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育児の落とし穴 〜ワンオペしんどい〜

自己紹介
私は、働く人の健康をサポートする「産業医」をしています。普段は、産業医活動の「落とし穴」や日々の実践・考えを、noteやX(Twitter)で発信しています。

育休・育児シリーズを始めます
2025年に第一子を授かり、合計4ヵ月ほど育休を取得しています。この経験を通して得た学びを、『落とし穴シリーズ』として発信していきます。特に、これから育休を取ろうと考えている男性に参考になればと考えています。諸先輩方からすれば鼻で笑われるような内容もあろうかと思いますが、こんな人間もいるんだと温かい気持ちでご笑覧いただければ幸いです。

ワンオペしんどい

私の育休期間で、トータルで15日ほどのワンオペを経験しました。うちは、比較的早期に"かんみ"(=完全ミルク)に移行したので、ワンオペしやすい環境だったことも関係しています。

そのワンオペを通して感じたことは、

ワンオペめっちゃつらい!!』ということです。

小学生並みの感想ですが、育児は1人でするもんじゃない!って心より思ったので、自分なりのその思いをぶちまけたいと思います。

ほぼなんにもできない

育児が始まる前は、育児とはいっても赤ちゃんなんてスヤスヤ眠っているんだし、隣で読書したり、PC触ったりできるんでしょ、なんて思っていましたが、それはとんでもない勘違いでした。ほぼなんにもできないもんですね。

ワンオペは特にそれが顕著です。料理をしたり、部屋の掃除をするのも一苦労で、家事をこなしているだけで体力がなくなります。他のことに手をつけるのはほぼ無理です(体力面だけではなく、仕事モードへの頭の切り替えがなかなかに難しい)。

ミルクあげて、おむつ変えて、赤ちゃんあやして、付随する家事をやっていたら、いつのまにか次のミルクの時間がきて・・・のループです。

文化的で最低限の生活が送れない

ワンオペ自体は不可能ではないです。やろうと思えばやれるんですよね。ただ、それは育児がこなせているだけで、自分自身の文化的な生活は送れていないんですよね。

人間生きていれば、余暇や外出は大事な時間だし、自分一人の時間が必要なんだなって思いました。映画やドラマだって観たいし、読書もしたいし、創作活動(note書き)だってしたいよ!(笑)なんて思うわけです。

憲法がすべて国民に保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」はどこにいったんだ!?って大げさながら思ったりもしました。もちろんそれは、かなり大げさな表現ですが、渦中にいる当事者はてんてこまいなので、それくらいの感覚があります。

育児自体が楽しいんだからいいじゃないか、という声もあるかもしれませんが、どんなに楽しくても、ワンオペが長期間続くのはしんどいんですよね。

楽しさ半減つらさは倍増

赤ちゃんが究極的に可愛いのはまさにその通りなんですが、それでもしんどいもんはしんどいんです。例えば、めっちゃかわいい瞬間があっても、それを共有する相手がおらず、一人ぼっちだと、なにやら寂しさやらむなしさもあるんですよね。キュンキュンするはずが、キュンキュンしきれない感じです。ワンオペは育児の楽しさが半減します。

一方で、しんどい部分は一人で対応しなければならないので倍増します。二人でやっているときは、ガハハって笑いながらしんどいことも分かち合えるんですよね。うんちくっさ〜、とか、なんで泣いているんだろうね〜、とかそんなことって二人だと笑い話になりますからね。

喋ることが減る

ワンオペは喋る量が激減します。もちろん、赤ちゃんに話しかけることは話しかけるんですが、二人でいるときと比べると10分の1くらいなんじゃないかと。

喋ることが減れば当然ながらストレスも溜まります。なんとなくむなしくなります。部屋がシーンとしていて、泣き声だけが響き渡るのはなんともしんどいものです。

徐々に精神的に追い込まれるのはこういうことなんだなとも気付かされましたね。社会から取り残される感覚や、仕事から離れることで自分のアイデンティティが失われるような感覚すらちょっとありました(私はワンオペ期間も短く、そんなに長い期間仕事から離れていたわけではないので、そこまでこの感覚は強くはなかったものの、これらが長い人やキャリアのベースがない人が相当に辛いのだと思います)。

ワンオペのときこそ、外出したり友人と予定をつくることが大切かなって思いました(とはいえ、私の場合パパ友がいなかったので、友人と予定つくるのが難しかったです。この辺は次の記事に書こうと思います)。

ワンオペのいいこと

対峙せざるをえないからこそ当事者意識が芽生える

対峙(たいじ)とは、二者または複数の者が互いに向かい合う、直面する状態を指す言葉です。ワンオペは赤ちゃんと対峙します。自分しか世話する人がいませんからね。がっつりと育児と直面します。

赤ちゃんに嫌われていようとも、嫌がられようとも、泣き喚かれようとも、自分しかやるしかいない状況になります。そのため、二人で育児しているときよりも、100倍の当事者意識が芽生えます。逃げ場がないんです。やらねば!という感覚になります。

当事者意識が芽生えにくい父親さんがいれば、ワンオペの日をつくっていくといいと思いますよ。

自分のペースでできる

二人で育児をしていると、あれやこれやと小さな方針がぶつかることがあります。ミルクをあげるべき/あげないべきとか、寝かすのか/寝かさないのか、今泣いているのはなぜだとか、小さなことですが、地味にやりにくさはあるんですよね。パートナー側が主導権を持ってますしね。

ワンオペでやっているときは、そういうことはないので、自分のペースでやれるのは良かったかなと思っています。

比較的自分は指示待ちになってしまうので、自分のペースで主体的に動けて、特になんにも言われないのは気楽なもんだなとも思いました。

前述の通り、手がかかるので、やりたいことはほとんどできないし、しんどさはあるものの、全てが全てしんどいわけでもない、ということも添えておきます。たまにはいいもんですよ、ワンオペも。たまにならね。


おわりに

ワンオペ育児は、想像以上にしんどく、同時に多くの気づきを与えてくれます。育児は一人で抱えるものではなく、分かち合うことで楽しさも余裕も生まれるものだと実感しています。だからこそ育休をとって良かったな、とも思いました。

この経験が、これから育休や育児に向き合う方の参考になれば幸いです。
同じように頑張っている皆さん、今日も本当にお疲れさまです。

産業保健的コラム:このコラムは、私の専門である産業保健領域になぞらえて、この記事を補足で説明します。

〜育児によるメンタルヘルス不調を減らす〜

育児の中でも、とくにワンオペは強い心理的ストレス要因となり、メンタルヘルス不調のリスクが高まります。いわゆる"産後うつ"の要因の一つとなります。

男性育休の取得は、単に男性の育児参加、女性の社会進出を後押しするだけではなく、母親の孤立を防いだり、産後うつ症状に気がつくことにも繋がります。

メンタルヘルス不調を防ぐためには、企業のラインケアと同じく、周囲が気がつき、声をかけ、話を聞き、必要なリソース(資源)につなぐことが重要です。

ワンオペは産後うつのリスクファクターだからこそ、その先の悲劇を防ぐためには、一人にさせない(一人にさせる時間をなるべく短くする)、育児は2人でする、みんなでやる、コミュニティでやることが重要なんだなと、自身の経験から強く感じました。

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育児の落とし穴〜そばにいる〜
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ちょっと癖のある投稿多めですが笑

また、夫婦でラジオも始めました。
育児トークは少な目ですが、よかったら聴いてください!



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