまでの連載を見てね。
その後令和6年大会でも城南宮・鳥羽殿賞を受賞、またまた皆様にご支援いただき、2025年6月の表彰式ツアーに行くことに。
いつもいつも、本当に、ありがとうございます。
前年の経験も踏まえると、羽田から隠岐への乗り継ぎ便はいろいろと不便があるということで、
自宅から伊丹までは新幹線などのJRで数日かけて行き、伊丹・隠岐間だけ飛行機にする、
その前泊は京都にして、光厳院ゆかりの土地を巡ったり近辺の友人たちと会う、
という旅程が固まりました。
・自宅最寄り駅から伊丹駅までは4日間途中下車可能な距離なので、JRの乗車券は伊丹まで買う
・6月20日、米原駅まで新幹線で向かい、番場の蓮華寺へ
・京都のゲストハウスで2泊、初日の夜は滋賀県の歌友と京都のレストランでキャッキャウフフ
・前年のコテンラジオツアーの翌日と同じように、21日はバスを乗り継いで京北地域の常照皇寺に、その夜はやはりコテンラジオツアー翌日と同じく京都の北朝仲間とオフ会……のつもりが、その仲間たちと朝からわいわい常照皇寺その他史跡を巡ることに
・22日、ゲストハウスから伊丹に向かい、隠岐へ
6月20日の蓮華寺の様子と、滋賀の歌友と京都で食事した様子は、ひとつ前のレポート記事をお読みくださいね。
再結集☆チーム北朝
この記事では2025年6月のことを書いてゆくのですが。
その前年、2024年10月にコテンラジオのクルー(サポーター)限定のバスツアーに参加しまして、
その後まっすぐ東京に帰らず夜行バスで京都に向かい、そこからバスで北上して光厳院の開かれた常照寺(現在の常照皇寺)に伺う、
夜に京都に戻ってきてから、もともとXで仲良くなっていた南北朝時代に詳しい仲間、歴史好き仲間と北朝オフ会をする、ということをしました。
つぶやく暇もない間にコテンラジオサポーターツアー終了、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 14, 2024
その後時間のあった3名で巌流島行きの二次会まで楽しみ、ただいま京都行きの夜行バスを待っております。
どこまでも充実した時間でした。
今後のポストやnoteなどで少しずつシェアして参ります。
応援ありがとうございました。
バスを乗り継いで常照皇寺に
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 15, 2024
→入口にあるお店でお昼ご飯
→そちらのお母さんと仲良くなる
→17時前までバスがないのでバス停で過ごすつもりだったのに、お母さんが乗り換えバス停まで送ってくださる
→光厳院の話で盛り上がる
→お土産プリンを車に忘れたのを届けてもらい再会
光厳院のお導き……!
光厳院がいまでも地元の方に愛されているのを見て、胸がいっぱいになりました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 15, 2024
桜の季節でも紅葉目的でもない一歌人が光厳さんを慕ってお邪魔してきました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 16, 2024
その夜はXの歴史ナカーマたちとオフ会。
私以外3人とも関西に住んでいても機会がないと会うことはないそうで、今回4人全員初対面でした。たしかにそういうものよね。
2時間そこらではあっという間だったな! またぜひ。 pic.twitter.com/qoPmjNc0aL
その時オフ会した皆さんとは引き続き交流があったので、
2025年6月の京都滞在時にも会えたら、とお誘いしたら3名中2名が会えるとのこと。
前回と同じように、私は昼間常照皇寺にお参りし、一日かけて京都に戻ってきてから晩ごはんで合流、と考えていたのですが、
「せっかくなので朝からみんなで」ということになり、常照皇寺以外の北朝ゆかりの土地も巡ることができました。
まず午前中は北朝にもゆかりの深い泉涌寺に。



6月ですが雨にも見舞われず、気持ちのよい時間でした……。
女将さんとの再会
その後山道をくねくね行きまして、光厳院の開かれた常照皇寺へ。
あの山道を経験すると、
「光厳院が山に入られたというのは、本当に、二度と京に戻らない覚悟でいらしたんだな……」
ということが体感として感じられます。
もちろん自分の足で歩いたわけでもないのですが、現在の文明の利器を使ってさえあのくねくね山道なので、
光厳院のころのその大変さ、そこから思われるお覚悟を想像すると……。
お参りの前に、ふもとの山陵汀さんで遅めのお昼ごはんを頂きました。
2024年に常照皇寺に伺った際、大変お世話になった女将さんのお店です。
名物の鮎はたしか季節限定・予約必須だったと思うのですが、鮎でなくてもおいしいおいしいお蕎麦です。

女将さんに「あの、昨年の秋にお世話になった……」とご挨拶したら、
「一度見た顔だな、あのときかな、と思っていたの」と覚えていてくださって。
飲食店の方の記憶力すごい……!!!
バスを乗り継いで常照皇寺に
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 15, 2024
→入口にあるお店でお昼ご飯
→そちらのお母さんと仲良くなる
→17時前までバスがないのでバス停で過ごすつもりだったのに、お母さんが乗り換えバス停まで送ってくださる
→光厳院の話で盛り上がる
→お土産プリンを車に忘れたのを届けてもらい再会
光厳院のお導き……!
↑「あのとき」
「これからお参りに行くの? 」
「はい! 今日はひとりじゃなくて、光厳さんのことが大好きな仲間といっしょに来ました」
「まあ♪ お寺が閉まる前に行ってらっしゃい」
と笑顔で見送っていただきました。あたたかい……。
常照皇寺へ
常照皇寺の様子はお写真中心になります。
桜や紅葉が有名ですが、前日の蓮華寺と同じくシーズンではないので、私たち以外の参拝客は1組だけ。
静謐な時間が流れていました。















今後も、何度でも、伺いたいです。
追記。この日のことは後日京極派スペースでお話しました。
番場の悲劇の蓮華寺(滋賀県)と、晩年お過ごしになった常照皇寺(京都府)、という光厳院ゆかりの場所に先月お邪魔してきたというお話でした。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2025
旅レポメインですが、番場の悲劇の解説など歴史関係のことにも多少言及しております。
お耳の寂しいタイミングでどうぞ。#京極派https://t.co/Jg50tckAjw
歴史ジョークの言い合える仲、尊い
その後は下鴨神社に行ったのですが、本殿が予想より早く閉まっていたので、皆で散策するのみにしました。




歴史好きであっても地理には疎いし、
常照皇寺ぐらい光厳院と結びついた場所でないと、どの寺社がどなたのゆかりということもなかなか覚えられなくて……。
常照皇寺以外に、自分の意志でここに行こうあそこに行こうとはなかなか思えなかったはず。
このときは同行してくれる京都在住の仲間がいてくれたので、ひとりではまずできない経験ができました!
感謝!!
最後はパスタ屋さんで晩ごはんを食べて、解散。
その間ずっと歴史トークをし、ときに歴史ジョークを挟み……前提情報の共有なしに歴史ジョークの言い合える仲、尊いです。
年齢も性別もバックグラウンドも関係なく友情の育めるX、(ネガティブな面もあるとはいえ)有難や、有難や。
昨日はチーム北朝で常照皇寺その他、光厳院や北朝ゆかりの場所を巡ってきました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) June 22, 2025
何の断りも遠慮もなく北朝トーク、歴史ジョークの言い合える関係性……尊い……✨✨
昨年お世話になった、常照皇寺前の山陵汀のおかみさんにもご挨拶できました。
また伺います。 pic.twitter.com/N1kTkzk6yq
決意を新たに
そんなチーム北朝でまた何度でも集えるといいな!
そのためにも、隠岐の表彰式ツアーに行く権利を今後も確保すべく、毎年の和歌大賞に向けて引き続き精進します。
令和7年大会でも無事入選し、今年10月の表彰式ツアーに申し込んでおりますが、まだ参加費(物価高で高騰……)と交通費(怖くて航空券の金額をまだ調べていない)の目処が立っておりません。
ふだんのぎりぎりの生活と別に、さらに十数万円という金額が必要になるのですが、
もし「いいね」と思ってくださる方がおられましたら、一部でも、わずかでも、お気持ちお寄せいただけましたら幸いです。
(もちろん、「スキ」やシェアでの応援にも大変励まされております! )
同時進行で令和8年分「鶯」詠にも目下取り組んでおります。
ライバルの皆様、ともにがんばりましょう。
ライバルの皆様に塩を送るコンテンツはこちらにご用意しております。
次回和歌大賞でも自然、ここに私の調べた結果が反映されるので……和歌大賞に挑戦したい方、特に題詠和歌に慣れておらず取り組み方すらわからない方には強力な武器になると思います。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 16, 2025
ライバルを強くしてどうするのかって?
ライバルを強くしたうえで良い結果を得てこそ意味があるのだ。
2025年隠岐の旅……の前の滋賀・京都の旅2日目のレポートでした。
3日目は京から伊丹に、そしていよいよ隠岐に移動し、表彰式ツアーが始まります!
この続きはこちらのマガジンをフォローのうえ、更新をお待ちくださいね。
過去大会の応募・受賞作品一覧
連載 和歌への情熱で道を拓く
1記事目:隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯
2記事目:挑戦2年目の転機
3記事目:アルバイトでの成長と可能性
4記事目:信念で詠み上げた作品の行方
5記事目:大賞受賞、そして立ちはだかる壁
6記事目:元ホームレス、和歌にフルベットして
7記事目:友情と応援の表彰式チケット
8記事目:終わらぬ挑戦、広がる波紋
連載 隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
9記事目:縁を結び直す島根旅、益田編
10記事目:黒歴史生産装置が、和歌で輝くまで
11記事目:ひとりでは行けない場所に
連載 和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ
1記事目:仲間とともに「島」を詠む
2記事目:京・近江から隠岐へ、序章
3記事目:蓮華寺にて、光厳さんのお導き
4記事目:山陵の風を訪ねて【イマココ】
5記事目:黒歴史は海を越えて
6記事目:船は澪引く惑星の海
7記事目:島へ誘言葉たち
8記事目:やさしい光の残る夜
9記事目:自然よりも、食よりも
10記事目:会えなかった人、また会える人
11記事目:次の歌へ、次の旅へ
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梶間和歌の出身地島根県とゆかりの深い隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯や、令和5年分の大会結果、そしてその後……noteのマガジンとして連載しております。
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メンバーシップ・チップ・寄付や有料コンテンツの購入などで支えてくださる皆様のお力で成り立っています。
お寄せいただいたご支援で生活を回しながら、和歌(特に京極派和歌)の発信をし、
また和歌にゆかりのある土地を旅してレポートを書いたり、歴史の勉強をしてエッセイを書いたりしてきました。
皆様のご支援があってこそ、多くの記事やコンテンツを無料または低価格で届けてこられましたし、これからも届け続けることができます。
「梶間和歌の活動や生き方に意義を感じている」
そして
「経済的に余裕がある」
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経済的に余裕はないが価値や意義を感じている――そんな皆様からのスキやシェアなどにも、あらためて、心より感謝申し上げます。
皆様から頂いた支えを、これからも和歌をはじめとした人文知の発信という形で社会に還元してまいります。
今後とも、あなたはあなたの領分において、私は私の領分において、ともに世界を美しくしてゆきましょう。
この記事を書いた人


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