鬱などで本が読めなくなることを、後天的なディスクレシアの疑似体験と過程した場合の、読むための自助案
出来ていたことが失われるということ
20代後半の僕。
海老名駅、新宿駅、池袋駅、茗荷谷駅の通勤でbk1のカスタマーデスクにSVとして非正規雇用で通勤し(家族が病気で家にお金入れたかった)、 エスカレーション対応等しつつ現場もこなして、チームの統計で3倍の仕事量をこなす。
朝も帰りも絶対に座れないので、ホスピタリティを学ぶためにbk1で定価で買った本を毎日1冊往復3時間で読み切り、 趣味でも舞城王太郎とか新本格ミステリとか京極夏彦とか宮部みゆきにファンタジーとSFなども読み、友人と長文のメール(数万文字だから新書に近い)もする。
趣味のメーリングリストにも参加している。
社内システムでも文字の情報処理は必須。
ドストエフスキーの『悪霊』なら4時間ずつで2日あれば上下巻読める。
考えて読むから読書は遅い。
↑これは20歳頃までかけて、努力して獲得した技術です。
読めなさの段階の概観
↑これを20年生きました。
0 何も出来ない(Spotifyとか聴くくらい)
1 ゲーム ←負荷小さい(FF5とかだから)
2 漫画 ←ゲームより負荷は上がる
3 新聞 ←後述
4 ラノベ ←後述
5 新書 ←後述
小説(ドストエフスキーの『悪霊』とか、今は厳しい)←負荷最大
↑ここを2018年に教えて繋いでくれた恩人の先輩がいたのだけど、紙の新聞が読みやすいことと彼がどうリハビリしたかをパッと教えて頂いたことがあります。これは僕がここに書いてしまうのは無礼だから、抽象的にしますね。
新聞はレイアウトが幕の内弁当みたいに、どこに何があるか「配置」などで分かります。文章は短い。文学、例えば詩歌のように解釈の自由度は高くないです。だから、1紙全部読むのではなく、ピンポイントで欲しいものを、読める範囲で読めます。
(図書館行って、どの新聞でもいいので、机で全部は広げられなくても、レイアウトの力は使えます。古新聞も出ない)
ラノベはシリーズものだと、登場人物や設定が頭に入っている分、読んで把握するのが楽なはずです。漫画と小説の中間みたいな感じ。お話も、おおよそのパターンがあるはずですし。救うとか、巻き込まれるとか。
新書が1冊読めれば生活には困らないはずです。
30代までは頑張って小説も読んだけど、40代でドストエフスキーの長編とか、トルストイとかは、私はきついです。
再読や記憶が確かか部分の確認なら出来るけど。
小説が好きな方は、文脈とか、頭の中に「置いておく・もういらないの判断等」負荷が高いので、ゆっくり読書ノートつけて読むとか、タイピングで書き写す(ラノベ1冊で7日くらいかかるので、すごく遅くなる反面、音読で続かなくてもゴリゴリ読めるはずです)と、14日とか28日で1冊読めると思います。
哲学書とか、この方法は相性いいと思います。
かつて読めたのに読めないこととディスクレシアは似ている
で、そう言われても、できるならやってますよね。
ディスクレシアで苦労する方の困難は、「似てる」気がします。
僕の読書能力は平均的です。
5分で速読できるわけでも、京極夏彦を半日で読むとか、SFブーム世代だから膨大に読んでいるとか、凄い方はたくさんいます。海外文学に強い方とか。
で、僕は後天的に主たる障害に付随した状態だから、普通に読めた経験も持っています。だから、読めなくなった方の無念さも、生まれつきディスクレシアの方も、誇りが傷つくことは察します。
では、誇りを取り戻そう。
まず、noteも「読書」の仲間です
note拝読して、本も買ってみるといいと思う。貧困状態にいるとか、何か事情がある方は図書館行って、いずれ稼いで買えるようになるから、そしたら先生のnoteへまた戻って本を買う入口にすればいいと思う。
優しい先生の日常と、情報量をコンパクトにしてくれてあるので、活字で目が滑る感じの方も読みやすいかも。ほっとしに行くのに良いと思う。
だにえるさんはチェスや英語だけでなく、文化の違いを、知的かつ「不思議な経験をしたんだ」とポンと手渡して下さるので、エッセイ読みたい方は満たされる面があるかも。
極限まで文字が整理されており、これは読む負担少ないと思います。なおかつ、身に付けると一生物の内容。僕自身25歳頃できてなくて、練習しました。
あと、外科医の先生なので、腕を磨いたり、プライベートの時間を作るなど、時間がとことんないはずなので、非公式マガジンでまとめています。必要があれば、こちらもどうぞ。
イヤホン・ヘッドホンは感覚遮断でもありますよね。聴覚の。音楽を流してなくても、付けていると周囲は聴いてるのかなと思ってくれるし。
シュガー先生のエッセイは、事実だけでなく、葛藤があって好きです。この方も、とことん削って書いて下さるので、読むのしんどい方はいいかも。
また、勉強の仕方も学べます。
Emuさんは、テクニカルライター的にレビュー出来るし、写真も多く使って下さるし、ショート動画で伝える工夫をされることもあります。だから、映像多めで楽しみたい方はお勧め。
こちらも見て楽しいし、読むのも楽しいエッセイだと思います。きれいなものに触れやすいかも。のんびりしたり、ぼんやりするのにもいいと思う。
こちらは30年選手の先生です。過去ログを見ていただくと可愛いブローチが出てきます。今回の記事も、これは可愛いと思うかも。
あと10代であるなら、「分かってる大人(言葉が通じやすい・多感な時期を刺激しないでくれる)」と感じるかも。
こちらは、日常を書いて下さる方です。何かしら文化の香りを楽しめる気がします。どんなクリエイターさんかなと、考えて自分の中で組み立てる読み方もできますよ。
先生のは論考なので、ゆっくり考えながら読むと、読みやすいはずです。詩歌のような解釈の自由度の高さとは方向が違うから。考えながら読む練習にどうぞ。
凄いお父様なので、読んで欲しいです。とくに、10代からすると世代が離れるはずだから、発見があると思うので。たぶん、音読すると読む早さが遅くなるし集中しやすいから、例えば印刷しなくても読めると思います。
その他、私設企画の上記マガジンやっているので、読むものが必要ならどうぞ。
Audibleや青空朗読を活用しよう
まず、Audibleや青空朗読を使うと、強制的に進んでくれるし、分からなくなったり、寝てしまったら、覚えているところに戻ればいいので、いずれ読めます。
ただし「声や朗読の仕方との相性」(文字より情報が増えている)と、読書は「面」で行うので、音声は「線」で進むから、4倍速で聴いても文字を高速で処理出来ることと比較すると辛いこともあると思います。
AIを相棒にする(超スローリーディング)
GeminiのGemなどにパブリックドメインのデータを持たせて、「一緒に読む友達」みたいにすると、パブリックドメイン読んで疲れたら、雑談できるから、それって「考えながら読む」ことになるので、超スローリーディングになると思います。
なお、ドストエフスキーのロシア語やヘーゲルのドイツ語などのPDFは、例えば欧米の大学が公開していると思いますが、英訳があるのなら、自分で辞書を引いて確認しやすいだろうから英訳してあるものをリンクしました。
図書館で借りても、自分で買っても、書いてあることは同じ。
翻訳は翻訳者が高度な専門性でやってくれてあるので、AIのミスにも気が付きやすい。「英訳ではそういうんだね」みたいな学びもある。
たとえば、上記はパブリックドメインの英訳PDFを探せるのでAIに持たせます。Claude Proのプロジェクトでも出来る。ChatGPT+も。
自分が読んでいて気になることや疑問点を話しかけます。
自動的に読書ノートが出来ます。
消えるともったいないのでNotionやGoogleドライブなどお好きなところにメモすることを勧めます。(※バックアップ)
公開されて困らないのなら、Threadsの長文機能とかSNS自体を公開読書ノートにするといいかも。著作権に気をつけて。引用ではなく転載はしてはいけないので。公開すると、他の方が話しかけてくれるので、一期一会の読書会が出来ます。怖い方も来るので気を付けて。
パブリックドメインではない本は応用で、だれだれの何のどこを読んでいて、「こう思った」とか、AIと本についての雑談することで、考えながら読みつつ、読む早さを落とせます。
音読(自分の照準を維持したい)
筆写(紙のノートでも、キーボードでも、スマホのフリックでもいいので、書き写すと一文字ずつまで速度を落とせる。だから「照準」を保ちやすい)
AIとおしゃべりだけではつまずく難所は、音読と筆写を勧めます。
なお、紙の本に書き込みをすると読めるのか、定規などで文字を減らすと読めるのか分からないけど、後者なら
↑これをスクショしますね。


文字のサイズを調整することで画面の情報量を減らしました。
文字を減らすほど目に入る情報が減るので読みやすいけど、面で扱えないことと、膨大なページをスクロールするので、メリット・デメリットがあります。
スマホは通知の問題と目が疲れることと電池の問題以外、便利だと思います。対して、Kindle専用端末はセールで買うと安くなるし、目も疲れにくいはず。文字のサイズ調整も出来ます。
↑こういう方向もいいかもしれません。
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/71454/
↑
放送大学の単科しか経験無いので、このPDF(サイトだった時代かも)に、とても助けられました。スキャニング・リーディング、コーミング・リーディングなど、丁寧に段階を踏んで説明されて、ありがたいです。
↑
このまま真似するのは、学習障害や鬱などの困難がある方は無理です。
また、小学生の頃の塾から始めて、ずっと学んで積み上げてきた方なので、健康な方でも真似するのは困難です。
スキャニング・リーディング、コーミング・リーディング、ケアフル・リーディングがバッチリ出てくるので、「どう読み飛ばしているか」(読む部分を精査し、読まない部分を精査する技術)が存在することさえ知れば、ご自身の「読めなさ」に合わせて調整できると思います。
おまけ
岩波少年文庫と育ったので。子ども向けって侮れなくて、ロングセラーがあるし、抄訳版の『西遊記』もすごくいいです。
河合隼雄のエッセイを追いかけると、読むヒントが得られるはずです。
一年師事した先生の本がありました。図書館に行くと、例えばスーパーが出来て商店街が変わっていく時代を舞台にした作品とかもあると思います。
絵本という方法もあります。Instagram以前のInstagramみたいなものです。
詩歌もいいと思います。物理的に文字が少ない。
雪
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
教科書で読んだ方も多いのでは無いでしょうか。2行で絵が浮かび十分って、達人ですよね。
『永訣の朝』は、私にとって一番分かりやすい、宮沢賢治の作品です。
↑シェイクスピアもあるし、
↑こちらの記事を入口に、正岡子規や万葉集を手に取るのも楽しいかもです。
なお、高校の参考書って、頼りになる本が多いので、書店で手にとって、「照準」を保ちやすいものを探すといいと思います。読み物として参考書を読むのもありです。
CD4枚、本10冊分だから、高くはないと思います。手元に置いて、読むものが欲しい時に適当に開いて読むのも読書になると思います。
まとめ
精神疾患・精神障害の当事者になると、本を読むのが辛いとか無理になる方がいると思います。
出来たことが出来なくなるのは苦しい。
まして、自分が努力して磨いた、頼りにしている武器がやられたら辛い。
読書は学びと趣味以上の、共に生きる相棒みたいなものだから、Netflixがあるからいいかなと代替できないことありますよね。
まして、読めた頃の本棚がお家にあるなら、ズキンと来ると思う。
それは、後天的な「学習障害」の疑似体験ととらえると、あなたは読めなくて苦労している方と支援者や出版業界の橋渡しをする「センス」の持ち主になるかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。
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