モンゴルを表す15枚|雄弁で寡黙な写真を撮りたい、撮れない【ウランバートル鉄道・サインシャンド・カラコルム10日間一人旅】
旅先で写真を撮るという行為の裏には一体何があるのだろう。それとも、その行為自体が表なのだろうか。
何にでもカメラを向ける、つまり消費的ではありたくない。でも記録はしたいし、大切に振り返りたい。そんな狭間にいる私ができることは、写真を振り返って内省すること。次の旅で、物語が多いけどおしゃべりすぎない、そんな写真を撮れるように、旅の写真からモンゴル滞在を振り返ってみる。15枚の写真をピックアップして、その時の気持ちとか感覚を思い出してみたい。
下手な写真だけどいいのだ。下手〜とか言いながらnoteに貼って、できるだけ鳥の目線で見たいのだ。
カラコルム
自然編

あんなに乾燥した果てしない大地で、ラクダの目は潤いをたたえていた。貴重な水分。目をゴミから守るのかな?
ゲル編

お世話になった遊牧民のお宅にて。ゲル中央の暖炉。明け方に炭(厳密には炭ではない)をくべるときの幸福感たるや。朝方に起き抜けで暖炉の様子を見に行くあの時間、寒かったけど幸福感にあふれていたなあ。この炭のようなものの正体についてはまた別の note で。
エルデネ・ゾー寺院

寺院の建物の中ではもちろん日が差さない。信仰に集中できる空間だろう。建物を一歩外に出ると、モンゴルの日差しにはっとなる。

妥協がどこにも見つからないすばらしい像。青地にゴールド、それに映える朱色。要素が多いのに自然界にあるもののように調和している。本当にすばらしいよね。エルデネ・ゾー寺院を日常的に訪れて祈る人たちは、この像に何を思うんだろう。

なんて穏やかな尊い顔!何人の心を癒してきたことだろう。まとっているものも丁寧に作られていて、どれだけ大切に思われているかがよく伝わってくる。
凛としているのに慈愛に満ちている。この仏像を作った人(達)はどれほど誇らしかったことでしょう。信仰の場にあるものって当たり前にそこにあると思っちゃうけど、誰かがこつこつ作ったんだよね。

本当に生きているかのような表情と動き。何かを語りかけてきているようで、思わずじっと見つめてしまう。腰を落として、同じ目線で息を殺して見つめると、何か異世界に連れて行ってくれそうな気がした。少し怖くて、大分わくわくする。
モンゴル書道美術館

墨と筆で世界を表現できたらどれだけ素晴らしいだろう。独立してやっと100年のモンゴルで、着実に良き文化を守り発展させようとしている人たちが、静かに着実に歩みを重ねていた。
モンゴル書道はユネスコの「緊急保護が必要な無形文化遺産」に登録されている。一般的に広く使われているキリル文字とは全く異なる文字なのもあって、このモンゴル書道はモンゴル人にとっても中々難解なことがある。この美術館や書道コミュニティで、若い担い手の育成やモンゴル書道の文化をより発展させようと作品作りや伝承に心血を注いでいたのだった。
カラコルム初日、ウランバートルからの長距離ドライブを経てたどり着いたこの美術館で、情熱を見ない振りしちゃいけないな〜と思った。
サインシャンド
エネルギーセンター(Шанбалын орон)

サインシャンド信仰のメッカ、エネルギーセンター。それを象徴する二つの目。見つめているとなんだか取り込まれていくような、不思議な空間だった。信仰は常に自分の中にあるんだね。
ウランバートル
道で

女の子2人がローラースケートを一緒に半分ずつ履いていた。これでは滑れないしそもそもこの石畳状の道路ではすいすいというよりもがたがたしそうだけど、でも2人で半分こしているのが楽しいんだろうなあ。あまりにもかわいい2人。「ローラースケート買ってもらったんだ」「いいなあ」「一緒に履く?」そんな会話があったんだろうか。かわいいなあ。
ロシア正教教会 Holy Trinity Church

どの国に旅行しても、一つは教会を訪れるようにしている。信仰の場で、破壊されたり弾圧されたりもしている場所で、それでも綿々と人の人生と気持ちに寄り添い続けている場所。そして元々その地に教会がなかった場合、宣教師が訪れたということであり、そんな歴史を辿ると思いがけない学びを得たりする。
こじんまりとした教会は、天窓から光を集める、神聖だけどカラフルな異空間。ウランバートルの中に、ロシア正教の天界があった。教会を出ると鐘がなり、何度も振り返ってその瞬間をかみしめた。
スフバートル広場から車で約20分らしい。渋滞がひどいので多分もっとかかるけど、目安そんな感じ。
チンギス・ハーン国立美術館

モダンなのにモンゴルの威厳を感じさせる面構え。思わず見上げて観察せずにいられないディテールの建物。そして奥行き感の作り方!これはスフバートル広場近く、交通量の多い道路に面した場所にある美術館なのだけど、地の果てに佇む荘厳な館のような世界観を放っていた。
もう、あっぱれの一言である。この建設プロジェクトはコンペだろうか。それとも1社指名だろうか。いずれにしてもどんな依頼でどんな提案を重ねてこんなに素敵な建物になったのか、ドキュメンタリーにしてほしい。絶対見る〜!

この文字デザインも素敵。私はなんでこれが読めないんだろうと本気で悔しかった。東京在住モンゴル出身の知人も、ウランバートルで滞在したゲストハウスのオーナーもドライバーも、この文字は読めないとのこと。ドライバーは50代の男性で、じっくり読めば読めそうな気がするけど読めないと少し悔しそうだった。モンゴルと文字の関係性って、折り重なるドラマがあって最高にロマン。
ウランバートル自然史博物館

青空にこの威厳たっぷりな彫刻。こんな仕事を一生に一度でもできたら最高の人生だよね。自然史博物館の装飾がこの力強さというところも含めて素晴らしくかっこいい。
モンゴル国立博物館

左上、特徴的なマークはモンゴルでよく見られる、太陽と月、星などを表すもの。ソヨンボと呼ばれ、モンゴルの国旗にも刻まれている。このソヨンボは文字として整えられており、高名な僧侶ボグド・ザナバザル氏がつくったものらしい。モンゴルの誇りでもあり民族・民俗的なシンボルでもあるんだろう。
モンゴルの文字の変遷は本当に豊穣で香り立つようである。なんてかっこいいんでしょう!

モンゴルはアジアで先駆けて死刑制度を廃止した国。国立博物館敷地内、スフバートル広場近くに死刑制度廃止を叫ぶオブジェがある光景は、ウランバートルに来たからこそ見れたもの。来た甲斐がある。旅ってやっぱり思いがけない出会いがあるから中毒性が高い。
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15枚には選びきれず、自分に甘くプラス2枚。
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自然編

写真を撮っていたらツアーガイドをしているらしいお兄さんが近づいてきて、これは春を告げる花なのだと教えてくれた。モンゴルの夏は緑にあふれて素敵だろうけど、この4月から5月にかけての、夏を待つ、色が抑えられた景色も大分素敵だった。大地を感じた!
絶妙にピントが合ってないのも、強風にあおられながらかがんで撮った瞬間を思い出せて良い。地面の写真撮るのって難しいんだね。がんばりましょう。
スフバートル広場にて 美しい制服との邂逅

28日、ウランバートルをプラプラしていて出会ったイベント。
ミスユニバース系のイベントで、国旗とかその国らしさを表そうとした衣装がリスペクト不足で大炎上してしまう事態が近年よく見られるけど、この儀杖兵(かな?)の制服は心から最高に素敵!この制服にあこがれる若者がたくさんいるんだろうなあ。近くで見たら、きっとどこかにソヨンボマークがあるのかも。
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