偽装請負
契約上は請負契約だよ
実際の働き方は派遣と同じだよ
簡単に書くよ
偽装請負(読:ギソウウケオイ)とは
建前上は請負ということになっているけど、実際のお仕事姿を見ると「それって請負じゃないよね?派遣だよね?」な状態のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「請負」と「派遣」について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
請負は「結果を出しますよ」な契約です。
「何をしたか」は、そこまで大事では ありません。
「結果として、どうなったか」が、とても大事です。
その代わり、結果を出すためのやり方は自由に決められます。
そんな契約形態です。
請負の場合は
お客さま:こんなのを作ってよ
↓
自分:はい、作ったよ
↓
お客さま:ありがと。はい、お金
が本来の流れです。
お客さまが「ケーキを作って」とお願いしたのであれば「できあがったケーキ」に対して支払いが発生します。
費用は、成果物に対して支払われるのです。
厳しいですが、結果を出せなければ報酬はもらえません。
お客さま:こんなのを作ってよ
↓
自分:頑張ったけど、できませんでした
↓
お客さま:じゃあ金は払えんなぁ
となります。
その代わり、作業のやり方は基本的に作業者の自由です。
お客さま:ついでに、この作業もやっておいてよ
↓
自分:ん?俺のやり方に口出すな!
↓
お客さま:ぐぬぬぬぬ
もアリなのです。
建前上の話ですけどね。
派遣は「人、売ります」な契約形態です。
人を「派遣」して「労働力を提供しますよ」な契約です。
派遣の話では
1.働く人(労働者)
2.送り込む人(派遣元の企業)
3.働かせる人(派遣先の企業)
の3人が登場します。
送り込む人と働く人は雇用契約を結び、送り込む人から働く人にお金を払います。
働く人は働かせる人の指示に従い、働かせる人の元でお仕事をします。
働かせる人と送り込む人は「派遣しますよ」の契約を結び、働かせる人から送り込む人にお金を払います。
これが派遣の基本的な流れです。
以上を踏まえて
契約上は請負だけど、実際の働き方は派遣っぽくなっている状態
が「偽装請負」です。
契約上は請負です。
結果さえ出せば、やり方は指図されないはずです。
ですが、実際には、お客さまとかから、あれやこれや指図されます。
そんな状態です。
とはいえ、IT業界では微妙な状況も多かったりします。
例えば、そうですね。
ピヨ太君が、お客さまからシステムの一部を作ってくれと言われました。
システムの一部の完成に対してお金をもらえる請負契約です。
ただし、作るのは、あくまでシステムの「一部」です。
他の部品と合体させなくては、いけません。
そこで、お客さまから「うちに常駐して作業してよ」とお願いされました。
他の部品を作っている人と密にコミュニケーションを取れた方が良いというのが、その理由です。
ピヨ太君は、しぶしぶながら、お客さま先に常駐することにしました。
お客さま先に常駐するので、会社に行く時間と帰る時間は、お客さまに合わせます。
本当は嫌ですけどね。
お仕事を円滑に進めるためには仕方ありません。
ちなみに、作業は、システム全体のリーダー(お客さま先の社員の人)の指示に従って進めます。
進捗会議やその他諸々の打ち合わせがあるので、休むときはシステム全体のリーダー(お客さま先の社員の人)にお伺いを立てなくてはいけません。
建前上は好きに休んで良いのかもしれませんが、他との兼ね合いもありますし、実情としては好きに休めません。
さて、この例のピヨ太君の状態は偽装請負な状態でしょうか?
それともセーフでしょうか?
正解は……よく分かりません。
「偽装請負だ!」と言う人もいるでしょう。
システム全体のリーダー(お客さま先の社員の人)から指示されていますしね。
ですが、円滑に業務を進めるために、ピヨ太君が自主的にやっていると捉えることもできます。
そのように解釈すれば、問題ない気もします。
お仕事現場の慣習やお客さまとの力関係にもよりますし、中々にデリケートな話なのです。
一言でまとめるよ
まぁ「偽装請負」って単語が出てきたら「契約上は請負契約だけど実際には違う働き方(大抵は派遣)なんだな~」と お考えください。






