出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験(SG) 午前 問5
予備知識
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| サーバ | サービスや機能を提供する側のコンピュータ |
| ファイルサーバ | ファイルに関する あれこれを管理してくれるサーバ。ファイル置き場になっているコンピュータ |
| 情報セキュリティ | 情報の安全を守ること |
| 機密性 | 「見せたくない人には見せないよ!」の意味 |
| 完全性 | 「その情報は、おかしくなってないよ!」の意味 |
| 可用性 | 「見せて良い人に見せるよ!」の意味 |
| ストレージ | データをしまっておく箱 |
| 二重化 | 「壊れても大丈夫なようにもう一個用意しておきましょう」作戦のこと |
| 耐障害性 | 「ヤバいことになったら、どうする?」を想定した備え |
| 暗号化 | ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って、データを ぐちゃぐちゃにすること |
| アクセス権 | ファイルやフォルダなどに対する「触っていーよ権限」のこと |
| 不正アクセス | 「こっそりアクセス」のこと。コンピュータさんの世界で泥棒がお家に入ってくる行為 |
問題
| 問題文 |
|---|
| ファイルサーバについて,情報セキュリティにおける"可用性"を高めるための管理策として,適切なものはどれか。 |
| ピヨ意訳:情報セキュリティの話で出てくる「可用性」を高めるための対策は、どれ? |
| 解答選択肢 | |
|---|---|
| ア | ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。 |
| ピヨ意訳:ぶっ壊れても大丈夫なように予備を用意するよ! | |
| イ | ディジタル証明書を利用し,利用者の本人確認を可能にする。 |
| ピヨ意訳:利用者本人チェックを行うよ! | |
| ウ | ファイルを暗号化し,情報漏えいを防ぐ。 |
| ピヨ意訳:情報が外に漏れるのを防ぐよ! | |
| エ | フォルダにアクセス権を設定し,部外者の不正アクセスを防止する。 |
| ピヨ意訳:データを変なやつに見られないようにするよ! | |

正解
| 正解 | |
|---|---|
| ア | ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。 |
| ピヨ意訳:ぶっ壊れても大丈夫なように予備を用意するよ! | |
ピヨピヨ解説
情報セキュリティは「情報の安全を守ること」です。
教科書的な説明をしているところでは
機密性:Confidentiality
完全性:Integrity
可用性:Availability
の3つを保持すること、と説明されます。
それぞれの意味は
機密性:見せたくない人には見せない!
完全性:おかしくなってない!
可用性:見せて良い人に見せる!
です。
可用性は「見せて良い人に見せる!」です。
「おまえは見てOKだよ!」な人が、見たい情報をきちんと見られる状態を維持することを指します。
それを踏まえて「ア:ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。」は、ファイルサーバがぶっ壊れて、ファイルサーバを使って良い人が使えなくなることを防ぎます。
ということで「ア:ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。」が正解です。
ちなみに「イ:ディジタル証明書を利用し,利用者の本人確認を可能にする。」は、利用者本人チェックをやることによって変なやつに使われるのを防ぎます。
「見せたくない人には見せない!」(機密性)を高めるための備えです。
「ウ:ファイルを暗号化し,情報漏えいを防ぐ。」は、情報が外に漏れるのを防ぎます。
情報が外に漏れたら変なやつに見られちゃうかもしれませんからね。
「見せたくない人には見せない!」(機密性)を高めるための備えです。
「エ:フォルダにアクセス権を設定し,部外者の不正アクセスを防止する。」は、データを変なやつに見られないようにします。
そのまんまですね。
「見せたくない人には見せない!」(機密性)を高めるための備えです。
余談ですが、私は最初、選択肢の「ア:ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。」を「完全性を保持するための備えじゃないの?」と思いました。
「ファイルサーバがぶっ壊れたら、中身のデータもぶっ壊れるじゃん」と考えたのです。
でも、よく考えたら、二重化は「情報そのもの」がおかしくなったときのための備えじゃないのですよね。
あくまで「情報を入れている箱」がおかしくなったときのための備えです。
二重化のやり方は いろいろありますが、もしリアルタイムで同期していたら、ぶっ壊れた情報が複製されます。
二重化することが、情報がおかしくなるのを防ぐ備えにはなりません。
一方で、二重化することで「情報を入れている箱」がおかしくなった際の備えにはなります。
「情報を入れている箱」がおかしくなって、そのままなら、情報を取り出せません。
「情報を入れている箱」がおかしくない状態を維持することは「見せたい人に見せる」の実現につながります。
そんな思考の流れで「ア:ストレージを二重化し,耐障害性を向上させる。」が正解なのだと理解しました。






