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奇跡的な出会い

 その頃の私は毎日同じルーティンの中で日々を過ごしていました。

ある日、占いの先生の新年のパーティーに参加した帰り道のことです。
先生のマンションの駐車場で一匹の仔猫を見つけました。

真っ白で少し長めの毛並み。目は両目とも綺麗なブルーで引き込まれそうな魅力をもってしました。小さな体、おぼつかない足で駐車場をペチペチ歩いている。

血統書があっても良さそうな猫なのに……。
どうしてこんな場所にいるんだろう?と不思議に思って見てガン見していました。

先生の奥様が「この数日間、猫の鳴き声がしてたのよね」とつぶやいた。

捨て猫? 迷子?
一目見て可愛い!と思って抱き上げたものの、うちでは親が
許してくれなから諦めようと思って、ごめんねと言いながら
下におろしました。

仔猫は弱々しい足取りで私を追いかけてきました。
その直後、側溝の溝に後ろ足を取られ、仁王立ちの様な恰好になって
上を向いてバタバタと前足で空をかいていました。

猫といえば俊敏な動きをするものだと思っていたのに
あまりにどんくさくないか?

「もう、そんなんじゃ野良で生きていけないね!うちにおいで!」

気づいたら仔猫を抱き上げていました。

その後、仔猫を連れて先生のお宅にお邪魔しました。
すでに飼うつもりの勢いで連れて来たものの、親に反対されたらどうしようと頭の中でグルグル考えていました。

先生のお宅に入れて貰った後、仔猫は他の人がいるソファーを移動して、
先生や一緒にいた人達に囲まれて可愛がられていました。

先生は仔猫を気に入ったらしく「うちで飼ってもいいなぁ」と言いながら
仔猫にお祓いをしていました。他にも誰か飼いたい人がいるなら、うちよりましかもしれないと思って仔猫の居場所を探していました。

その瞬間、仔猫は背を伸ばして周囲をキョロキョロ見まわし私を見つけて「ニャー!」と鳴きました。それ見た先生は

「行く場所は決まったな!」
そして仔猫はうちに来ることになりました。

帰り際、先生から意味深な話をされた。

「この子は本当に真っ白だね。真っ白は天からの授かり物だ。野生では色々な色を持っているけど、浄化して白、天使に近づく個体もあると聞くよ。
この子は天から現世に下された子だね」

その時は何よく分からないまま言葉を受け取り、仔猫はうちの飼い猫になりました。

 仔猫を連れて帰ったのは夜中。
親には翌朝にことの経緯を説明して、絶対反対させない!
仔猫の生活権を勝ち取るんだ!と誓ってその夜は仔猫と一緒に寝ました。

翌朝、やはり親からは大反対されましたが、私の部屋から出さないこと、
お世話は私が1人ですることを条件に許可して貰うことになりました。

なんとか仔猫がここで生活する権利をゲットできた!
と意気揚々だったのですが、ふと気づいたことがありました。

白猫で青い目の子は耳が聞こえない説。
片目だけ青い目ならそっち側の耳が聞こえないことがあると
聞いたことがあったのです。

確かにどんくさい猫だったし、もしかしたら耳が聞こえないのが原因?
両目ブルーの目なので両耳聞こえない可能性もある……。
心配になって見えない場所で手を叩いて聞こえているか反応をみた。
両耳反応している。良かった。聞こえていた。

ってことは、どんくさいのは生まれつき?!
それもちょっと……猫さんとしてはどうなんだろうと思ったけど
ゆる~く過ごすパートナーとしては最高かもしれない。

仔猫はまだ小さいけど、たぶん男の子なので「ヒデサト」と名付けました。


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