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記憶の中の風景を重ねるように

大阪の梅北に広がる風景を

記憶を重ねるようにして歩く。建築家は自らの生を
削るように建築に向き合う。その緊張感をまとう
建物にあらためて触れる。繊細さ、巨大さ、重なり、
そして光のうつろい、風のささやき、水の奥行き。
梅北には二人の建築家の思いが重なる風景がある。


非日常は日常と表裏一体として



とらえることで、両者は干渉し合う



ゆるやかに続く形に沿って



風景をたどり、心に留める




旅を続けている。その拠り所ともなる言葉が



光を浴びて輝く青いリンゴに記される



永遠の青春へ。それは世界の奥深さにふれる言葉



安藤忠雄氏は圧倒的にしてなお、その先を見すえ




過去から現在へ物語を紡ぐ。VSで行われていた



安藤忠雄展でふれた直島の建物群の物語



2025年に開館した直島新美術館は



直島での10番目の建物となる




青いリンゴにこめられた思いは



大阪から始まっては



円を描くように



日本、世界へと広がっていく



安藤忠雄氏が取り組む緑への思いは



梅北で空へとそびえるビルの下でも



植物に包まれた希望の壁として



立体的な緑の風景を形作る


梅田の街を見守る、空へと伸びるビルは



空を取り込むようにして、風景を変容させる



その圧倒的な空間を体感し



変化し続ける梅田の風景の中を歩く



建築は空から無限の変化を与えられるという



原広司が残した言葉を胸に、空と共鳴し合うビルを見上げ



変容する空と、建築と



二人の建築家の建物が響きあう梅北を後にして 


変わり続ける街を歩く。風景は記憶を残しながら、
書き換えられていく。緩やかに続く変化もあれば、
大きく姿を転じる変化もある。旅の面白さは変化
する風景を感じ、かつての記憶と、今に映る風景を
重ねていくこと。人生が続く限り、旅は続いていく。


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