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非日常からまた日常へ

街を歩き、手をかざす

芸術祭がもたらした視点に、街の境界は揺れ動く。
点在する色合いも日没とともに閉じ、東から西への
太陽の軌道に、街は動き始めて、また止まる。旅の
ひとときと、この地につながれた時間が交差する。



日没に街のシルエットが浮かび上がる



街をめぐった視点や


気配が重なり合い



色づく光は街の縁を際立たせる


街に散りばめられた境界を



くぐるように、またぐように


立ち上がる風景を繰り返す



連続、空白、始動、継続



過去から現在へと歴史を受け継ぐ街で



ガラスの中の風船に


空気の形と重さを感じ



連続する街の風景に


混じり合う時間を通り抜ける



校庭にそびえる塔は


日常と非日常を裏返すように



暮れゆく空に光を放ち



また閉じては



輝いて、非日常の空間を生み出す



ピンクの幟をたどるほどに



街への視点は、少しずつ



ずれては、変化するように


街に置かれた色や形を



きっかけに、旅のつながりを見出していく



岡山の街に揺らめいた視点は



街の片隅に、きらりと輝く
 


アートの気配にふれて


旅での出会いを重ねては



街が放つ光に沿って



朝に歩いた大通りを引き返す



またたく間に過ぎゆく時間に
 

立ち現れた境界をたどり



岡山の街の芸術祭を後にして


また非日常から日常へ


芸術祭に設けられた作品は、街に新たな視点を
与え、街の記憶を呼び起こす。日常と非日常の間
に立ち現れた境界は、互いの存在を露わにする。
青豆という名の小説の中の主人公が歩いた世界
のように、街を歩き、読み解いては書き換える。
やがて日は落ちて、旅の一日は終わり、転じる
視点は日常の形を変え、次への旅の基点となる。



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